テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
フリンク族の都市フリューゲル 翌日 残り期日八十七日
アローネ「………では行きましょうか。
フェニックスの元へ………。」
ミシガン「ねぇ、もう行くの?
まだフェニックスの所に行くのは早すぎるんじゃない?」
アローネ「何を仰有っているのですか。
精霊の指定した期日まではもう三ヶ月を切っているのですよ?
後三ヶ月後には世界が消滅してしまうかも知れないのです。
それなら私達は私達に出来る最善を尽くすことが世界が消滅しないことに繋がると思いませんか?」
ミシガン「それはそうなんどけどさぁ………。
なんか……カイメラの時みたいに今回もちょっと嫌な予感がするんだよねぇ………。
言葉に出来ないけどこう……何て言うか………胸のこの辺りが重いような………。」
そう言ってミシガンは不吉な未来でも予感しているのか若干顔色を悪くて胸を押さえている。
………ミシガンにはあまり胸は無いのだが………。
ミシガン「フンッ!!」
ドガッ!!
カオス「痛ッ!!?
何するのさ!?」
ミシガン「別に………。
何か変なこと考えてた気がするから……。」
カオス「そんな理不尽に暴力奮わないでくれよ………。」
実はその通りだったのでこれ以上は抗議しない方がいいか………。
ウインドラ「ミシガンの抱いている不安は俺も同じだ。
………今回のフェニックスの件………、
どうも胡散臭い臭いがプンプンする………。
あのフラット殿とナトル殿の態度………。
あれは殆どが事実なのかもしれないがまだ他にも隠していることがあるような気がしてならない………。」
タレス「始めはフェニックス自体存在していなかったことにしようとしてその次には実はフェニックスは存在していた………。
そして今度はフェニックスが異例の無害………ほぼ無害と言ってもいいようなヴェノムの進化の果ての存在で倒さないで欲しいとフラットさんが言ってましたがその後にナトルさんがやっぱり倒して欲しいとお願いしてきました。条件としてそのままブルカーンの地方に向かうことと
確かに理屈の上ではブルカーンとフリンクの相互問題にはブルカーンの地にいる精霊イフリートさえどうにかしてしまえばフリンクはブルカーンから意味の分からない生け贄の要求が止まり結果フリンク族はブルカーンから付け狙われることは無くなると思いますが………フェニックスを完全に消し去るという要望はどうなんでしょう?」
ウインドラ「うむ、
俺もそこが疑問に思った。
一見俺達の計画を尊重しているように聞こえてはいたがどうにも俺には“なるべく知られたくはなかったが知られたのならいっそ消し去ってもらいたい”と言ったように感じた………。」
アローネ「…やはり皆も感じたことは同じなのですね………。
私もあのお二人の話を聞く限りではそう感じ取れました。」
カオス「……フェニックスに何かあるのか………?
まだ俺達には教えていない………教えられない何かが………。」
ミシガン「ハァ………、
今まではヴェノムの主がいればただ倒すだけだったのになぁ………。
何でこんなに話が怪しくなってくるの………?
変だよこのフリンク族の地方………。」
アローネ「……その異様な謎を解き明かすためにも私達はフェニックスに会わなければなりませんね………。
………恐らくフェニックスに会えさえすれば全ての疑念が晴れることでしょう………。」
ミシガン「………そう簡単な話だったらいいんだけど………。」
フリンク族の都市フリューゲル 族長邸宅
フラット「………では彼等は今日明日にでもフェニックスを討伐に………?」
ナトル「あぁ、
昨日彼等と話し彼等にフェニックス討伐の件と共にブルカーンの地に向かうよう仕向けた。
これで愁いの全てが速やかに片が付くだろう………。
ブルカーン………ラーゲッツ………、
そして
フラット「………」
ナトル「……長年………、
………長年考え続けてきた………!
あいつが生まれて………!!
あいつがロベリアを殺した日からずっと!!
そのことだけを考えて生きてきた!
あの穢れきった血を持つ娘をどうすれば殺せるのかずっと考えてきたんだ!!
私達の手では奴を殺せない……!
奴に触れることすら出来ない!!
奴をこの手でどうしても殺すことが出来ない!!!
奴だけは……!!奴だけは私がこの手で……!!
………しかし奴はヴェノムの力を宿すことによってその肉体をヴェノム以上の再生力で再生させてしまう……!!
私の手ではロベリアの仇は討ってやれない……!!
どうしたら……!?
そんな時に転がり込んできたのが彼等と彼等の力だ!
彼等の力は直に感じたしミーアの遣いの者が話をしに来た時にも実際にこの地を離れてヴェノムに本当に対抗する力が備わっているのかも見て確かめた!!
十分だった!!
ミーアの者達が宿していた力の波動も彼等大魔導士軍団からなる力だったとハッキリ分かった!
彼等ならあの小娘と怨敵ラーゲッツを二人纏めて始末することが出来るだろう!!
これがどんなことになるのか想像出来るかフラット!!?
奴等が戦うことになればそれはすなわち
素晴らしい決闘になるとは思わんかね!?
これは必ずやあの二人を一緒に葬ってくれると期待してるのだよ私は……!!」
フラット「……ですがよかったのですか族長………、
………
勝手に彼等にフェニックスを討伐に行かせて………。
皆はまだフェニックスの守りを当てにして生活しているというのに………。」
ナトル「……まだ私のことをそう呼んでくれるのかね………。
ロベリアはもういないというのに………。
だが安心したまえ。
そんな心配事はもう必要なくなる………。
彼等が全てを終わらせてくれるんだ………。
彼等が私達の敵全てを消してくれればこのフリンクが恐れることは何も残ってはいない………。
後は彼等の計画に参加して東のマテオと戦う振りだけでもしていればいい………。
そうすればフリンクは………、
この先の新しい時代を乗り切っていけるんだ………。」