テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
砕かれた山地
アローネ・ミシガン「カオス!」
カオス「!」
オサムロウが一人でシックスヘッドカイメラと戦い始めてからカオスも参戦しようとしたタイミングでダインが二人を連れてレアバードで戻ってきた。
復帰が早いな。
カオス「もう治ったの?」
アローネ「えぇ、私達のことはこのダインさんが治していただきましたので。」
そういってダインを見るアローネとミシガン。
ダイン「さっきカオスがお姉さんを水の魔術で回復させてたのも見てたから試しにうちも弱めにやってみたら本当に治ったの……。
でこのアローネ=リムには風の魔術を与えれば治るってお姉さんから聞いたからそれで二人を治したらまたここに戻るって言ってきたから連れてきた……。」
ミシガン「私達はまだまだやれるよ!
あのカイメラには私達の攻撃は効かないけど………、
カオスのサポートくらいなら出来る筈だから!!」
アローネ「私達はまだ負けていません!!
カオス!
共にあのカイメラを倒しましょう!!」
カオス「………」
……凄いな皆………、
あんな力の差を見せ付けられてまだ戦う気力があるなんて………、
俺なんか一回流れが悪くなっただけで挫けちゃったのに………。
………思えば俺はこの精霊の力が備わり出してから正々堂々と負けるようなことなんてことは無かったな………。
………自分で精霊の力を嫌っておきながらどこかでこの精霊の力を当てにしていたんだな………。
その精霊の力が通じないってだけで俺は………、
………よし!!
カオス「………バニッシュボルト!グレイブ!!」
倒れているタレスとウインドラの怪我を治し復活させる。すると二人は直ぐに起き上がり、
タレス「……!
スミマセン、
戦闘中にまたウインドラさんのように気絶してました。」
ウインドラ「俺のように、という必要はあったのか
………それでこの状況は………?」
アローネ「
………私達もこれはどうなっているかは………。」
ミシガン「あのカイメラと戦っているのは何………?
それにオサムロウさんは………?」
気が付いたらアローネやウインドラがそれまでさん付けで呼んでいたのに今は呼び捨てになっている。俺がいない間に親交が深まったのだろうか?この四十日で皆にもいろいろあったようだ。
話を思い返してみれば皆はこのカイメラに四十日の間何度も挑んで負けていると言う。それでこのカイメラがこんな規格外な変身を遂げてもまだ立ち向かっていけるんだな。もう負けることに抵抗は無いのだろう。………よく生きてられたな皆は………。
それに比べて俺はたった一度流れが敗北濃厚になった程度で何を気弱になっていたんだ………。皆と比較しても俺はずっと皆に戦闘経験が足りなすぎる。これまではなるべく精霊の力無しに戦って勝ってきたせいでいざ魔術が効かないって相手に遭遇しただけで負けを潔く認めていた。
昔の俺はそんなじゃなかったな。例え自分より強い相手でもがむしゃらに立ち向かって行ってたあの頃の自分がまだ自分の中に戻ってきていないようだ。
今の俺が身に付けなくちゃいけないのは強さなんかじゃない。昔のように上には上がいるのならその上の者に届くように手を伸ばし続けることじゃないか。レサリナスでも俺は自分より強い相手と戦いたいって言っていた。あの頃の気持ちがこのダレイオスに来てから世界の破壊や魔術のことばかり考えすぎてすっかり余裕が無くなっていた。
帰らなくちゃあの頃の自分に………、
カオス「あれは………、
………オサムロウさんだよ………。」
アローネ「オサムロウさん!?
あの姿の彼が………!?」
タレス「何があったんですか………?
まさかカイメラのウイルスに感染してあんな姿に………?」
ミシガン「あれって………完璧に人じゃなくなっちゃってるけど………。」
ウインドラ「どうしてあんな姿に……?」
皆がオサムロウの異形化した姿に動揺する。一部始終を見ていなければ突然現れたモンスターがカイメラと戦っているようにしか見えないので分からなくもないが。
カオス「レイディーさんやクリティア族の人達が言っていたプロトゾーン………。
オサムロウさんはそのプロトゾーンだったんだよ。」
アローネ「プロトゾーン……?」
ウインドラ「オサムロウがプロトゾーンだと………?」
ダイン「プロトゾーン………まだ残ってる個体がいたんだ………。
それも………サムライが………?」
タレス「言われてみればどことなく面影はありますが………。」
ミシガン「あそこに参戦しようとしたら私達まで攻撃してくるってことはないよね………?
なんか話が通じるような見た目じゃないけど………。」
オサムロウの変身に皆が不安を隠せないがそんなことはない。オサムロウは先程まで俺と話をしていたんだ。あんな姿になってもオサムロウは、
俺達の味方なんだから。
カオス「大丈夫だよ。
オサムロウさんはオサムロウさんのままだから。
それよりも早くオサムロウさんの手助けにいかないと!
戦えてはいるようだけどあのカイメラに致命傷を負わせるのはオサムロウさんでも難しいみたいだし俺達でオサムロウさんのサポートに入るんだ!」
アローネ「…そう言うことでしたら………私もオサムロウさんの助勢に入ります!」
ウインドラ「口は悪いが何分悪い奴ではないしな。
カイメラを倒すという一点では俺達と同じなんだ。
奴ばかりいい格好させてはいられんな。」
ミシガン「少し見た目が怖くなったって言ってもあのカイメラ程じゃないしね。
私も応戦するよ!」
タレス「オサムロウさんが敵の注意を引き付けてくれている今あのカイメラをどう退治するか作戦を考えなければなりませんね。」
皆もあのオサムロウに危険がないということを理解してくれた。
後はあのカイメラをどう倒すかだが………、
ダイン「カオス……!」
ダインがカオスを呼ぶ。何か名案でもあるのだろうか?
カオス!「どうしたの……?」
ダイン「……あのカイメラは………地水火風氷雷の属性の魔術が効かない………。
そうなんだよね………?」
タレス「先程スペクタクルズで調べた情報ではその通りですね………。」
シックスヘッドカイメラは基本六属性の全てが効かない。なので現状カイメラを倒すには魔術は有効ではないと判ってはいるがそれを確認したかったのか?
しかしダインが提案してきたのは、
ダイン「………だったら………カオスの………、