テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フリンク族の都市フリューゲル 残り期日八十九日
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ…………………。
カオス達がフリンク族の都市フリューゲルに付いてからこれまでのダレイオスでの旅では絶対に見られることは無いだろうと思っていた光景がそこには広がっていた。
カオス「………なっ、何で………?」
アローネ「この街は………。」
タレス「フリンク族が普通に出歩いてる………?」
ミシガン「それもこんなに沢山………。」
ウインドラ「他の地方の連中はヴェノムの主を警戒して穴蔵に身を伏せていたりしたのにこの街のフリンク族は堂々と往来を…………。
こんな暢気に出歩いていて大丈夫なのか………?
こんなところ………フェニックスにとっては見付けてくれと言っているようなものだぞ。
本当にアローネの推測通りの何処かの遺跡を守って動かないようなヴェノムの主なのか?」
フリンク族の都市フリューゲル。そこはここまで数多くの当たり前のように人がいなくなった村や集落を見てきたカオス達にとって想像出来なかった風景であった。
街に………、
それだというのにこの街の人々はさも自分達は何も間違ってはいないごく当たり前の生活をしているかのように振る舞っている。カオス達は一瞬ここがダレイオスではなくマテオのどこかの街なのではないか?と錯覚するが自分達には海を越えてマテオに戻ってきた記憶は無い。順当にブロウン族の領地からフリンク族の領地へと地図を辿って確認しながら来たという記憶しかないのでここは確かにフリンク族の領地である筈なのだが………、
警備人「………ん?
お前達見かけない顔だな………。
どこの部族の者だ!
何者だ!?」
カオス達が有り得ない光景に呆然としていると街の入り口にいた警備の者らしき人物に話し掛けられた。突然五人の統一感の無い怪しげな集団が訪れれば正しい反応ではあるが、
カオス「!
俺達は………」警備人「!!?こっ、この桁違いのマナとカーラーン教会の修道服を着た女性………!それからマテオの騎士と子供とあと…………………一般人っぽい女子………!
もしや貴殿方は
カオスが自己紹介をしようとした瞬間警備の者は五人の身なりを見て何やら誰かから聞いたであろうカオス達が名乗らされている組織名を言い当てた。
ウインドラ「…確かに俺達はスラート族長ファルバン殿からそのような名前で呼ばれるように言われたが………。」
ミシガン「一般人っぽい女子って私のこと?」
タレス「子供って………それが手っ取り早い特長ではありますが………。」
アローネ「…もしや先程ミーア族と仰っていましたがミーア族の方がここへと訪れていたのでしょうか?」
警備人「しっ、失礼致しました!!
貴殿方が訪れたら族長の
ささっどうぞどうぞお入りください!
族長ナトルの邸宅はこの先の真っ直ぐ行った奥の方に御座います!」
警備の者はカオス達が大魔導士軍団だと分かると急に下手に出てカオス達を街の中へと誘導する。その様子からミーア族の方で事前にこの街を訪れてカオス達の情報を伝えていたことが伺える。カオス達もそのつもりだったのでここは素直に警備の者に従い紹介された族長ナトルとやらの元へと向かうことにした。
警備人「…………………………………………………………………
………あっ、あれがミーア族が言っていた大魔導士軍団か………。
…遂に来てしまったんだな………。
あの日に東の方で光った強い稲光をあの先頭のあいつが………。
それだけのマナは確かにあったな………。
…あの
うっかり手を出してたら逆に殺られてたんじゃないか?
あいつらヴェノムでも関係なく殺せるって言うし………。
………にしても大魔導士軍団かぁ………。
あの化け物を退治しに来たんだろうなぁ………。
来なくてよかったのに………。
ここはあの化け物がいるから平穏でいられるのになぁ………。
………はぁ………。」
フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅
ナトル「私の名はナトルと申します。
貴殿方のことは先日参られたミーアの遣いの者からお聞きしております。
ようこそ御越しいただきました。
我がフリンクの街へ。」
カオス達は警備の者に言われた通りに移動しフリンク族の族長ナトルの邸宅へと訪れていた。この邸宅へ来る途中街の中にいたフリンク族の者達からは訝しげな視線を感じた。警備の者とナトルの発言からミーア族が既に事の経緯を話していたようだ。それなら話が早く進められてさっそくフェニックスの情報を聞き出せそうだったのだが、
ナトル「では先ず始めに貴殿方のことについてお訊きしたいのですが………このフリンク領でヴェノムの主は何匹目になるのでしょうか?」
アローネ「?
何故そのようなことをお訊きに?」
ナトル「いえ………念のために貴殿方のことをミーア族の遣いの者が仰っていた情報と照らし合わせて本人確認をと。
貴殿方五名の特長からして御本人様だとは思いますが一応ここへ参られたのでしたら予定ではここで六匹目になるのではないかと………。」
タレス「……そうですね。
ここに辿り着くまでにボク達はブルータル、クラーケン、ジャバウォック、ビックフロスター、グリフォン、そして最後にカイメラの順番で倒して回ってきたので今回のこの地方のフェニックスで七匹目になります。」
ナトル「なんと………、
グリフォンまで討伐済みでおられましたか。
流石で御座いますね。
その流れでここのフェニックスまで討伐なされようと………。
このような遠い地まで御足労誠に感謝致します。」
ナトルは深々と御辞儀をしカオス達を歓迎する。
ウインドラ「…では早速ではあるがナトル殿、
フェニックスについての情報を「大魔導士軍団ご一行様方。」」
族長補佐「長旅で御疲れでしょう。
今日のところはこちらで宿の方を手配致しますのでそちらでどうぞお体を休めください。
族長ナトルとはこの後大事な要件が御座いますので。」