テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

51 / 972
 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 ヴェノムクエストを無断でクリアしようとする一行だったが訪れたネイサム坑道の奥で強力なガーディアントとの戦闘で苦戦を強いられる。

 だがその時一人の女性が一行の危機を救うのだった。


封魔石の建造者

ネイサム坑道最深部

 

 

 

「「は?」」

 

「?」

 

「聞こえなかったのかよ!?

 二度は言わねぇぞ?

 アタシが封魔石を作ったんだよ。」

 

「いや二度目普通に言ってるし!」

 

「どういうことですか!?

 貴女があの石を!?」

 

「より正しくはアタシのいた研究チームが開発した、かな。」

 

「貴女があの封魔石を…!?

 でも本当なんですか!?」

 

「疑り深いなぁ…

 本当に決まってんだろ?

 ほら!」

 

「!」

 

「指輪?」

 

「これが何の証拠になるのですか?」

 

「あぁん?コイツを知らねぇのかよ!

 どっから来たんだよお前ら!」

 

「な、失礼な!?」

 

「ウルゴスです!」

 

「どこの田舎だそりゃ!」

 

「王国です!」

 

 

 

「その人の言っていることは本当かもしれませんよ。」

 

 

 

「タレス?」

 

「こんな怪しくて胡散臭くて失礼な人があんな人のためになるようなものを造るチームにいたとは到底思えません!」

 

「そうだな。」

 

「ほら本人もこう言ってますし!」

 

「その人がどんな人なのかはともかくその指輪はソーサラーリングと言って高貴な身分の人か学界で表彰された人にしか渡らない希少な指輪です。」

 

「ガキの方が話が早いってのも変なこったよな。」

 

「学界!?」

 

「そんなに偉い人なの?」

 

「前にも言った通り文明科学の発展はある天才から始まりその天才から学んで少しずつ上昇していくんですがそこから進歩させていくことは至極至難で数百年前から差があまり無いんですよ。」

 

「あぁ、この前言ってたやつだね?」

 

「今この時代で学界に研究成果を認めさせることは不可能に近いとまでされているんです。

 その人が持っている指輪はそんな世界で認められた人に贈られる指輪なんです。」

 

「そ、そこまで凄い指輪なんだ……。」

 

「売ろうとしても並のお店では用意しきれない程のお金になりますよ。」

 

「ただ盗んだだけなのでは?」

 

「その線はないと思います。

 そのソーサラーリングは授与されるときにその人個人にのみ使える術式が施されるため今こうして使っているということは……… 。」

 

「指輪の持ち主だってこったな。」

 

「こんな人が………義兄と同じ世界の………!?」

 

「誰と比べてんのか知らねぇがアタシは歴とした魔科学のそれも功労者なんだよ。

 その辺頭にいれてろ!」

 

「こんなストーカーが………!?」

 

「随分嫌われたもんだな。

 泣きそうになっちまうぜ。」

 

「その満面の笑顔のどこからそんな気持ちが湧いてるんですか?」

 

「ハハッ!まぁ、何でもいいさ!

 そんな世界にいたアタシが言うんだ!

 殺生石なんてものは聞いたことも見たこともない!

 王都のモヤシ共もヴェノムの習性についてしか研究してないからな。

 王都に行こうってんなら無駄だぜ?」

 

「そんな……」

 

「そう言われても貴女の言い方じゃ素直に納得できませんよ!」

 

「頭の働かねぇ奴等だなぁ。

 アタシが人にイジワルするように見えんのか?」

 

「見えます!えぇ!バッチリと!」

 

「封魔石がどう作られてるのか知りたくねぇか?」

 

「「「!?」」」

 

「一般の奴等には極秘事項なんだがなぁ。

 封魔石なんかよりよっぽどすげぇもん見せてもらったから餞別に教えてやるよ。」

 

「本当ですか!?」

 

「あぁ本当だ。

 取り合えずアンタらは用事済ませてこいよ。

 ここで待っててやるから。

 話は長くなるから街に戻ってからゆっくりしてやるよ。

 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんでしょうかあの人は!?」

 

「落ち着いてアローネ。

 あの人に聞こえちゃうよ。」

 

「聞こえるように言ってるんです!」

 

「アローネさんが珍しく怒るなんて………

 頻繁に怒ってますね。」

 

「タレス!?」

 

「まぁ、あんな人を食ったような人はそうそういないよね。」

 

「サハーンも大概な性格してましたがあの人はそれ以上を感じさせます。」

 

「全く!どういう環境にいたらあんなふうになるんですか!」

 

「それは想像もできないね。

 学界にいたって言ってたからあの人みたいなのがうじゃうじゃいるんじゃないかな。」

 

「そういえばさっきアローネさん、お義兄さんが学界にいると「止すんだ!タレス!」」

 

 

 

「あんな人と義兄を一緒にしないでください!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウッセーゾ!サワガネェトシゴトモデキネェノカ!?

 

 

 

「ほらあんなこと言われちゃったよ。」

 

「貴女なんか義兄の足元にも及びません!!」

 

 

 

サッキカラアニアニアニアニナニイッテンダ!ブラコンカヨォ!キメェナァ!

 

 

 

「……私少しあちらの方に用事ができました。

 カオス達は先に行っててください。」

 

「待ってアローネ。

 何をしにいくのかな?

 言わなくていいけどね。」ガシッ

 

「あちらの方で雑音がしたのでモンスターがいないか確認を…」

 

「そっちはあの人しかいないよ。

 今は作業に集中しよう。」

 

「離してください。

 あそこにいるモンスターが倒せないではないですか。」

 

「あれはどう見ても人だからね。

 倒さなくていいんだよ。」

 

「先程私はあのモンスターに精神攻撃を受けました。

 つまりあれは敵ですモンスターですやりましょう。」

 

「何をやるんだよ!?」

 

「カオス私は………どうしてもあのモンスターを殺らなくてはならないのです!『我らに力の加護を!シャープネス!』」

 

「おぉいぃぃ!!本気でやるつもりか!?止せぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったくアンタらは一々一々騒がしいぞ!

 ここを何処だと思ってんだ?」

 

 

 

「あっ!来ましたね!?今度こそ終わりにします!」

 

「あ?何盛ってんだよ二人で?

 ガキが見てんだろ?」

 

「………!!!!貴女は何処までも私をぉぉ!!」

 

「アローネ!………何だこの力は!?

 アンタ逃げた方がいいって!?今すぐに!!」

 

「あぁん?逃げるって何処にだよ?」

 

「何でワザワザこっちに来たんだよ!?今アンタは命の危機に去らされてるんだぞ!?もう抑えきれそうにないんだ!!」

 

「あ~。

 そうだな、命の危機かもな。」

 

「何でそんなに落ち着いてられるんだよ!?

 やられちゃうかもしれないんだぞ!?」

 

「カオスゥゥゥ!離してください~!!」

 

「何でってそりゃあ既に命の危機だからな。」

 

「は?」

 

「アタシの後ろを見てみな。

 アンタらがあんまり騒がしくするからほら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出口が感染したゴーレムやエレメント達の群れに塞がれちまったじゃねぇかよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「すみませんでした!」」

 

「だからもう遅ぇーんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴアァァァァォ!!」「オォォォッ!!」「カァァァァァッ!!」「キュゥゥゥゥゥゥンッ!!」「コォォォォッ!!」

 

 

 

「はぁ~、面倒くせぇ事態だなぁこれは。」

 

「下がっていて下さい!ここは僕達で対応します!」

 

「あぁ、そうさせてもらうわ。」

 

「アローネ!シャープネスを!」

 

「はい!『我らに力の加護を!シャープネス!』」パァァ

 

「よし行ける!魔神剣!」ザザザッ!

 

「グレイブッ!」ガシュッ!

 

「ゴアァォッ!」

 

「さっきのよりかは小さいけど硬さは変わらないか…!」

 

「『疾風よ我が手となりて敵を切り裂け!ウインドカッター!』」ザクッ!

 

「ゴォォォッ!!」

 

「魔術は効くようですけど薄いですね。」

 

「カオスさん伏せてください!」ブンブンッシュッ!

 

「おわっ!!」サッ

 

「ゴガッ!?」

 

「危なかったぁ!タレス有り難う!」

 

「安心するのはまだ早いです!次来ます!」

 

「キュゥゥンッ」パァァァァッ

 

「!?アイツ何か唱えてる!?」

 

「キュゥン」バァァァッ!

 

「うあっ!?」

 

「カオスさん!!」

 

「いったいなぁ!?ストーンブラスト!?」

 

「カオスさんが魔術でダメージを!?」

 

「二人とも気を付けて!あのエレメント達の魔術かなり威力があるよ!」

 

「分かりました!「ゴァァッ!!」!?」バガンッ!!

 

「タレス!!」

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

 

「おいおい、そんなに後衛が動き回るもんじゃねぇぞ?

 そうやって不用意に間に入ると……」

 

 

 

「!?アローネ!?」

 

「!?「ガァァッ!!」」

 

 

 

「そうやって空いた穴に突っ込まれるんだから。」コォォッ!

 

 

 

カチンッ!!

 

 

 

「!!」

 

「今のは氷の魔技アイスニードル!?」

 

「貴女は…。」

 

「危なっかしいからつい手が出ちまった。

 さっさと体制を建て直しな。

 アタシもまだ死にたくはないから足止めくらいはしてやるよ。」

 

「あっ、有り難うございます…。」

 

「礼ならそいつにくれてやれよ。」

 

「!は、はい!ウインドカッター!」ザクッ!

 

「ォォ……」ドスッ

 

「動けないやつに一撃くれてやる気分はどうだ?」

 

「貴女!こんなときに何を言って「お喋りすんな!まだ敵がゴロゴロしてんだろ。」何なんですかもう!!」

 

 

 

「はぁ、助かったようだね。」

 

「スミマセン、カオスさん不意を突かれました。」

 

「あ、あぁ心配ないよ。あの人がアローネの傍にいてくれてるようだし僕達も残りを片付けていこう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「調子がよくなってきたね。

 このまま押しきろう!」

 

「焦んなよ!

 コイツらは一定の動きしかしねぇからこのままでいいッ!」

 

「え?「余所見すんな!」は、はい!」

 

「アタシはコイツらに止めはさせねぇ。

 アンタらがやってくれ。『氷雪よ我が手となりて敵を凍てつくせ!アイシクル!』」コォォッ

 

 

 

カッ!カッ!

 

 

 

「敵が凍っていきます……!」

 

「氷の魔術はこんなに威力があるのか!?」

 

「まだ殺してねぇ!動けねぇだけだ!やれ!!」

 

「おぉぉぉぉぉッ!魔神剣・鎗波!!」ザザザザザザッ!!!

 

「ゴアァッ!」「ガア!」「キュアッ!」

 

 

ドダダダダダンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キュゥゥンッ」パァァ、バシュッ!

 

「危ない!」

 

「まだ残ってやがったか。…ッツ!」ガスッ

 

「このォッ!魔神剣!」ザザッ!

 

「キュッ…!」ガンッ!

 

 

 

「大丈夫ですか!?もういいですから引いてください!」

 

「貴女……今ので!?」

 

「あぁまぁ感染しちまってんなぁ。」

 

「……!?」

 

「……でもまぁ出し惜しみしてる場合じゃねぇなぁ、勿体ないが使うしかねぇなぁ。」カチッ

 

「何を言って!?……それは?」

 

「こいつか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コイツがワクチンだよ。」パァァ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!?」」」

 

「『氷雪よ我が手となりて敵を凍てつくせ!アイシクル!』」

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。