テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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フェニックスとラーゲッツの討伐

リスベルン山 中腹 残り期日八十六日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………ラーゲッツが生きていた………のか………。

 …俺は……レサリナスで奴を仕留め損なったということか………。」

 

 

カオス「ウインドラ………。」

 

 

ウインドラ「………………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………それだったらラーゲッツを再びこの手で地獄に叩き落とすまでだ!

 運よくレサリナスでは死に損なったみたいだが奴は俺が一度打ち負かしている相手だ!

 そんな相手に今の俺達が破れる道理はない!!

 

 

 今度は……!!確実にその息の根を止めてやるだけだ!!」

 

 

 ラーゲッツの生存を聞いて一瞬戸惑いはしたがそれでも奮起を昂らせるウインドラ。ラーゲッツの名にもっとも関係があるのはウインドラだ。そのウインドラかやる気をたぎらせるのなら他の四人もそこまで引きずりはしない。

 

 

 ここで問題なのは………、

 

 

 

 

 

 

フラット「そうでございますね。

 一度ウインドラ様がラーゲッツを破っておられるのなら貴殿方がラーゲッツに敗北するという未来は見えません。

 なんとも心強いメンバーのようです。

 

 

 ………しかし奴はレアバードに搭乗して戦闘を仕掛けてきているようです。

 飛行する相手との戦いは中々狙いが定まらずに思いもせぬ痛手を被ってしまう恐れがありますよね。

 これから先の貴殿方の目的を果たすためにもそれはあまり望むことではないはず………。

 

 

 

 

 

 

 ですので私から貴殿方にご提案がございます。」

 

 

 現状ラーゲッツとの戦闘を想定した時苦戦が強いられると予想してフラットが何か作戦を考え付いたようだ。………どうにもその作戦からは嫌な感じしか伝わってこないが………。

 

 

アローネ「何か手があるのですか?

 上空を飛ぶ相手に攻撃を当てる手段が………?」

 

 

 たった今飛行する相手にかなり厳しい戦いを行ったところだ。対空手段に関しては雷の魔術が有効で高速で旋回する相手でも当てられることが分かった。話によればラーゲッツはフェニックスのカーヤ程の力はない様子。それであればラーゲッツに敗戦することはないだろうがそれでもその油断が命取りに繋がる可能性を秘めている。万事は尽くすべくフラットが考え付いた作戦を聞こうとするのだったがその内容が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「先に貴殿方がカーヤを撃ち取ってレアバードを回収するのです。

 そうすれば貴殿方もレアバードという飛行手段ができてラーゲッツと互角以上の戦いが可能になるというわけですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪い予感が当たった。フラットはそんな人の道から外れるようなことを平気で提案してきた。

 

 

タレス「…ですがボク達はついさっきそのカーヤ……さんに勝つことができなかった………。

 彼女からレアバードを回収するのは無理ですよ。」

 

 

 タレスの意見は皆も同意見だ。カーヤからレアバードを奪うのは難しい。それでなくとも彼女の悲惨な人生を過ごしてきたことを聞けばそんな気は起こらない………のだったが、

 

 

 

 

フラット「御安心下さい。

 そう言うと思い私からカーヤを指定の場所に誘き出すことにしましょう。

 何も疑わずにカーヤは私の前に現れその不意をついて皆様にはカーヤを一瞬で仕留めていただくのです。

 そうすればカーヤは簡単に倒すことができますでしょう?」

 

 

カオス「…そんなことを俺達にさせようと言うんですか?」

 

 

 なんという卑劣な作戦があったものだ。彼はカーヤが命令を聞くことをいいことにそれで騙し討ちをさせようと言うのだ。

 

 

 なんとも悪党が使いそうな手だ。

 

 

フラット「皆様はカーヤとの日が浅いから私達フリンクの気持ちが分からないのでしょうが()()()()()()()()()

 そうモンスターなのですよ。

 モンスターであるのならば気に病む必要は何もございません。

 皆様は何も考えることなくあれを討伐するだけでよろしいのですよ。」

 

 

ミシガン「モンスターって………意志疎通はできるんでしょ………?

 人としての理性をもつ女の子にそんな酷いことは………。」

 

 

フラット「見誤ってはなりませんよ?

 カーヤもあれで過去に人を殺しているのです。

 私の最愛の妻となる人だったロベリアを殺しているのですよ?

 あれはもう既に人殺しの立派な殺人鬼です。

 そんなものにかける情けなどあってはならないのです。

 ですから皆様にはそんな殺人鬼を殺せる内に殺してもらいたいのです。

 貴殿方が持つそのお力で我々フリンクの忌まわしき悪魔を取り祓っていただきたいのですよ。」

 

 

カオス「でも………」

 

 

フラット「貴殿方がお持ちになられたその力はどのようなお力ですか?

 ヴェノムを祓うためのお力ではないのですか?

 私達には無くて貴殿方にはあれを殺す力がある………。

 ならば貴殿方はやはりあれを仕留めるべきなのですよ。

 あの小娘を後々残していたらどんな()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 それを防ぐことも貴殿方がスラートのファルバン族長達から依頼された内容に含まれるのではないでしょうか?」

 

 

カオス「………」

 

 

フラット「今はまだヴェノムの主は確認されている数は九体のみです。

 しかしここから更に増えないという保証はどこにも無いのですよ?

 ヴェノムが残り続ける限りその上位種ヴェノムの主も再誕生する危険は否定できない。

 ヴェノムからヴェノムの主が誕生する可能性はこの百年で限り無く低いようですがヴェノムの主は()()()()()()()しました。

 私が思うに貴殿方が倒されたヴェノムの主かもしくはまだ倒されていないアインワルド領のアンセスターセンチュリオンかブルカーン領のレッドドラゴンのどれかにヴェノムの主のウイルスの大元の根源がいるはずです。

 ヴェノムの主は一体でも残しておくのはそれだけヴェノムの主が新たに誕生してしまう可能性を孕んでいるのです。

 

 

 分かりますか?

 カーヤを生かしておくのはそれだけ危険なのです!」

 

 

ウインドラ「ヴェノムの主の大元の根源………?」

 

 

フラット「貴殿方とセレンシーアインでのランドールが話したという事実を突き詰めればそういうことになりますよね?

 バルツィエでないのならヴェノムの主を発生させたウイルスを巻いた犯人はいるはずです。

 

 

 ………まぁカーヤはヴェノムに感染して以来()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ヴェノムの主の発生源ではありませんがそれでもカーヤがいつかそうなってしまう未来も捨て置けません。

 カーヤがまだ私とナトル族長の言い付けを聞く内に始末するのが賢明でしょう。」

 

 

 ヴェノムの主の発生源………その話題はカオス達ではその謎を解き明かすことはできなかった。それを理由に深く考えることはなかったがヴェノムの主自体がまたヴェノムの主のウイルスを撒くことも有り得るなら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フラットが言うようにカーヤを必要に消そうと指示してくるのも分かる話だ。常人にとってヴェノムはほぼ無敵にも思える程強い。逃げ続ければいつかは飢餓で消滅するがそれまで逃亡を続けるのはかなりの精神的恐怖と疲労に襲われるだろう。フラット達にとってはヴェノムは強敵、その上位種ヴェノムの主は更なる大敵………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてカーヤはフラットにとっては完全なる怨敵。カーヤの討伐に関してはフラットは私情も入っているだろうがカーヤを擁護する部分が何も見つからない。カーヤは憎いラーゲッツの娘のハーフエルフで事故とはいえロベリアの仇でヴェノムの主フェニックス………。このフリンク領内にはカーヤの味方は一人もいないのだろう………。

 

 

 話を聞く分にはフラット達フリンク族がカーヤを憎むポイントは全て事故であったり生まれ持った血筋のことであったりと彼女にとってはどうしようもないことばかり。彼女から感染したというロベリアの話もよくよく聞けばそれは確実にカーヤの意思で起こった出来事ではない。カーヤもその当時は被害者だったのだ。それを加害者のように扱われる彼女はどんな気持ちでこのフリンク族の者達に従っているのだろうか………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(……フラットさんはロベリアさんが死んだことですごくカーヤのことを恨んでいる………。

 ………俺もミストではこういう感情をぶつけられたことがあるからカーヤがなんだか俺と境遇が似ている気がする………。

 

 

 ………いや俺なんかよりも状況が悪いな………。

 俺もおじいちゃんの孫ってことでちょっと変な目で見られてたこともあったけどそれでもミシガンやウインドラみたいな支えてくれる友達がいた………。

 カーヤは………そんな人が誰もいない………。

 

 

 ………よくそんな環境下で今日まで耐えてこられたな………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤは一度もこのフリンク領の外に出ていこうとか思わなかったのか………?

 そこのところが気になるところだけど………。)」

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