テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
リスベルン山 中腹 残り期日八十六日
アローネ「炎の中の………!?」タレス「誰かいるんですか……!?」
カオスが突然理解しがたいことを言いアローネ達はその内容を受け入れるのに時間を要した。カオスが言うにはフェニックスの燃え盛る炎の中に人がいるらしいが何故そんな話になるのか………、
ウインドラ「……カオス、
何の話だ………?
何でフェニックスの中に人がいるという話になるんだ?」
ミシガン「そうだよ、
あんな熱そうな火の中に人がいるわけないでしょ?」
カオスが考察して辿り着いた答えを何の脈絡もなくいい放てば当然それの否定が入る。火の温度はおおよそ千℃を越える。それは人の体温の実に二十倍以上。常人ならとても耐えられる温度ではない。魔術によって発せられた炎であったとしても火が直接自分を襲うことはないだろうが火によって熱された空間の弊害は受ける。ほんの少しの間なら熱が体に伝わる前に拡散するだろうが常時熱に晒されるとなると自らの魔術の影響であっても危険だ。その理論がある限り炎の中に人がいるのだという答えにはたどり着けなかったが………、
それは常人ならではの話だ。カオスは少し前に常人なら耐えられないはずの空間に来た人物を確認している。どういった技術だったのかは結局分からなかったが高温とは逆に
ファアアアアアアア………
更に根拠を追加するのなら先程から聞こえてくるこの音………。この聞こえてくる音ですらもカオスの考えの根拠を裏付ける一つだった。皆も一度この音を聞いたことがあるはずだが聞いていた時間は自分が誰よりも長い。だからこそ
カオス「………アンタ、
バルツィエなんじゃないのか?
炎の音に混じってさっきからレアバードの駆動音がするんだけど。」
アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「!!?」
フェニックス「………」
スッ……、
カオスがフェニックスにバルツィエだと指摘するとフェニックスはゆっくりと炎の勢いを弱めながら地上へと下降する。
そして火の中からは………、
アローネ「!?まさか本当に………!?」
ウインドラ「あれは……レアバード!?」
タレス「フェニックスが………バルツィエ!?」
ミシガン「なっ、何で……!?」
カオスの考えが的中したようだ。炎が消えて出てきたのはダインやランドールが使用していたレアバードと
何故か搭乗席ではなくレアバードの真下にいるようだが………、
……やがてそのフェニックスの火も収まりそこから出てきたのは………、
カオス「………え?」
「………」
カオスがこの地方に来て二度顔を会わせたあの少女だった。
カオス「………何で君が炎の中から………?
君はフリンク族じゃ………?」
???「………」
カオスの推理は概ね当たっていた。最後に誤算だったのはバルツィエだと思っていた者が例の少女でレアバードの真下にぶら下がるように現れたこと。
彼女はフリンク族ではなくバルツィエだったと言うのか………?
ウインドラ「…お前はバルツィエなのか………?」
レアバードの真下から現れた少女にウインドラが問い掛ける。
???「………」
少女はウインドラの問いに答えない。よく見るとその顔からはカオス達に対する恐怖が窺える。その様子からはバルツィエのような凶悪そうな人格は持ち合わせていないことが分かるが、
アローネ「……貴女がフェニックスの正体だったのですね………。
………貴女の御名前はなんと言うのですか………?」
???「………………、
………
ミシガン「えっ!?カーヤ……!?」
タレス「カーヤってフリンク族で飼育していたホークの名前じゃ………。」
ウインドラ「また事実の食い違いが出たな………。
フェニックスの元となったのはモンスターのホークのはずだったが現実にはフェニックスはバルツィエの女だったわけか………。
………お前の目的は何だ?
何故あんな………ギガントモンスターと見間違われるような姿をしていた?」
カオス「ちょっ、ちょっと待ってくれ!
この子はフリンク族じゃないのか……!?」
ウインドラ「この女がフリンク族だと言うのなら何故レアバードに乗っているんだ。
あれを作ったのはバルツィエだぞ。
あれを扱っているということはあの女はバルツィエに違いはない。
………炎使いなところを見るとあの途中の村はこいつの仕業と見た………。
お前がダレイオスに来ているバルツィエの先見隊の一人で間違いはないな?」
カーヤ「………」
アローネ「………!!
いえそれですとこの子はつい二、三ヶ月前にダレイオスに来たことになりますよ!
ですがナトル族長達のお話ではフェニックスが現れたのはそれよりも前の話です!
彼女は先見隊とは別でしょう。」
タレス「でも現にあの人はレアバードに………。」
ウインドラ「あれほどの炎を維持し続けていたのだとしたら相当なマナを保有していることになる。
レアバードを所有していることから見てもこの女はどう考えてもバルツィエだと事実が告げているわけだが………。」
ミシガン「貴女は………バルツィエの一員なの………?」
カーヤ「………………あ、あの………!」
アローネ「……!」
カーヤ「………あの街の周りで暴れないで………!!!!」
バシュンッ!
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「!」
カーヤと名乗った少女はカオス達にそう告げると持っていた
その際彼女はカオス達バルツィエが多用する
そのことから彼女が疑いようもなくバルツィエの関係者であることが窺えるのだが………。