テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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フェニックスによる堤防

フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅前 残り期日八十八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「ブルカーンが生け贄を要求………?」

 

 

アローネ「“精霊イフリート”…!?」

 

 

フラット「そうブルカーンは国家体制が崩落した後私達フリンクとブルカーンの国境にまで押し寄せて来て同胞を誘拐し出すようになったのです。

 

 

 この地方は平穏そうに見えますでしょうが西の直ぐとなりにはダレイオスでも()()()()()()()()()()()()()()()()が常に私達フリンクを精霊イフリートとやらに差し出すために付け狙ってきます。

 私達フリンクは今ヴェノムやヴェノムの主なんかよりもブルカーンという脅威の方を問題視しています。

 奴等はとにかく暴力的で部族全員が()()()………俗に“イフリート信仰信者”で世界には精霊が実在し彼等の地に現れたイフリートこそが()()()()()()()()()()()()()()()()()なのだと宣告してきました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ヴェノムの主フェニックスの話をしていたかと思えばがらりと話題が変わり今度はカオス達が行く行くは向かわねばならないブルカーンの話が持ち上がった。しかもどうやらブルカーンとフリンクの間では精霊イフリートを巡った問題が発生しているようだ。

 

 

 そしてその内容は以前アローネがゲダイアン消滅の原因を予測した通りのものだった。ゲダイアン消滅は精霊が関係している………。カオスの中に宿る精霊王マクスウェルの六の眷属が一柱。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 精霊イフリートがゲダイアンを消滅させた………。

 

 

 ダレイオスは何者かの攻撃を受けてゲダイアンを失った。ダレイオスはマテオのバルツィエがその犯人だと思い込みマテオへ戦意喪失してヴェノムの主発生が決め手となり九の部族が離散することとなった。マテオでもゲダイアン消滅はダレイオスにいる大魔導士軍団と呼ばれる存在がそれを行ったとされバルツィエはその謎の集団を警戒し早々に殲滅するため戦争の道に急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………と言うことはつまりブルカーンの地に現れた精霊イフリートこそが現在カオス達が仮の名を名乗らされている大魔導士軍団………その本物だということになるが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「……本当にブルカーンの地に現れたのは精霊イフリートなんですか………?」

 

 

フラット「…分かりません……。

 それを確かめようにもブルカーンの地に赴いたり拐われたりした同胞達は誰一人として戻っては来ませんでした………。

 それが真実かどうか確かめるには奴等ブルカーンの地に向かうしかありませんがそれは確実に地獄への片道切符、奴等の地に足を踏み入れたら最期二度と生きては帰れないとされています………。」

 

 

 フラットは話している内に段々ブルカーンに対する怯えなのか体が震えだした。想像するだけでもブルカーンの地が怖いのだろう。フラットの話ではブルカーンはヴェノムよりも恐怖の対象となっているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「……本当かどうかあやしいものだな………。精霊イフリートが生け贄を要求して何になると言うんだ?」

 

 

ミシガン「生け贄…………何で精霊が生け贄を欲しがるの………?」

 

 

フラット「そこについては私達も何も把握出来ていないのです。

 精霊が何故現れ生け贄を欲しがるのか………。

 精霊については世界でも存在を確認出来ない不可視の存在とされてきましたから………。」

 

 

カオス「生け贄か………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!」

 

 

 突拍子もない精霊の話であったがカオスはその生け贄の理由に心当たりがあった。確か前にマクスウェル()()はミストの村でかつての力を取り戻すためにマナをかき集めていたと言っていた。精霊は他の生物からマナを吸収する力がある。もしやブルカーンの地に現れたイフリートはそれを………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「……フラットさん………、

 ダレイオスの九の部族がバラバラになる前にブルカーンの土地の何処かに殺生石………触れば生き物が死んでしまうような大きな岩の話とか聞いたことありませんでしたか?」

 

 

ミシガン「!?」

 

 

アローネ「それは……!?」

 

 

フラット「生き物が死んでしまう大きな岩の話………?

 ………さぁ……どうだったでしょうか………。

 そのような話をブルカーンの者とお話したことはありませんが………。」

 

 

カオス「そうですか………。」

 

 

ウインドラ「殺生石か………。

 もしそのイフリートが本物ならブルカーンの地に殺生石があったかも知れないな。

 そしてその精霊が目覚めたか目覚めていないか定かではないが精霊王マクスウェルと同じように他の生物からマナを接種しはじめた………。

 あり得ない話ではないな。」

 

 

 カオスが殺生石の話を持ち出したことでブルカーンの地に精霊がいる可能性が皆の中で浮上した。もしフラットと話が事実だとして他の部族を襲うブルカーンとブルカーンがイフリートと崇める存在がいるのだとしたらブルカーンの地方に赴くのはこれまでとは少し様子が変わりそうだ。これまではヴェノムの被害に苦しむ部族達と交渉してマテオとの戦いに参列するよう呼び掛けていたがブルカーンはその交渉自体が進められるかどうか………。

 

 

 ………と言うよりもブルカーンの地のヴェノムの主はどうなっているのか?そんな他の部族を拐ってこれる程ブルカーンの地方は動き回れる土地なのだろうか………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「でも何でフェニックスの話からブルカーンが出てきたの?」

 

 

ウインドラ「そうだ、ブルカーンがフリンク達にとって厄介な存在だということは分かったがそれがフェニックスとどう関係しているのだ?」

 

 

 ミシガンとウインドラが言うようにここまで聞いてもそれがフェニックスを討つなというような理由には繋がらない筈。一体フェニックスはフリンク族にとって何故討ってはならない存在なのか。

 

 

 それは、

 

 

フラット「今お話したブルカーンの話はフェニックスととても密接しているのですよ。

 

 

 実はですね………。

 ブルカーンが住んでいるのは地図でも分かる通り西の山々の中の火山地帯なのですがブルカーンはそこから私達フリンクを狙ってやっきてきたのがかれこれ“五年前”になります。

 その時期からバルツィエがヴェノムの主をダレイオス全土に配置しブルカーンが一足先に統合から抜けて間もなく我等フリンクを拐うようになりました。

 力関係では私共フリンクにはブルカーンに抗う術がなくただ拐われるがままだったのですが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな時偶々この地方に出現したヴェノムの主フェニックスがフリンクとブルカーンの境の西の山に居座りそこに住み着き始めたためブルカーンが我等フリンクに手を出せなくなったのです。

 ですから我等フリンクは貴殿方大魔導士軍団にフェニックスを討伐されると困ってしまうので御座います。

 あれを討たれるようなことがあればブルカーンは再び我等フリンクを拐いにやって来るでしょう。

 なので貴殿方にはフェニックスだけは討伐ならさないでほしいのです。

 あのフェニックスという()()()が無くなれば我等フリンクは今度こそブルカーンの暴族宗教狂信者に蹂躙され尽くしてしまうのです。」

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