テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅 残り期日八九日
アローネ「フェニックスが………見間違えから始まった架空のヴェノムの主だと仰るのですね………?」
フラット「えぇ、
ですので皆様が倒される御予定のヴェノムの主は残りは
アインワルドのアンセスターセンチュリオン、そして………ブルカーンのレッドドラゴンで御座います。」
フラットは口にした。フリンク族の地方に現れたフェニックスなどは単なるグリフォンを見間違えて数を足してしまった幻の存在に過ぎないと。
それでいてカオス達が狩るべきは残りの二部族のヴェノムの主しか残っていないと。
タレス「何故グリフォンがフリンク族の地方に………?」
フラット「元々グリフォンはこの
私共も危険なグリフォンを野放しに出来ないと思い過去に先発隊を派遣してグリフォン討伐に出向きました。
ギガントモンスターと言えども私達が数を揃えれば討伐は難しくも不可能ではない。
そう考え先発隊は出発しました。
………しかしその時期に丁度バルツィエがここから最果ての東のアイネフーレ領へと侵攻しダレイオスにヴェノムの主を出現させたのです。
私達が討伐に向かったグリフォンもバルツィエが撒いた悪魔の種をその身に受け既にヴェノムの主として覚醒しておりました。
それにより先発隊は半壊し命からがら戻ってきた兵士達の言によれば体を全身焼き払ってもなお活動を止めないヴェノムの種に変貌してしまったことを聞きました。」
ミシガン「それが……フェニックスだって見間違えたの………?」
フラット「えぇ、作用で御座います。」
ミシガンの確認の問いにフラットは肯定した。
しかし、
ウインドラ「………フェニックスが実はグリフォンだったと言うのであれば俺達としては討伐する数が減って助かるのだが………、
ここに来るまでの道中無人の村があったのは何故だ?」
フラット「そこにつきましては我々フリンク族は皆風を操る部族でございまして………、
風の魔術は水の魔術と同じであまりにも殺傷性に乏しい属性で御座います。
このダレイオスの
ですので力の無い我々は少しでも強い力………ヴェノム達に立ち向かうためにフリンク領の民を全てこのフリューゲルに集めて防衛を謀っているのです。」
ウインドラ「………理解した。」
カオス「ヴェノムの主がグリフォンだったとして………俺達のことはミーアの人から聞いていますか?
俺達は今ダレイオスの全部族の再統一を目指しているんですけど………。」
フラット「御安心下さい、その件も聞き及んでおりますよ。
勿論我々も貴殿方の目的とその行く先も承知しております。
でのすでフリンクは貴殿方の計画に賛同することは決定しておりますよ。
そのための部隊も既に編成を組んでいる段階で御座います。」
カオス・アローネ・ミシガン・ウインドラ「!!」
タレス「既に決定している………?」
フラット「はい、
我々も貴殿方と共にマテオと戦う道を選びました。
我々のような弱小部族の力など些細な物ですがそれでも後方支援として貴殿方のお力添え出来ることを心より願っております。
共にマテオと戦いましょう。」
カイメラとの激闘で消費してしまった時間は思いの外簡単に取り返すことが出来た。不死身の中の不死身と呼ばれるフェニックスが実はグリフォンで既にカオスによってグリフォンは倒された。残りのヴェノムの主は二体。二体を討伐しなければならない期間は残り約九十日。一体に四十五日かけていい計算になるがこれまでで一番時間がかかったカイメラでさえ四十日での討伐完了………。ここでカオス達のヴェノムの主攻略の旅は想定していた難度が一気に簡易化されたかのように一行は思った。
ウインドラ「一つ訊いてもよろしいか?」
フラット「何でございましょうか?」
ウインドラ「……先程無人の村があったと言ったんだがそこは人為的に何者かに最近荒らされた形跡があった。
高確率でバルツィエの先見隊がこの地方に来ていると思うんだが何か知らないか?」
フラット「………………バルツィエの先見隊ですか………?
あぁ………、
いえ、
何も知りませんね。
恐らくそのバルツィエの先見隊とやらは他の地方に向かったのでしょう。」
ウインドラ「………そうか。」
フリンク族の都市フリューゲル 宿
フラット「こちらが皆様の宿泊施設となります。
ではごゆっくり………。」
フラットはカオス達を先程言っていた通り宿を案内すると帰っていった。
ミシガン「……なんか拍子抜けだね………。
噂が噂だからカイメラと同じくらいスッゴいのが待ってるのかと思ったらもういなくなっちゃってたなんて………。」
タレス「フェニックスがグリフォン………。
それが
アローネ「…何か状況が好転し過ぎているように思えますね………。
そこがどうにも何か不安を掻き立てられるように感じますが………。」
ミシガン「でもヴェノムの主がこの地方にいないって言うのはこの街とここまでの道のりで十分説得力あるんじゃない?
ヴェノムなんて一匹も見なかったでしょ?」
カオス「それはそうなんだけど………、
俺もなんかちょっと不自然過ぎるって言うか………。」
ウインドラ「そうだな。
俺も何か話が出来すぎていると思う。
フェニックスがグリフォンだったと言うのであればそれを確認する術は無いがバルツィエの先見隊がこの街に来ていないという話はおかしい。
これだけ人が増えて大きな街がバルツィエに見つからない筈がない。
あの無人の村で見た限りこの地方に来たであろうバルツィエはかなりの凶悪な性格をしている筈なんだ。
それがこの街を無視してどこかへ行ってしまうなどと思えんが………。」
ミシガン「だけどこの街は特にそんなバルツィエが来たなんてこと言ってなかったんだよね?」
ウインドラ「そうなんだが………、
………もしやこのフリューゲルが発展しすぎて警戒してまだ襲う機会を窺っているのかもしれない。
…一応街の外にいたあの門番にでも聞きに行くとするか。」
そう言ってウインドラは部屋を後にした。
カオス「……じゃあ今日はここで寝泊まりしてもいいようだし自由時間にしようか。」
カオス達は一抹の不安に駆られながらも今日のところは提供された宿で泊まることにした。