テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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新たな刺客かそれとも…

リスベルン山 中腹 残り期日八十六日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………何だったんだあの子は………。始めはフェニックスの中に誰かがいる、レアバードに乗った誰かが炎で体を覆い尽くしているんだと分かりそのことを進言するところまでは良かったんだ。

 

 

 

 

 

 

 そこから現れたのは会う度に消えたり崖から飛び降りたりとアクロバティックな別れかたをする少女。今回は二度目から間が空かずに三度目の出会いとなったわけだが彼女にはまた驚かされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なにせバルツィエが得意としている移動用技術、飛葉翻歩を使って自分達の前から逃げていったのだから。彼女がフェニックスの正体だったことも驚愕の事実だったが彼女がバルツィエだったということにも皆は驚いている。

 

 

 フェニックスの正体がバルツィエの少女。それも………、

 

 

ウインドラ「………今のはカオスや他のバルツィエが飛葉翻歩か………。

 あれとレアバードとウイングバッグ………。

 それとあの膨大な炎を吹き出す魔力だけであの少女がバルツィエなのは確定なのだが………。」

 

 

タレス「何か思うところでも?」

 

 

 カオスを含めた四人はウインドラが口にした言葉の内容をそのまま思いはしたがウインドラはそれとまだ何か気になることがあるようだ。

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「……俺と俺の部隊はバルツィエとマテオで紛争を興そうとしていた。

 その時に事前に敵になるバルツィエの総員を一から調べあげた。

 バルツィエは一つの家と言っても一人一人が強大な力を持つ騎士達だ。

 正式に敵になる前に敵を探っておくのも勝つための戦術としては必要だったからな。」

 

 

アローネ「情報の収集は大切ですからね。

 それで何が問題なのでしょう?」

 

 

ウインドラ「……バルツィエは現在本家の当主アレックスがクリスタル女王の夫になったことでアレックスの家に分家の当主の殆どが入り浸っている。分家達はそれぞれが各々基本六属性のどれかを得意とした家系だ。その当主達は俺達でも知ってるユーラスやランドール、ダイン、ラーゲッツ達だ。

 現段階ではこいつらに子供はいない。皆未婚だ。

 一応ランドールの少し年の離れた親戚筋にニコライトがいるがおおよその最年少世代としてはランドール達が現場で指揮をとっている。

 こいつらより上の連中は遠方で非常時にのみ駆け付けてくるんだが………。」

 

 

ミシガン「………?

 つまりどういうこと………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「……バルツィエの出生記録にはあんな少女の存在は確認されていない。

 最年少世代はランドール達のはずだ。

 あの少女は推察してニコライトよりやや上程度の年齢のはず。

 それだったら俺達が目に通していないはずがない。

 それなのに彼女はバルツィエの力を操りバルツィエが乗るレアバードに乗っていた。

 彼女は確かにバルツィエだ。

 ………だがバルツィエとしての彼女の存在を俺達の部隊は知らなかった………。

 

 

 彼女はバルツィエの公式の記録で見たことが無いんだ。」

 

 

 

 

 

 

カオス「他人の家の情報なんてそんな詳しく全部調べられるのか?」

 

 

アローネ「王国制度をとっている国での身分の高い家系ならそこのところは出生から詳細が詳しく記録されるはずですよ。」

 

 

ウインドラ「そうだ。

 今のところバルツィエの一番最後の子供はニコライト、その次にラーゲッツだったはずだ。

 ごく最近になってクリスタル女王が産んだアンシェル姫を抜かせばバルツィエの血筋はそれ以外は生まれてはいない。」

 

 

ミシガン「えっ?

 じゃあ何?あの子バルツィエじゃないわけ?」

 

 

ウインドラ「…いや、

 あの力は間違いなくバルツィエの血が無ければ出せん出力だった。

 彼女は確実にバルツィエの血を引いている………。

 それも()()()()()()()()バルツィエの血がな。」

 

 

タレス「ならあの無人の街を破壊したのも彼女が………?」

 

 

アローネ「いえ、

 ですからそれは最近の話でして彼女は数年前からこの辺りに滞在していたのですよ?

 あの破壊した跡は他のバルツィエの仕業です。」

 

 

カオス「炎と言えばラーゲッツは………。」

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「……ラーゲッツは俺が処断した。

 だからここに来ているとすればラーゲッツの父親辺りだろう。

 バルツィエの先見隊はラーゲッツの父親で決まりだ。

 だがそうなると彼女は一体何者なんだ………?

 何故彼女の存在がバルツィエで記録されていないんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どうやらフェニックス討伐は失敗に終わったようですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「!?」

 

 

 去っていったカーヤと名乗る少女について話をしていると突然近くから声がかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「ですから貴殿方にナトルがフェニックスを()()()()()()ほしかいと言ったのですよ。

 余計な情報を知ってしまえば貴殿方はあのフェニックスを倒すのを躊躇してしまう。

 殺す相手のことを一々気にかけるなど無駄なことです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「フラットさん………?」

 

 

アローネ「何故この場へ?」

 

 

フラット「貴殿方がフェニックスを無事討伐出来るのかを確認しに来たのですよ。

 フェニックスが倒れたかどうかで今後ブルカーンへの対応を工作しなければなりませんのでね。」

 

 

ウインドラ「丁度よかった。

 こちらからも聞きたいことがたった今出来たところだ。」

 

 

フラット「……何でございましょうか?」

 

 

ウインドラ「決まっているだろう。

 あのフェニックスのことについてだ。

 フラット殿の話ではあれはホークが変異したモンスターだったと聞いたがあれは人だった。

 それもバルツィエのな。

 

 

 ………何がどうなっているんだ?

 本当のことを話してくれ。

 何故俺達に重ね重ね嘘の情報を教えるんだ?」

 

 

フラット「嘘………ですか。

 貴殿方の目的を支援するためにあえて貴殿方のお手元が狂わぬよう配慮したつもりだったのですがね………。」

 

 

タレス「それで何であのフェニックスがホークだなんて話に………。」

 

 

フラット「決まっているでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの小娘をこの世から一片たりとも残さず貴殿方には消し去っていただきたかったからですよ。」

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