テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
砕かれた山地
ダインに続いてオサムロウも去っていった。一ヶ月以上もスラートの人達から離れて今スラートがどうなっているのか見に行くのと刀がカイメラに折られてしまったので新しい刀を探しにいくそうだ。これでまたオサムロウが抜けたことにより五人に戻ることになったが、
ウインドラ「………」
ミシガン「………」
カオス「………」
今カオスとウインドラとミシガンで向き合っている。四十日の修行から合流出来たと思ったらカイメラと戦闘中だったために久々の再会を喜ぶ暇もなかった。なのでこれからお互いに本日までの経過を語り合うところなのだが、
ウインドラ「……もうミストのことは吹っ切れたのか………?」
カオス「………うん………。」
ミシガン「あれだけ魔術を使うのを嫌っていたのにあんなにカイメラとの戦いで魔術を沢山使って平気なの………?」
カオス「…もう心配ないよ………。
俺は今まで下らないことを悔やみ続けていたみたいだ………。
………俺が昔おじいちゃんをこの手で殺してしまったこと………今でもまだ心の中で整理出来てないけど……、
おじいちゃんはもういないんだ………。
おじいちゃんを殺した罪は背負っていくつもりだけどそれよりも今やるべきことに目を向けなくちゃいけない。
俺が目覚めさせてしまったマクスウェルにこのデリス=カーラーンを破壊させないためにも俺はマクスウェルの力を借りてヴェノムの主を倒すよ。
そうしないと十年も俺のことを支えてくれた二人に示しが付かないから………。」
ミシガン「カオス………。」
ウインドラ「俺は別に十年も待っていた訳では………。」
カオス「……この修行中に思い出したんだ………。
ミストから追い出されたあのすぐ後の日にウインドラが俺を騎士に誘ってくれたこと………。」
ウインドラ「!!
お前……!
あの時意識があったのか…!?」
カオス「意識はあったよ………。
意識はあったけどあの時はウインドラの言葉に耳を傾けられない程ショックが大きくて………、
………ごめんね………、
俺はミストにいたのにミシガンにウインドラがどこに行ったのか話すことが出来なかった………。
俺があの時しっかりとウインドラの話を聞いていればミシガンにウインドラが生きているって安心させてあげられたのに………。」
ミシガン「そんなことはどうでもいいよ!
ウインドラもこうして今私と一緒にいるんだし……!
……でも本当にもう大丈夫なの………?
カオスは………もうミストのことは………?」
カオス「何度も言うけど俺はもう大丈夫だから………、
本当はもう何も怖がることなんて無かったんだ………。
俺が魔術を使ってもよかったのかとかそんな一人で自問自答を繰り返しすぎていつ間にかに自分じゃどうにも出来なくなってた………。
けどそんな俺をおじいちゃんが叱ってくれたから………、
俺が進むべき道をもう一度教えてくれたからもう大丈夫なんだ………。
俺は俺のやりたいようにすればいい、
そうおじいちゃんが俺に伝えてくれたから俺は俺のやるべきことを必ずやり遂げる。
もうそれだけだ。」
ウインドラ「アルバさんが………?」
ミシガン「アルバさんが生きてたってこと?」
急にアルバの名前が出て困惑する二人。二人はカオスがあの異空間でアルバと再開したことを知らないのでカオスの発言に驚くが、
カオス「おじいちゃんはもういないよ………。
おじいちゃんはあの事件でいなくなった………。
おじいちゃんは今………天国で俺達のことを見守ってくれているよ。」
ウインドラ「………そうだな。」
ミシガン「多分ずっとカオスのことだけはいなくなっても見守り続けてくれてるんだよアルバさんは……。」
カオス「そうだね………。
俺が間違った時はまた出てきて俺のことを叱りに来ると思うからそうならないようにしないといけないね………。
………もうおじいちゃんを安心させてあげないといつまでも俺の世話を焼き続けるのは大変だろうし………。」
ウインドラ「………そうだな………。」
ミシガン「………じゃあ………、
これからは
カオス「俺がお兄ちゃん………?」
ウインドラ「どうしたんだミシガン?
今までずっと頑なに自分が姉だと言っていたのに………。」
ミシガン「…私達ってさ………。
実の兄弟姉妹っていないじゃない?
だからさ、もし本当に兄弟とかいたらさ、
上の兄姉が弟や妹を守ってあげないといけないのかなぁーって………。
………カオスはもう私が守ってあげなくてもいいんじゃないかなぁって思ってさ………。
私なんかがカオスを守れてたかは微妙だけど………。」
カオス「それって俺がそんなに頼りなかったから今まで俺のことを弟呼ばわりしてたの?」
ミシガン「そりゃそうだよ。
カオスって本当は魔術なんかなくてもすっごく強いのに鬱病気味って言うか………精神的に脆かったじゃない?
だから私が守ってあげなくちゃって思ってたんだけどもうカオスは私なんかが支えてあげなくてもよくなったからこれからは私が妹になるの。
………ううん、私が
ウインドラ「そういうことか………。
カオス、
これからはよりいっそうしっかりしないとな。」
カオス「まぁそのつもりだけど………。」
ミシガン「またカオスがヘタれだしたらすぐに弟に戻すから覚悟してね?」
カオス「兄妹ってそんなに気軽に交代出来るものじゃないだろうに………。」
タレス「……なんかあの三人の空間に入っていきづらいでね。」
アローネ「カオスのことを待っていたのはあの二人だけではないのですけどね………。」
カオス達が三人で話し込んでしまったためアローネとタレスはそれを遠くから眺めることになった。心の内ではカオスの帰還をあの二人と共に歓迎したいのだが、
タレス「カオスさんがいなくなってからアローネさんずっとソワソワしてましたしね。
アローネさんがあんまり落ち着きのない態度だったので本当は誰よりもカオスさんが帰ってきたことを喜んでいるんじゃないですか?」
アローネ「私そんな態度でした………?
………カオスが私達の元へと戻っていらしたのは喜ばしいことだとは思いますが………。」
タレス「……それにしてもカオスさんがミシガンさんのお兄さんですか………。
実際にはそれが正しいんですけどね。」
アローネ「カオスがミシガンの兄………ですか………。
………カオスが兄………、
カオスはいいお兄さんに………、」
『アローネ様………』
アローネ「………」
タレス「アローネさん……?
どうかしたんですか?」
アローネ「………」
タレス「………?」
アローネ「…………いえ、
なんともありませんよ………。
少し………昔のことを思い出しただけで………。」
タレス「昔のことを………?」
アローネ「えぇ………。」
………何故カオスがサタン義兄様と重なったのでしょうか………?
また私はカオスのことをサタン義兄様と重ねて見ているのでしょうか?
カオスは………、
サタン義兄様ではないというのに………。
………どうしてまだ私はカオスのことを………。