テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
リスベルン山 中腹 残り期日八十六日
フラット「………ここまで皆様に知られてしまってはもうお話しするしかないのでしょうね………。
あの小娘のことを。」
そう呟いたフラットは彼女に対して憎悪を詰まらせたような顔をしていた。
ウインドラ「…教えてくれ。
あの少女のことを。
あの少女は一体何なんだ?」
フラット「………全ては………、
タレス「ゲダイアン消滅から………?」
ミシガン「それがあの子と関係あるの?」
アローネ「フラットさん、
実はゲダイアン消滅にバルツィエは………。」
フラット「えぇ、
ミーアの者達からその話の経緯も伺っております。
セレンシーアインでバルツィエが当時あの件には関わっていなかった。
マテオではこのダレイオスに大魔導士軍団なる者達が潜伏していてそれを目障りに感じたバルツィエが百年の停戦を破りこの地に攻めようとしていることも。
そのことはここでは置いておきましょう。
よくよく考えてみれば
アローネ「あの輩………?」
フラット「
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「!?」
フラット「あの
あいつこそがフリンクにとってはもっとも殺したい悪魔……!!!」
少女の名を口にした時よりも更に顔をしかめるフラット。ラーゲッツがフリンクに何をしたというのか。
カオス「…それでラーゲッツが貴方に何をしたんすか?」
フラット「………十八年前、
私には婚約者がおりました。
名を“ロベリア”、ロベリアはナトル族長の娘さんで人柄もよくフリンクの中でもとても美しい女性でした。
私などにはもったいないくらいで気立てもよく誰からも愛されるそんな女性………。
私は彼女とは年も近かったのとナトルの仕事を補佐する立場として彼女とは何かと顔を会わせることも多くいつしか私達は共に愛し合う仲となりました。
ナトル族長も私のことは息子のように気にかけてもらい私達二人の仲を快く応援してもらえました。
そしてそこからは順調に交際から結婚にまでこぎ着けてフリンクでも人気のあった族長の娘の縁談ということもあって話はフリンク全体にまで広まり式の日取りも立てられる予定でした…………。
あのゲダイアン消滅寸前までは全てが順調だったのです………。
あのゲダイアン消滅でラーゲッツがこのフリンク領に来訪するまでは………。」
ウインドラ「ラーゲッツがここへ来たのか?
一体何のために………?」
フラット「ただのマテオへの帰り道に立ち寄っただけでしょうね………。
私達はミーアからセレンシーアインの事の経緯を聞くまではラーゲッツがゲダイアンを破壊してからここへやって来たのだと思っていましたが………。」
タレス「…それでラーゲッツは何をやらかしたんですか?」
フラット「殺戮と凌辱ですよ。バルツィエがよくやることです。
奴はあのレアバードという乗り物でやって来てフリューゲルの住民を好き放題に殺した後抵抗力を失った私達の目の前である女性に暴行を加えだした。
私の婚約者だったロベリアはフリューゲルでも一番の美人だと評判だった。
それが原因で奴の目に止まりロベリアは強姦されたのです………。」
カオスアローネタレスミシガンウインドラ「………!!」
またバルツィエの酷い話だった。思った以上にラーゲッツはとんでもない悪行をこのフリンク族の領地で働いていたらしい。ラーゲッツはマテオで見掛けた時もアローネに手を出そうとしたくらいだ。そのくらいのことは日常茶飯事なのだろう。
そこからもまだフラットの話は続いた。
フラット「ラーゲッツは私の婚約者ロベリアを凌辱した後満足して帰っていきましたよ。
どうやらレアバードが不調でイライラしていたらしくレアバードを仕舞っていたバッグごと捨ててその場を後にしました。
ロベリアはその後暫くショックで鬱ぎ込んでいました。
初めてあった見も知らぬ男に無理矢理私達がいる前で犯されたのですから当然です。
私もラーゲッツには手酷く痛め付けられてて彼女を救ってあげることもできずに見ているだけしかできませんでした。
それからもロベリアは見るからにどんどん元気がなくなっていき精神的にも不安定な状態が続きました。
私との婚約も解消してくれと言い出すようになって私は気にしないとは言ったのですがそれでも彼女の決意は固くナトル族長も今はそっとしておいてくれと頼まれ私は渋々彼女の心が癒されるのをひたすら待ち続けました………。
………ところがそれから数ヵ月が経った時、
ロベリアがなんと
父親は勿論私ではなくあの糞ッタレのラーゲッツです!
ロベリアは奴の子供を孕まされていたんですよ!!
あの性獣はロベリアに不幸の種を残していきやがったんです!!」