テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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フリンクとブルカーン

フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅前 残り期日八十八日

 

 

 

ウインドラ「…やはりフェニックスは存在していたようだな………。

 しかし他の生物を襲わないとは何だ?

 フェニックスはヴェノムなのだよな?」

 

 

 フラットはフェニックスが実在していることをカオス達に告げる。

 

 

 しかしその内容はこれまでの経緯を思えば信じがたいものであった。

 

 

フラット「えぇ、

 フェニックスは人を襲いません。

 それどころかモンスターですら目の前にいても素通ししてしまうでしょう。」

 

 

ミシガン「ヴェノムなのに?」

 

 

フラット「えぇ、ヴェノムで御座いますが。」

 

 

タレス「…そんな話は聞いたことがありませんよ………。

 他の地方のヴェノムの主はみんな………。」

 

 

フラット「ですから特殊な個体だと申しているのですよ。

 フェニックスに害はないと。

 ………いえ、

 害は無いことはないですね。

 全身が炎に包まれてはいますが時折()()()を発します。

 あの黒い炎に触れてしまえばヴェノムに感染しますね。」

 

 

アローネ「黒い炎……!?」

 

 

カオス「………同じだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイメラの毒撃と………!」

 

 

 フラットの情報に寄ればフェニックスもカイメラと同様に黒い炎の毒撃を使用するらしい。

 

 

 だが、

 

 

アローネ「その黒い………私達はヴェノムの主が発するその黒い属性攻撃を毒撃と呼んでいるのですがその毒撃はどういった時に放たれるのでしょう………?」

 

 

フラット「フェニックスが貴殿方が仰られるその技を放つのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のみです。」

 

 

タレス「縄張り……?

 それはどこに………?」

 

 

フラット「…貴殿方にお教えしてもよろしいのですが一つ約束をしていただけますか?」

 

 

ミシガン「約束?」

 

 

ウインドラ「そうまで頑なにフェニックスから俺達を遠ざけようとするということはその約束とは、

 

 

 フェニックスに関わるなと言いたいのだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「はいその通りで御座います。

 貴殿方がダレイオスのヴェノムの主を討伐して回っていることは承知しておりますが今回のフェニックスに関してだけは貴殿方には手を出さぬようお願いしたいのです。

 どうかフェニックスだけはお見逃し下さいませ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……フリンク族の人達はフェニックスを倒して欲しくないんですか?」

 

 

 このフリンク族の地方に来た目的はフリンク族を脅かすヴェノムの主フェニックスを討伐しフリンク族をマテオとの戦いの戦列に加えることである。しかしフラットはフェニックスを倒してはならないと言う。一体何故なのか………。

 

 

フラット「それをお話するには先ず私共フリンクが置かれている状況を説明しなければなりませんね。

 少し話が長くなりますがお聞きしますか?」

 

 

アローネ「えぇ、

 私達はフェニックスを討伐に参りました。

 それなのにフェニックスを討伐してはならない訳をお聞きしなければなりません。」

 

 

フラット「……ではお話しましょう………。

 皆さんは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴェノムとヴェノムの主がどういった特徴で分類分けされているかご存じ御座いますよね?」

 

 

タレス「ヴェノムと………」

 

 

ミシガン「ヴェノムの主の分類分け………?

 ……そんなの………時間差でスライム形態に変身するかしないかじゃないの?」

 

 

アローネ「そして主に関しては他の生物を捕食するか捕食されるかでその体積を増してギガントモンスターと同じくらいに巨大化する………ですよね?」

 

 

 何故そんなことを今更復習させるのか。それがフェニックスとどう関係しているのだろうか。

 

 

フラット「仰る通りで御座います。

 ヴェノムとヴェノムの主はそのポイントに違いはあれどそれによって誰しもが倒せるか倒せないかに分けられます………。

 ……しかし考えてみてください。

 ヴェノムが何故他の生物を襲うのかを………。

 クリティア族の話によればヴェノムが他の生物を襲う理由は飢餓から逃れるため。

 飢餓するということはヴェノムに感染した生物は死に絶えます。

 生物として死を恐怖するためヴェノムは他の生物を取り込もうとするのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「ヴェノムの主が他の生物を襲う訳………?

 それは………ヴェノムだからとしか………。」

 

 

フラット「クリティア族はこうも仰っておりました。

 ヴェノムウイルスは進化のウイルス。

 進化してより強い生物へと変身する。

 生物としての死からより遠ざくための進化のための捕食だとも。」

 

 

 クリティア族の長老オーレッドが確かにそんなことを説明していたのをカオス達は思い出した。ヴェノムの主はヴェノムを越えし存在だと。

 

 

フラット「……フェニックスは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……その()()()()()()()辿()()()()()()()()()なのですよ。」

 

 

ウインドラ「進化の果てだと………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「()()………、

 この人の世界において魔術を行使するものであれば誰もが知る存在で御座いますよね?

 フェニックスは恐らくその精霊という進化の果てに至ったのですよ。」

 

 

ミシガン「フェニックスが精霊に……!?」

 

 

フラット「はい、

 フェニックスが他の生物を襲わない理由はそれしか考えられません。

 フェニックスは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のです。

 

 

 ですからフェニックスは他の生物から危害を加えられない限り攻撃してくることはありません。

 フェニックスは他の生物を取り込まずとも生き抜く生命体へと進化したのですから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フェニックスが精霊へと進化した。そんな話を聞いて直ぐにそれを受け止めることはカオス達には難しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、フラットが本当に話したいことはここからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「……数年前のバルツィエの奇襲によってこの国は纏まっていた九の部族が散らばりました。

 バルツィエはその奇襲で各地にヴェノムの主を配置してマテオへと去っていきました。

 そのヴェノムの主が出現したことによって各部族はそれぞれの領へと戻っていきましたが九の部族が離散するにあたって真っ先にダレイオス一国家体制から離反した部族がいます。

 そのある部族が現在我々フリンクを悩ませているのです。

 その部族が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブルカーン族で御座います。

 ブルカーン族は我々や恐らくアインワルドにもでございましょうが彼等の地に顕現された精霊()()()()()のために生け贄を要求して来るようになりました。

 我々は現状ブルカーン族にこの地と我等フリンク族の命そのものを狙われているのです。」

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