テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅 残り期日八十九日
アローネ「はい?
ですが私達はフェニックスのことについてお訊きしたいのですが………。」
族長補佐「大変申し訳ないのですが本日は急用なお仕事がナトルにはございまして遺憾ながらそちらの方を優先させていただきたいのです。
なにぶん大魔導士軍団ご一行様方が本日中にお目見えになるとは存じておりませんでしたのでこちらの方も都合が悪くこの後直ぐにでもナトルをそちらの方へと派遣させなければならないのです。」
ナトル「待て、
それならそちらの方をキャンセルして「族長」」
族長補佐「…まだ私達はあの話に納得はしていないのですよ。
それでなくともこの件は賛成派と反対派が分かれて意見が纏まっておりません。
あの件に関しましてはもう一度再考していただかなければこのままでは内乱を引き起こしかねません。」
ナトル「むぅ………、
だがしかしもうこうして………。」
族長補佐「そのことでしたら私の方にお任せを。」
ナトル「………あい分かった。
ではお前に任せるとしよう。
………非常に申し訳ありません。
私の方はこれから街の者達と急ぎの会議がありまして話の続きはこのフラットからお訊きください。」
そう言ってナトルは部屋を出ていった。何やら慌てていた様子であったが、
フラット「………という訳でして皆様のご案内は私フラットが務めさせていただきます。」
アローネ「宜しくお願いします。」
ミシガン「それでフラットさん、
フェニックスの話を訊きたいんだけど………。」
タレス「現在フェニックスがどこにいるのかとその能力、それとフェニックスによって出た被害状況が過去一人からどの程度更新されたのかを教えてください。
知っているのであればフェニックスがどんな生物から変異したのかも。」
ウインドラ「情報さえ訊ければ直ぐにでも俺達はフェニックス討伐に向けて出発できる。
なんなら明日にでも早速取りかかろう。」
街に到着してまだ一時間も経過していないというのにフェニックス戦にやる気を漲らせる四人。この一週間カオスがモンスターを独り占めしていたためまともにモンスターと戦うことが出来なかったのでその闘志をフェニックスにぶつけたくて仕方ないようだ。
だがしかし、
フラット「…皆様のその熱い熱意に感服致しますが………、
残念ながら皆様はフェニックスにお会いすることは叶いません。」
このようにフラットからフェニックスと戦うことを無理だと告げられてしまう。
カオス「フェニックスに会えない………?
それはどういう………。」
アローネ「私達のことを疑っておられるのですか?」
ウインドラ「ミーア族から聞いていないのか?
ミーア族から話を聞いているのならブルータル、クラーケン、ジャバウォックまでは俺達と俺達のもう一人の仲間が退治したのだと報告されている筈なのだが………。」
ミーア族はクラーケンを倒した直後に情報の伝達役をお願いしている。それと出来るのならヴェノムの主の捜索も。話し方の雰囲気からしてミーア族は既にここを発っているようだが………、
フラット「大変失礼致しました。
誤解をなされているようですね。
それはそうでしょう。
何せ
ミシガン「勘違い?」
タレス「ボク達と………貴方達も………?」
フラットの発言の意味が分からず五人は困惑する。カオス達とフリンク族が何を勘違いしていたのだろうか。
フラット「……実はですね………。
貴殿方がフェニックスを退治にし御越しくださったというのにこのようなことを伝えなければならないのは心苦しいのですが………、
このダレイオスに出現したヴェノムの主は全部で、
ミシガン「八体………?
………え!?八体!?」
ウインドラ「八体とはどのヴェノムの主なんだ?」
フラット「貴殿方が討伐なされたブルータル、クラーケン、ジャバウォック、ビックフロスター、グリフォン、カイメラとまだ討伐が完了されていないアンセスターセンチュリオン、レッドドラゴンの計八体です。
私達フリンクの見間違えからヴェノムの主として名が他の部族に伝わってしまいました。
ですのでフェニックスは私達が勘違いからその存在が触れ回ってしまった非現実のヴェノムの主です。
そのような主は現実にはおりません。」
アローネ「フェニックスが見間違え………?
一体何と見間違えてそんなことに………?」
フラット「
タレス「グリフォン!?」
フラットはフリンク族がグリフォンとフェニックスを見間違えて
カオス「ちょっと待ってください!
どうしてグリフォンをフェニックスと見間違えるんですか!?
俺はグリフォンは見たことありますけどグリフォンの体にフェニックスと見間違う要素なんて…!」
オサムロウとの会話ではフェニックスは体が火に包まれている話だった。たがグリフォンには体のどこにも燃えている箇所なんて………。
フラット「貴殿方には特別な力がお有りですが………、
私達にはその力がないことはご存知ですよね。
フェニックスは………、
我々の炎の魔術をグリフォンが受けてそれで全身が燃え広がった瞬間を我等の仲間が見て捉えその様子を広めてしまったことから出来てしまった。
ただそれだけの話なのですよ。」