テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
到着が夜ということもあって一行は宿に泊まることにする。
安らぎの街カストル
「ふぅ~!
久々にベッドで寝れるのはいいもんだね。
なくして初めて有り難みを知ったよ。」
「旧ミスト以来ですものね。」
「ボクは床でもよかったんですけど。」
「せっかくベッドがあるのに何で!?」
「さて朝にはなりましたがこれからどうしましょう?」
「前回の街では………ゴメン。」
「それはもういいですってば。」
「アイテムの補充のために道具屋を訪れるのと酒場のギルドで資金調達でしょうか。」
「そうだね、それが「カオス!タレス!見てください!あちらに商店街がありますよ!見に行きましょう!」」タッタッタッ
「先ずはアローネさんを追いかけましょうか。」
「……そうだね。」
安らぎの街カストル 商店街エリア
「見てくださいよ!色んなお店がありますよ!」
「賑やかな所だね。
リトビアも賑やかな街だったけどここはそれ以上だよ。」
「さっき配っていたガイドブックによりますとこのカストルはマテオでも多くの冒険者が訪れる街なのでこうした雑貨商店が栄える都市として有名だそうです。」
「そうなんだ……あっ!あの店剣があるよ!?
あんなもの売っていいの!?」
「冒険者の街なので売っているのは普通ですが…?」
「カオスは武具店は初めて見るのでしたね。」
「騎士しか持っちゃいけないんじゃないの?」
「知識が偏ってますねぇ。」
「なにも武器は騎士だけが取り扱っている訳ではないのですよ。
世界各地にはモンスターが生息しているのでその土地で対応しなければなりません。
ですから剣に限らず武具を取り扱っているところは数多くありますよ。」
「そういうばリトビアの酒場にもそれらしい武器を持っている人がいたなぁ。」
「どうしてその場で疑問に思わなかったのですか。」
「とりあえず道具屋を探しましょう。」
「リトビアのときと変わらなかったね。」
「アップルグミはあの値段が普通なんです。」
「多く買っちゃったけどお金はあと少ししか残ってないなぁ。」
「それならばギルドに行きましょうか。
目的が二つになりましたし頃合いでしょう。」
「カオス!タレス!まだ全部見て回ってませんよ!?
いいのですか!?」
「もうお金ないって…。」
「ウィンドウショッピングだけでも…!」
「そうやってリトビアでは目的を忘れてあっちこっち行ってましたね。」
「ウッ!!………タレスが辛辣です。」
「目的を果たしてから余裕が出来てからゆっくり見て回りましょう。」
「残念だけどタレスの言う通りだよアローネ。
お金稼いでからまた来よう?」
「………そうですね分かりました。
そうと決まれば早く終わらせましょう!」
「急に切り替えたな。」
「カオスさんとアローネさんの目的なんですけどね。」
「タレスは何か余裕がないね。」
「……この数年ずっと余裕などない生活をしてましたからね。」
「タレスは大人びてみえるなぁ。
僕よりも年下なのに。」
「嫌でも精神年齢が上がっていく環境にいましたから。」
「今いくつ?」
「14です。」
「え?
もっと下だと思ってた。」
「身長が低いのは食生活によるものだと思います。」
「何も言ってないよ…。」
「失礼、そう言われるのかと先走りました。」
「タレスも喋れるようになってからは前ほど難くなくなりましたね。」
「そうだね、前は僕達に異常なくらい気を使ってたもんね。」
「お二人が領主や盗賊達と違って怖い人ではないと気が緩んでいるのかもしれません。」
「心を開いてくれたって言うなら嬉しい限りだよ。」
「あまりボクを甘やかさないでください。
まだまだお二人のお力にはなっていませんから。」
「タレスは子供心がありませんね。
嘆かわしいことです。」
「アローネは段々子供っぽくなってきたよね。」
「それは私がカオスに言いたかったセリフです!
最初の頃と比べると人違いと思えるくらい幼くなっています!」
「初対面だとそんなもんだろ!?」
「そろそろ行きませんか?
道を塞いでますよ?」
「え!?あっ!スミマセン!」
「……変な奴ら。」
安らぎの街カストル 酒場
「街自体もそうだけどリトビアよりも大きな酒場だね。」
「騎士団が在留しているようですがカストルの発展に大きく貢献しているのは冒険者のようですからね。
ここが自然と大きくなるのも当然なんですよ。」
「どうして当然なんですか?」
「このカストルは大陸の中央に位置する街でして人の流通だけでなく季節で移動するモンスターの行路にも重なるようなので武器や文芸品の素材集めが盛んなんです。
ですからモンスターを狩りに来る冒険者が後を絶たないとか。」
「なるほど、それで冒険者の多い街になるのですね。
武器や防具の素材目的で。」
「素材品収集の依頼はどの街でもやってますからね。
大陸でも生息するモンスターの種類が特に多いカストル周辺では素材集めに最適でそういった依頼がギルドに毎日来るそうですよ。」
「要は依頼もモンスターも素材も冒険者も多いから街も大きくなったってことでいいのかな?」
「大まかにはそうです。」
「じゃあ、掲示板見に行ってみようよ!
何をするにしてもお金が必要になるんでしょ?」
「そうですね、早く街を探索して情報を得ないと。」
「ショッピングも忘れずに…」ボソッ
「アローネ…」
「ないね。」
「朝ですしまだ張り出してないのではないですか?」
「けどこんなに多くの人が酒場内にいるよ?」
「この人達は依頼で生計を立てているので他に行くところがないんでしょう。
張り出しまで待ってるんですよ。」
「なんだかご飯を待ってる子供のようですね。」
「可愛い例えだね。」
「可愛いようで本人達に聞かせたら乱闘騒ぎが起こりそうなこと言ってますよ。」
「まさかそんな直ぐに怒るわけないだろ?」
「冒険者と言うのは案外そんなもんですよ。
彼等は真面目に働くのが嫌で定職にも付かずに好きなときに好きなだけ遊んでたまにお金を稼ぎに来るフリーターのようなものですから。
人付きいに関しては誰かに矯正されたり貶されたりしてストレスを与えられることを何よりも嫌う人種です。
怒らせたら拳が飛んでくるのは早いですよ。」
「そこまで!?」
「冒険という素敵な響きなのに……。」
「彼等の言う冒険は危険なダンジョンを探検することではなく自分達の人生をどう面白可笑しくしていけるかを探検することなのです。」
「タレス……冒険者と何があったんだ。」
「只今から今日の依頼書を案内いたしまーす!!」
「お?ようやく来たみたいだね。
それじゃあさっそく……」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッ!!!
オレコレウケルゾ!
コイツァオレガモラッタ!
バカソイツァオレガネラッタエモノダヨコセ!
フザケンナ!カミガヤブケタダロウガ!?
オイ!ソッチノトコウカンシネェカ?ヤッパムリダワコレ!?
ンダコラァオスンジャネェヨ!
アァ!モウネェジャネェカ!?
モタモタシテッカラダヨ!
ソコノオマエモウイッペンイッテミロヨ!
………………………………………。
「………何だったんだ今のは?」
「凄い勢いでしたね。」
「依頼は多かったですがそれ以上に冒険者が多かったようですね。
今のもこの酒場のギルドだと他では見られない風物詩だとガイドブックに書いてありました。」
「先に言っといてよ…。」
「もう依頼書残ってないなぁ。」
「そんなぁ…。
それではショッピングがぁ…。」
「また次来ようよ。
あと何日かは宿に泊まれるくらいはあるからさ。」
「……はい。」
「じゃあ後は情報を聞いて……ん?」
コノイライショウケマス。
カシコマリマシタ、カードヲハイケンシテモヨロシイデショウカ?
ハイ。
ミノスサマデスネ、ゴトウロクカンリョウイタシマシタ、カードオカエシシマス。
アリガト、コレモッテタカライイ?
カクニンシマス…ハイイライカンリョウデスネオメデトウゴザイマス。
オシ。
コチラガホウシュウニナリマス、コンゴトモヨロシクオネガイイタシマス。
サ-テナニクオッカナァ?
「……ねぇタレス、あの人が持ってるあのカードは何?」
「カード?」
「あぁ、あれはギルドカードですよ。」