テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カイメラの正体、八番目のカイメラ?

砕かれた山地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「メェェェェェェェ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………この動物は………?」

 

 

アローネ「え………?

 今この山羊はどこから………?」

 

 

タレス「………地面の中から出てきましたけど………。」

 

 

ミシガン「…山羊って地面の中にいるような動物だったの………?」

 

 

ウインドラ「そんな話は聞いたこと無いが………。」

 

 

 

 

 突然地面の中から現れた山羊に困惑する一同。何故カイメラが消滅した付近から山羊が出てきたのか疑問が浮かぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………この動物は………“マウンテンホーンズ”か………!」

 

 

カオス「マウンテンホーンズ………?」

 

 

 オサムロウがこの山羊のことを知っていたようだ。マウンテンホーンズという名前らしいが何故カイメラのいた地点の地面から出てきたのだろうか?見たところ草食性の動物のようであまり害はなさそうな生き物のようだが………、

 

 

 

 

ダイン「………そのマウンテンホーンズ………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ヴェノムに感染してる個体じゃない………?」

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

アローネ「………ではゾンビということになりますが………。」

 

 

 確かにこの付近は今の今までカイメラとの激しい戦闘が行われていた。カイメラは辺り一面毒撃の咆哮でこんな場所にいれば普通の生物であったらとっくにカイメラが撒き散らした咆哮から発生するウイルスに毒されている筈だ。

 

 

 しかしこのマウンテンホーンズは特にそんな様子は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マウンテンホーンズ?「メェェェェェェェ!!!」

 

 

カオス「…!」

 

 

 突如マウンテンホーンズが奇声を上げて突進してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「おっと…!」

 

 

マウンテンホーンズ?「メェェッ!!」

 

 

 マウンテンホーンズがカオスに二本の角を突き刺そうと向かってきたがそれを難なく掴みマウンテンホーンズの勢いを止める。

 

 

オサムロウ「………やはり感染したマウンテンホーンズだったか………。

 通常の種のマウンテンホーンズはここまで気性が荒くはない。

 大人しい動物で他の生物を見かければ走って逃げていくのだが………。」

 

 

タレス「それよりも何故こんな場所にマウンテンホーンズが現れたんでしょうか?

 カイメラとボク達が戦っている間このマウンテンホーンズはずっと土の中にいたんでしょうか………?」

 

 

 皆一様にこのマウンテンホーンズの出現に戸惑いを隠せない。カイメラが復活する様子は無さそうだがカイメラが消えた直後に現れたこのマウンテンホーンズに皆動揺する。

 

 

オサムロウ「………恐らくだが………、」

 

 

ミシガン「恐らくだが………?」

 

 

オサムロウ「………可能性の一端として………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のではないだろうか………?」

 

 

 

 

 

 

カオス・タレス・ウインドラ・ダイン「!!?」

 

 

アローネ「このマウンテンホーンズがカイメラの正体………?」

 

 

ミシガン「でもこの山羊………ギガントモンスターじゃないよね………?」

 

 

 何故このマウンテンホーンズという山羊がカイメラに繋がるのか。オサムロウの予測に皆疑いを持つが………。

 

 

オサムロウ「ヴェノムに感染したヴェノムの主の個体は全てが初めからギガントモンスター………という訳ではないことはソナタ等も知っている筈だ。

 ソナタ等が倒したクラーケン………あれは元々はオクトスライミーという海辺ならどこにでもいる極々普通の種のモンスターだったことも覚えているだろう?

 

 

 今回のカイメラもその例に過ぎなかったということだろう………。」

 

 

タレス「…ですがオクトスライミーは肉食の捕食モンスターが他の生物を吸収していってあそこまで巨大に成長したのは分かりますがこのマウンテンホーンズは草食動物に見えますよ?

 草食性の動物がどうやってあんな………………醜悪なモンスターにまで成長したんですか?」

 

 

 タレスの疑問ももっともだ。クラーケン=オクトスライミーは様々な生物を取り込んであそこまで巨大に成長してしまった。しかしこのマウンテンホーンズがカイメラだと言うのならどのような過程を辿ってあのようなギガントモンスターを越えるような姿になったというのだろうか。どうにも見た目からして他の生物に捕食されて取り込まれる落ちしか想像できないが………、

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「“パラサイティズム”………簡単な例を上げれば寄生虫という生物が存在するのを知っているか?」

 

 

アローネ「虫………の話ですか?」

 

 

ウインドラ「…単体では生命活動を維持できない虫などが他の生物の体内で栄養分を吸収して生命活動を維持する生命体のことか………?」

 

 

オサムロウ「そうだ。

 このマウンテンホーンズはまさしくそれだったのではないだろうかと思うのだが………。」

 

 

ミシガン「?

 このマウンテンホーンズって動物は一人………一匹じゃ生きていけないくらい弱い動物なの?」

 

 

オサムロウ「そうではない。

 マウンテンホーンズはソナタ等の指摘通り草食動物でエサとなる植物さえあればどこででも生きていける生物だ。」

 

 

タレス「それじゃあ何で寄生虫の話なんて………。」

 

 

オサムロウ「寄生虫は物の例えだ。

 このマウンテンホーンズ………カイメラは強いヴェノムウイルスに感染し、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 他のヴェノムに捕食されその体を乗っ取った。そうして肉食連鎖の流れに乗ってあのような元の原型が何かも判断がつかない生物まで成長を遂げていったのだろう………。」


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