テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
放棄された村レーレ 夜 残り期日九十二日
カオス達一行はフリンク族の住む地方にまで足を踏み入れその中でも最寄りの村へと来ていた。
カオス「ここにも誰もいなかったな………。」
アローネ「えぇ、
やはりどこかへと避難しているようですね。」
タレス「家々の家財は持ち運ばれていました。
それも結構前に移動したようです。」
ウインドラ「やはりこの地方の中央まで進んだ方がいいだろうな。
そこに行けばフリンク族の都があるようだ。」
ミシガン「そこまでどのくらいかかりそう?」
ウインドラ「……ざっと三日と言ったところじゃないか?
トロークンからここまでの距離の半分程度の距離だしトロークンからここまで六日と掛かった。
後三日歩き続ければフリンク族の新都“フリューゲル”へと到着する。」
カオス「……そこに行けばフェニックスがいるんだね。」
ウインドラ「いるかどうかは分からんぞ。
ミーア族のクラーケンのこともあってどこか別の場所に引き付けられたり閉じ込められたりしていることもある。」
ミシガン「でもフェニックスって不死鳥なんでしょ?
鳥って言うくらいなら空も飛べそうだし閉じ込めるなんて無理じゃない?」
タレス「オサムロウさんの話ではフェニックスは当時犠牲者が一人しかおらずフリンク族も色々とフェニックスに対処してたみたいですが悉く失敗に終わったようです。」
アローネ「攻撃する都度その体を再燃させて復活を遂げる不死の鳥フェニックス………。
その再生力はカイメラとどちらが上なのでしょうか………?」
ウインドラ「………望みとしてはカイメラの方が上であってほしいな。
あれを越えられてしまっては対応を考えなければならん。
カオスの術があるとしてもカイメラはあのグラビティを三度も耐えたんだ。
フェニックスがカイメラよりも上の存在だったとしら一体どうすれば………。」
ミシガン「水か氷で攻撃すればいいんじゃないの?」
タレス「その程度のことはもうやってるって話だったじゃないですか………。
“火”には“氷”、無ければ水か地と言った相性は一般常識ですよ。」
ミシガン「でもそれって普通の人達の話でしょ?
ヴェノムって普通の人達が何やっても意味無いじゃん。
その点私達なら相手が火のヴェノムって言うなら氷か水か地が有効だって言うならここに水と地はいるけど。」
アローネ「氷は…………レイディーがいてくれたら………。」
ウインドラ「カイメラに敗北した彼女が今どこで何をしているのか全く情報が無い。
今度のフェニックスに彼女の氷の力は効果的だがそれは逆に彼女も一人でフェニックスを相手にするのは難しいと言える。
氷の能力者と火のヴェノムではお互いに天敵同士だ。
それでいて機動性の高い空からの火炎が彼女に向けられたらそれでレイディー殿はカイメラと同じ二の鉄を踏むことになる。
………今度のフェニックスに関してもレイディー殿は素通りした可能性が高い。
彼女もそう続けて二連続ヴェノムの主に敗北することは良しとしないだろう。
彼女は頭がいい女性だからな。」
ミシガン「ここでもレイディーと合流出来ないか………。
今頃レイディーどこで何してるんだろう………。」
カオス「逃亡のプロを自称してたくらいだし生きてるのは確かだと思うよ。」
アローネ「逃亡のプロですか………。
盗賊みたいな人でしたよねレイディーは。」
タレス「レイディーさんの話はさておきボク達が作戦を立てなければいけないのはフェニックスですよ。
この村の人達もフェニックスに襲われて避難しているのならどうにかして一度会って話を聞かないと。」
ミシガン「フェニックス………鳥と言えばカオスが倒したグリフォンだけどあれってどうやって倒したの?」
カオス「グリフォン?
ストーンブラスト撃ったらそれだけで倒せたけど………。」
アローネ「カオスが魔術を使えるようになったのは私達と再開する直前なのでしたよね?
それまではどのようにグリフォンと対峙していたのですか?」
カオス「それまでは………グリフォンが襲ってきた時はまだ俺も魔術を使う決心が付かなくてさ。
ダインのレアバードに乗せて跳んで逃げてたんだけど何度逃げても追ってきて捕まっちゃたんだよ。
それでダインがピンチだと思ったら魔術を撃たなきゃ、って思って気が付いたらグリフォンにストーンブラストを撃ってて………それで倒したんだ。」
ウインドラ「同じ飛行する相手でも逃げ切れなかったか………。
飛行生物の飛行速度は地上を走るどの生物よりも早いからな。
飛行生物から逃げ切ることなど不可能に近いぞ。」
ミシガン「それだったらフェニックスが出たこの地方の人達って結構危ないんじゃない?
よく犠牲者が一人しか出てないよね。」
タレス「それは古い情報ですよ。
数年前の最後の情報なんですから当てにしない方がいいです。
今はどの程度犠牲者が増えているか………。
この村も所々荒れてますし多少犠牲者が増えててもおかしくありません。」
ウインドラ「…そのことについてだが………ここについてから俺なりに調べたところの調査報告になるが………、
この村を見て皆はどう思った?」
カオス「どう思ったって…………。」
アローネ「何かモンスターの出現を予期して住民が避難したとしか………。
そしてその無人になったこの村をモンスターかヴェノムが徘徊し暴れまわった。
そういう見解だと思いますが………。」
カオス達はこの村に付いてからこれまで通り住民の有無を確認した。そしてその結果はこれまでと同じように無人だったと出た。人がいなくなってから長い間放置されていたのか至るところに誇りが溜まっていた。ここが放棄されて長いせいで色々な箇所にモンスターが荒らした形跡が………、
ウインドラ「騎士団にいた頃はこうした失踪事件を担当したこともあってな。
このような住民がいなくなった廃墟を調査することもあったんだがその経験を踏まえて俺が導いた答えなんだが、
この村は溜まった埃の溜まり具合からして放棄されてから数ヵ月から数年経っているのに対し荒らされている場所は比較的新鮮だ。
壊されている場所には埃はそう無かった。
ここが
アローネ「最近の話………?」
カオス「無人の村にモンスターが来て暴れたってことか?」
ウインドラ「ここを襲った時無人だったかは判断できかねるが少なくとも人の足跡らしきものは特に部屋の中には無かった。
ここを襲った何者かは無人の村を攻撃したのだろうな。
タレス「…!
それってまさか………!」
ウインドラ「バルツィエの先見隊がこの辺りに潜んでいることが予測される。
それも破壊の焼け跡からして
今回のフェニックス討伐では激しい攻防戦が予想される。
騒ぎに乗じてその火を使うバルツィエが介入してくる可能性が非常に高い。」