テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フリンク族の都市フリューゲル 市街地 残り期日八十八日
ナトル「こらこら馬鹿なことを考えるんじゃない………。」
「あっ!?族長だ!?」
「族長…!?俺達は………。」
子供達の言い争いが発展しだした時ナトルがそこに現れて喧嘩を仲裁した。
ナトル「駄目じゃないか。
そんな危ないことをしようとしたら………。
外には恐ろしいモンスターだけじゃなくブルカーンの悪い奴等もいるんだ。
カーヤが手出ししてこないからといって危険はそれだけじゃないんだよ?
分かってるかい?」
「でもこいつらが生意気な口を………。」
「何を!!そっちが先民だとか言って見下したようなこと言ってくるから!!」
ナトル「ほらまたそうやって喧嘩をする………。
何度も言っているが先民だとか後民だとかそういうことはどうだっていいじゃないか。
同じ街に住む者同士仲良くやりなさい。」
「けどこいつらが来てから俺達が遊ぶ場が狭くて………。」
「そうだよこいつらがき来たせいで俺達が前までずっと遊べてたのに今じゃぎゅうぎゅう詰めで遊びにくいよ!!」
ナトル「その辺もちゃんと理解しているよ。
今他の皆に掛け合って皆が満足に遊べるよう公園を拡大しようと話し合ってるんだけどね。
如何せんどうにも土地を拡げようにも問題が出てくるんだ。
もう暫く待ってほしい。
そしたら私の方でも君達の願いを叶えてあげられるから………。」
「………分かりました。」
「そう言うなら………。」
ナトル「……君達も悪かったね。
公園は空いている時は好きに使っていいからね。
絶対に外には出ないようにね。」
「はーい。」
「なるべく公園を大きくするの早くしてよね。」
そう言って子供達はナトルから離れていった。喧嘩は止められたようだがあれでは仲直りではなくその場凌ぎにしかならないだろうが一応の問題は払うことは出来たのか………?
ナトル「……フゥ、やれやれ………。
土地を開拓するにも一苦労するのだがな………。」
カオス「ナトルさん………。」
ナトル「!おや貴殿方は………見ていらしたのですね。」
ウインドラ「今日は大事な用件があるとお聞きしたのだが………。」
ナトル「えぇまぁ、これから出向く予定なのですよ。
出向こうとしたら子供達が喧嘩をしている声が聞こえたものでして………。」
アローネ「お忙しいですね。
ご公務がおありでしょうに………。」
ナトル「いえ……、
街の住人の訴えを聞くのも私の仕事ですよ。
私にはフリンクを一つに纏めた責任がありますからね。
一つ一つをしっかりと受け止めてそれに対応していくことも一族の繁栄がかかった大事なことですから。」
タレス「立派ですね………。」
ナトルはこういった小さなことでも捨て置かずに拾っていく良識的な人物な印象を受ける。彼なら同族が不当な扱いを受けていれば黙って見ていることは無いだろう。それが先民だ後民だと下らない隔たりを作ろうとする風潮であっても間に入って問題を整理させる。……結局は時間を稼ぐやり方だったがそれでも問題を無視しない傾向は好意的には思える。
ミシガン「ナトルさん。」
ナトル「はい何でございましょう?」
ミシガン「“カーヤ”って誰?」
ナトル「!?」
カーヤの名をミシガンが口にした瞬間ナトルは不意を突かれたような表情を一瞬浮かべたが直ぐに取り繕うように、
ナトル「みっ、皆様はフラットからお聞きしていませんでしょうか?
カーヤとは
ミシガン「フェニックス?」
ウインドラ「フェニックスのこととは何だ?
フェニックスに名前が付いているのか?」
そんなことはフラットは話していなかった。フラットの話では終始フェニックスがヴェノムの中でも異例の他の生物を襲わないヴェノムの種であることは聞いたが………、
カオス「何でフェニックスをカーヤと呼んでいるんですか?」
ナトル「……実はですね………。
フェニックスは………、
元々はフリンク族で面倒を見ていた
アローネ「ホーク………?
モンスターを飼っていらしたのですか?」
ナトル「私達は食料としてモンスターを狩ることもあるのですがたまに好奇心旺盛な子供達とかが街の周辺で大人しそうなモンスターの子供を拾ってきたりすることがあるんです。
始めのうちは気付きませんでしたが気が付いたら子供達とホークが共に遊んでいたりするんですよ。
危ないから街の外に還してきなさいと注意は促したりするんですが名前まで付けていましたし今更捨てさせるのも可愛そうだなぁと………、
そういったことがこの街では多くありまして………。
カーヤはその中の一例でしてある時ヴェノムウイルスに感染してフェニックスへと変貌してしまいそれから一部の者達がカーヤという名前を広めてしまいまして………。
この街ではフェニックスのことをカーヤと呼ぶ者達が多数いるのですよ。」
ウインドラ「なるほど………そう言うことか。」
話のあらすじはなんとなく理解した。どことなく違和感は拭えないが………、
ナトル「………あの………、」
アローネ「はい?」
ナトル「皆様は………やはりフェニックスを討伐なさるのですよね………?
そうしなければならないとミーアの遣いの者達から聞き及んでおります………。」
ウインドラ「あぁ、そのことか………。
丁度俺達もそのことでこれからどうすればいいのか悩んでいたところなんだ。
フェニックスの存在はこの街の防衛にも関わっているらしいしな。
………しかしフェニックスを放っておくとちょっとした脅威にもなりかねない。
かといってこの街の安全をどうするか「でしたら!」」
ナトル「でしたら私に一つ提案があるのですが………。」
タレス「提案?」
ナトル「はい!
もし貴殿方が特に今後アインワルドかブルカーンのどちらか一方に赴くご予定がお決まりでないのなら是非とも皆様には先にブルカーンの地へと赴いて欲しいのです。」
ミシガン「ブルカーンの方に?」
アローネ「一応順路的にはアインワルドの方へと向かう予定でしたが………。」
ナトル「ですがそれですとフリンクの者としてはフェニックス討伐を最後に回してもらう他ないのですよ。
ですから皆様には………、
先にブルカーンの地へと向かってもらいブルカーンの地にいるというヴェノムの主レッドドラゴンと彼等が精霊と讃えるイフリートを倒して欲しいのです。
そうしていただけるならフェニックスは倒してもらっても構いません。
あんな害獣など貴殿方のお力で