テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ウインドラ「皆揃ってるか?」
カオスがアローネとミシガンの二人に昨夜のことを相談しているとウインドラが
ミシガン「あれ?
もう起きてたの?」
ウインドラ「あぁ、
昨日のことが気になってな。
フェニックスが本当にこの領地にいないのか調べようと思って出ていた。」
アローネ「それで何か分かりましたか?」
ウインドラ「いや………、
特に何も………。
ここにいるフリンク族達は外から来た俺達が珍しいのか視線は向けてくるが俺が話を訊こうとするとそそくさとどこかへと逃げていくんだ。」
カオス「逃げていく?」
ウインドラ「そうだ。
最初は俺が騎士の身成をしているから警戒しているのかと思ってタレスにも協力を頼んだんだが………。」
タレス「御早う御座います。」
ウインドラがタレスの名前を出したところでタレスもウインドラと同様に外から入ってきた。
ウインドラ「タレス、
経過はどうだ?」
タレス「駄目ですね。
ボクの方でも引き留めて話を訊こうとはしましたがフェニックスの名前を出すと途端に急用で帰られてしまいます。」
ウインドラ「…やはりか。」
ミシガン「どういうこと……?
何でフェニックスのことを訊いて回ってるの?」
ウインドラ「昨日のフラットという男の話が少し気掛かりでな。
最後戻る時に俺はこの地にバルツィエが来ていないか訊いて見たんだ。
その時の反応がどうにも胡散臭くてな。
バルツィエの先見隊には心当たりがあったんだろう。
しかしフラットはバルツィエは来てはいないと言った。
バルツィエの気性を考えたらここに来ていない筈が無いんだ。
来ていないのだとしてもどこかでそれらしき何か事件でも起こっている筈だとは思うんだが………。」
タレス「皆何故か口をつぐんでしまうんですよね………。
何か隠してる感が満載ですよ。」
ウインドラ「奴等はダインやランドールのようにレアバードで移動しているだろう。
そして奴等が始めに姿を現してから既に二ヶ月近くだ。
あのレアバードを使えばこんな街なんて直ぐに見つけられる筈なんだ。
奴等もダレイオスの地図ぐらいは用意していることだろうしこの近くに潜んでいるのは大いに考えられ「ねぇ。」」
ミシガン「フリンクの人達がいないって言ってるならそれでいいんじゃないの?
ここには来ていないって言ってるんだしそんな無理して探さなくてもいいんじゃない?」
ウインドラの悪い予感をミシガンがぶったぎった。
ウインドラ「……そう言われるとそうなんだがどうにもここに来てから何かフリンク族達の様子が不自然なんだ。
何かの話題で談笑していたかと思えば俺やタレスが通り過ぎると急に話を止めて俺達が通りすぎるまで待っていたりと。」
タレス「事前にボク達が来ることをミーア族から経由して分かっていたみたいですし何か連絡網が回ってるんじゃないですか?
ボク達が来たらこんな感じで何かの話題は口にするなと。」
ウインドラ「その線が濃厚だろう。
それを突き止めることが出来れば連中の怪しげな態度の理由も「もおおおおおぉぉッ!!」」
ミシガン「何でそんなに首を突っ込みたがるかなぁ!?
フリンク族の人達がフェニックスもバルツィエもいないって言ってるんだからそれでいいじゃない!!!?」
先程はタレスとウインドラの会話を軽く牽制したミシガンが今度は本気で注意してきた。
ウインドラ「しかしミシガン俺達は………。」
ミシガン「もういいじゃない!
いないって言われたんなら私達にはどうやってもフェニックスを探し出せる方法なんてないよ!
それよりも私達がここに来てしなくちゃいけないことは後もう一つあるでしょ………?
“洗礼の儀”………、
フリンク族が協力してくれるって言うならここの人達にもかけてあげなくちゃいけないでしょ………?
この街の人達今までの他の街の人達の数なんか目じゃないくらい多そうなんだよ?
余計なことをしようとしてる暇があったらそっちの方を先に終わらせようよ………。」
朝一でつい先程まで眠そうにしていたミシガンだったが二人がフェニックスとバルツィエについて調査をしていると知ると急に二人を責める。
アローネ「ミシガンどうしたのですか?落ち着いてください。
何故そこまでフェニックスとバルツィエに関わらないように言うのですか…?」
ミシガンの様子がおかしかったためアローネがミシガンを止めに入る。
ミシガン「……おかしいのは二人だよ………。
どうしてそんなにフェニックスとバルツィエのことを調べたりなんかするの?
いないって言ってるんならそれでいいじゃん………。
ワザワザいない相手のことを探しても意味ないでしょ?
せっかくフェニックスがいないって分かって私達の目的にも余裕が持てる時間が出来たんだし今は少しだけゆっくりしようよ………。」
アローネに止められて冷静になったのか落ち着きを取り戻すミシガン。彼女はどうやらフェニックスと戦わずにすみしばし休息をとりたいようだ。
思えばミシガンだけでなく他の四人はこれまでブルータルを倒してからずっとヴェノムの主討伐を目指して来たため殆どこうした
ウインドラ「……悪かった。
………そうだな………。
ヴェノムの主がいないのであれば無理に余計なことは考えずに少しだけ体を休める期間も必要だな。
俺達はカイメラとの戦いからずっと休みなく動き続けてきた。
時間に煽られて余裕を無くしていたが今回のことで大分巻き返すことは出来たと思う………。
カオス、
この街でヴェノムの主討伐のことは一旦置き暫くはのんびりとするか……。」
ミシガンに諭されウインドラもそれに納得したようだ。
ヴェノムの主はこのフリンク族の領地にはいなかった。それならカオス達は残り約九十日の間に二体のヴェノムの主を狩るだけ。それだけなら本の少し暇な時間を作ることも可能だろう。
カオス「そうだね………。
でも一応今日はまたナトルさんとフラットさんのところに行ってもう少し事情を訊いてからにしようか。」
休息を取ることは決定したがそれはこの街のことを調べてからにすることにした。フェニックスもバルツィエもいないのであればこれからどうするか。
先ずは現状フリンク族がどの程度カオス達の計画に邁進しているのかだけは訊いておかねば………。
フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅
フラット「………と言うように昨日は説明致しました。
なので彼等には早々にこの街から去っていただくことにしましょう。」
ナトル「…それが堅実的か………。」
フラット「えぇ。」
ナトル「ミーア族が話していたあのヴェノムウイルスを無効化するレイズデットとかいう術はどうする?
あれを彼等には街の皆にかけて行ってから出ていってもらわなければならないと思うが………。」
フラット「いえ、
この街の治安と人口のことも話して彼等の旅に無駄な時間を裂く訳にはいかないと断りましょう。
彼等にはなんとしてもこのフリンク族領から立ち退いていただかねば我々の立場が危うくなります。
………彼等にあの存在のことが知られれば彼等は
今アレを討たれるわけにはまいりません。
この街の周辺に現れた
ナトル「うむ、
…決して悟られてはならぬぞ?
あのことだけは絶対に何がなんでも隠し通すのだ。」
フラット「えぇ、重々理解しております。
もしあのことがどこかで洩れでもすれば我々がどうなるかは……。」
ナトル「それが彼等に知られてしまえば我々フリンクはバルツィエだけではなく
この………、
フリンク領にいる