テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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敵でないのなら

砕かれた山地

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「『レイズデッド!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァァァァァァァァァッ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイメラホーンズ「………メッ、メェェェ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「………何をしておるのだカオス………?」

 

 

 急にカオスがカイメラホーンズに向けてレイズデッドを付与したことを問い掛けてくるオサムロウ。

 

 

カオス「今までスラートの人達やミーアの人達、クリティアの人達の洗礼の儀に付き合ってきたおかげで呪文自体は覚えたので使ってみました。」

 

 

 他の魔術と同じで呪文さえ分かればカオスはどんな術でも使える。レイズデッドも初回で成功してよか「カオス!」

 

 

カオス「ウインドラ……?」

 

 

ウインドラ「何をしているんだカオス!?

 お前は…!!?

 お前はこのマウンテンホーンズが実際にカイメラだったら………!!

 今のでまたカイメラがあの醜悪な姿に戻るところだったかもしれないんだぞ!!?」

 

 

タレス「何故レイズデッドなんか………、

 攻撃用の魔術でカイメラホーンズを処分するというのなら分かりますが………?」

 

 

 オサムロウだけでなくウインドラとタレスもカオスがレイズデッドを使用したことを注意してくる。先程まで戦っていた強敵を何故回復させるようなことをしたのか至極当然の疑問だが、

 

 

 

 

 

 

カオス「………もうこのマウンテンホーンズはあのカイメラには変身しないよ………。

 この先もずっとね………。」

 

 

アローネ「どうしてそのように断言出来るのですか?」

 

 

ミシガン「ヴェノムにレイズデッドなんて使ったこと無いのに………。」

 

 

カオス「使ったことは無かったけどずっとレイズデッドを他の人達に掛けてきたのを見てきたからなんとなく分かる気がしたんだ………。

 このレイズデッドは………、

 

 

 ヴェノムに感染しきったモンスターにも効くって。

 これでもうこのカイメラはカイメラじゃなくなった。

 ただのマウンテンホーンズに戻ったんだよ。」

 

 

ダイン「そう……なの……?」

 

 

カイメラホーンズ「メェェェ………。」

 

 

 心なしかカイメラホーンズが術を付与したことによって大人しくなった気がする。もう角を掴んでいなくても平気そうだ。カオスはそっとカイメラホーンズの角を放してやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マウンテンホーンズ「メェェェッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タタタッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「逃げてくよ………?」

 

 

 カオスが角を放すとマウンテンホーンズは何処かへと走って去っていった。先程まで戦っていた相手に自分が敵わないと悟って去っていったのだろう。自分にはもう戦う力も無くなってしまったことも理解して。

 

 

 

ウインドラ「本当に見逃がしてよかったのか………?

 アイツは………大勢の人を死なせたモンスターなんだぞ?」

 

 

カオス「もうあのマウンテンホーンズはモンスターじゃなくなったんだよ。

 モンスターじゃないのならもう誰も殺したりはしない。

 ウイルスを撒き散らすこともない………。

 もう………放っておいても安全だよ。」

 

 

オサムロウ「確かにもうあのマウンテンホーンズからは邪悪な気は感じられない………。

 あの禍々しかったマナもあのマウンテンホーンズからは一切が消えている………。

 ………今後アレに命を奪われる民はいなくなったことだろう………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それがソナタの選択なのだなカオス………。

 カイメラを倒さずにカイメラを無力化するという我の依頼を放棄したも同然のような気がするが………。」

 

 

カオス「カイメラはもういませんよ………。

 カイメラは皆で倒したんです。

 あのマウンテンホーンズは危うくカイメラに殺されかけていたのを俺達で助けた。

 

 

 ただそれだけです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オサムロウ「…………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………フッ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうか………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「カオス!!」

 

 

カオス「…!

 ミシガン………?」

 

 

 カイメラとの死闘を経て全てが終わったと思ったらミシガンが抱きついてきた。皆もカオスに駆け寄ってくる。

 

 

ウインドラ「…よく過去を乗り越えて戻ってきたなカオス。

 お前は………漸くあのミストの呪縛から解放されたのか………。」

 

 

カオス「ウインドラ………。」

 

 

タレス「魔術を安定して撃てるようになっただけじゃありません。

 あの………「共鳴(リンク)共鳴(リンク)……?………あれだけの大規模な術をボク達に影響を及ぼさずに放てるようになるなんて………。」

 

 

カオス「それは………ダインに教わったおかげだよ…。」

 

 

オサムロウ「……ソナタがカオスにあの技術を与えたのだな………。

 ソナタは………何故カオスにあのような技術を与えたのだ………?

 カオスの言う通り我等と共に来るという道を選んだのか?」

 

 

 皆がダインに注目する。ダインはその視線を受けて、

 

 

ダイン「うちは…………、」

 

 

アローネ「カオスに共鳴(リンク)を教授したのは貴女の独断なのですよね………?

 ランドールやユーラスと違い貴女からは私達に対する敵対心を抱いているようには思えません。

 バルツィエにとってカオスがこれ以上強くなるのは看過出来ない筈………。

 それを強化したのであれば………バルツィエに背くことにのると思いますが………。」

 

 

ダイン「………うちは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだバルツィエを抜け出す訳にはいかない……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「それではボク達の敵………ということになりますけど………。」

 

 

 ダインがまだバルツィエであることを捨てられない発言に警戒の態度を示すタレス。

 

 

カオス「待ってくれ………。

 ダインは………ブラムの安全を確保してからでないとバルツィエを抜けることは出来ないって言ってるんだ。

 ブラムはダインにとって大切な人だから。」

 

 

ウインドラ「ブラム隊長を………?

 しかし彼はバルツィエの………。」

 

 

ダイン「ブラムがバルツィエから情報を引き出すための密偵だってことはうちも知ってる……。

 本当はブラムもうちを利用していることも……。

 ブラムがうちの敵になることも……。

 

 

 それでもうちは………ブラムを死なせたくない……。

 今うちがバルツィエを抜ければブラムを守れる人が誰もいなくなる……。

 うちがいなくなったら………ブラムはランドールやフェデールに………。」

 

 

 

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