テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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精霊王マクスウェルとウルゴスの王

フリンク族の都市フリューゲル 市街地 残り期日八十八日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「フェニックスが防波堤ねぇ………。

 結局ヴェノムの主はこの地方にもまだいたってことなんだね………。」

 

 

ウインドラ「だからフェニックスをひた隠しにしようとしていたんだな。

 俺達をアインワルド領に向かうよう煽ってきたのはフェニックスから俺達を遠ざけるため……。

 俺達がフェニックスを倒してしまえばヴェノムの代わりに今度はブルカーンが襲いにやって来る………。

 

 

 難儀な話だなフリンクも……。」

 

 

タレス「前々からブルカーンの噂は耳にすることがありました。

 確かに彼等ならフラットさんが言っていたようなこともするでしょうね。

 ダレイオスの部族はそれぞれ精霊に関しては各々が宗教的な思想を持っていますがその中でもブルカーンはそういった考えが他の部族よりも強いらしいですから………。」

 

 

カオス「……イフリートかぁ………。

 もし本当にブルカーンのところに現れたのがイフリートだったんならどんな奴なんだろうなぁ………。」

 

 

アローネ「どうなのでしょうね………。

 私達が会ったことのある精霊はカオスの中に宿る()()()()()()()くらいしかおりませんし………。」

 

 

カオス「………ん?

 マクスウェル様?」

 

 

 イフリートの話をしていたらアローネからマクスウェルの名前が出てきたが何故か“様”と敬称付きであった。

 

 

アローネ「あっ………、

 ついマクスウェル様とお呼びしてしまいましたね………。

 失礼しました。」

 

 

ウインドラ「何故マクスウェル様と呼んだんだ?

 カイメラとの時もそうだったが知り合いにマクスウェルという奴がいたような話だったが………。」

 

 

アローネ「はい………、

 実は………、

 私の国ウルゴスの………カタスの父君ウルゴス国国王の名前が………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《《マクスウェル=ダラス・ツェペシュ・ウルゴス》という名でして………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「え…!?」タレス「ウルゴスの国王が…!?」ミシガン「精霊王と同じ名前!?」

 

 

ウインドラ「それで同じフレーズから始まる名前を言ったらそれが見事にバルツィエ達が称する精霊王と一致してしまった訳か………。

 ……しかし偶然の一致なのかそれは……?」

 

 

アローネ「…分かりません。

 どうして殺生石の精霊………精霊王のことをウルゴス王と同じマクスウェルの名で呼ぶのか………。

 ……バルツィエがカタスに託されたという秘術の書にその名が乗っていたとしてそれを流用しているだけなのではないでしょうか………?」

 

 

ウインドラ「……この件はとにかく俺達では解明出来ないな。

 一旦保留にしておこう。

 

 

 問題なのはこの地のフェニックスの処遇だな。」

 

 

 そう言ってウインドラは深く考え込む素振りをする。

 

 

ミシガン「そうだよねぇ………。

 フェニックスが何でフリンク族とブルカーン族の境界にいるのか知らないけどフェニックスを倒しちゃったらブルカーンが攻めてくるって言うし………。」

 

 

タレス「オサムロウさんの依頼でフェニックスをどうにかしないことには依頼を完遂出来ませんね………。」

 

 

アローネ「先にブルカーンの地に赴く必要があるのではないでしょうか………?

 ブルカーンの地に現れたイフリートという精霊の存在が生け贄を欲するのならそれをどうにかしないと………。」

 

 

ミシガン「どうにかしないとって言っても………

 

 

 倒しちゃうの?そのイフリートとかいう精霊なのかよく分からないのを。」

 

 

カオス「仮に本当に精霊だったとしたらどれくらい強いんだろう………?

 俺達で倒せるのかな………。」

 

 

ウインドラ「相手が本物の精霊であった場合はこれまでのどの戦いよりも厳しいものだと思った方がいい。

 

 

 何せ世界を壊すと宣言しそれが確実に可能な精霊王の眷属だ。

 カイメラなんかよりも遥かに強い力を秘めているだろう。

 そんな奴と戦えばもしかしたら………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この中からも犠牲者が出るだろうな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「……私皆が死んじゃうのは嫌だなぁ………。

 私自身も死にたくなんてないけど皆が死んじゃうのはもっと嫌………。」

 

 

タレス「まだそう直ぐにイフリートとぶつかる訳じゃありませんよ。

 それよりも先にアンセスターセンチュリオンとレッドドラゴンですよ。」

 

 

カオス「フェニックスはどうするの?」

 

 

アローネ「フェニックスは最後に回すか………、

 それか倒さずともよいのでは………?

 フェニックスによってヴェノムが伝染する危険はないようですし………。」

 

 

ウインドラ「………いや、

 フェニックス討伐は絶対だ。

 奴は二ヶ月前の俺達だったら無視してもよかったがカイメラとの戦いを経たことによって俺達は奴を野放しにする訳にはいかなくなった。」

 

 

カオス「?

 何でさ?

 別に近づかなければ平気な相手じゃないか。

 放っておいたって誰もフェニックスに殺されるようなことは無いだろ?」

 

 

ウインドラ「…そう言い切れるか?

 ヴェノムの主でも他者を攻撃しない生物なら害はないとそう言い切れるのか?

 

 

 カイメラのことを思い出せ。

 奴は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本来であればカイメラもフェニックスと同じで他の生物を襲うような種類の動物ではなかった筈だぞ?

 元がマウンテンホーンズだとしてそんな草を主食にしていた人にとっては無害だった生物にカルトとブロウンは壊滅させられた。

 もしフェニックスがカイメラのように他のモンスターやヴェノムに捕食されてカイメラと同じ変化が起こったらどうするんだ。

 今度またあのような凶悪なモンスターに変身してしまったら今度はどれだけの被害が出るのか分からないんだぞ。

 それもカルトとブロウンの時とは違って俺達はその当事者になることも考えられるんだ。」

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