テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カーヤのことを知って…

リスベルン山 中腹 残り期日八十六日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………ハメられたのかもな………。」

 

 

カオス「ハメられた………?」

 

 

ウインドラ「最初から不自然に何か隠しているような素振りを見せておけばそれを俺達が変に思って追求してくると考えたんだろう。

 そうして俺達はフリンクが隠していたフェニックスの実在に行き着いた。

 フェニックスが実在しているというのなら俺達はそれを倒さねばならない。

 だがフェニックスはどういうわけかフリンクとブルカーンの領の境に住み着きだした。

 フェニックスを倒すのならフェニックスの代わりにフリンク領を守るためにブルカーンのイフリートをどうにかしてくれ、そう言われ俺達はこの山までやって来た………。

 

 

 …で、フェニックスは元ホークと伝え聞いていたはずだったんだがフェニックスの正体がエルフだった………。

 ………エルフではないな………()()()()()()か。

 この問題は相当根が深いぞ。」

 

 

タレス「彼等の秘密にしていたことを知ってしまったからにはボク達はあのカーヤという人を………。」

 

 

アローネ「はい………、

 ()()するように命じられましたね………。」

 

 

ミシガン「何でそんなふうに極端なんだろ………。

 あの子が嫌いなら殺したりしないで放っておけばいいのに………。」

 

 

アローネ「そう簡単に割りきれることではないのでしょうね。

 彼女の存在は彼等にとってとても難しいところです。

 カーヤは彼等がもっとも嫌うバルツィエのラーゲッツの血を引いているのです。

 彼女が近くにいるというだけで彼等には生活が圧迫されるように感じるのでしょう。」

 

 

ミシガン「だったら……!

 ………カーヤがどこかあのフリューゲルの人達の目の届かないところに住むとか………。」

 

 

ウインドラ「それも難しいだろうな。

 カーヤはラーゲッツの血の他にもフリンクの血も同時に受け継いでいる。

 そんなカーヤがもし別の地方でヴェノムの発生源にでもなってしまえばフリンク族は他の部族達から責められてしまう事態に発展するかもしれない。

 ………カーヤがヴェノムに感染した時点で()()()()()()()()()()()()()()()()だけでもフリンク族はまだ冷静だったということだろうな………。」

 

 

ミシガン「…でもそれなら私達でカーヤのヴェノムウイルスを無くしてあげれば………!?」

 

 

アローネ「この件はそう簡単なことではないのですよ。

 カーヤがまだウイルスに感染する前はロベリアさんという方がナトル族長とフラットさんの三人でカーヤを守ってあげられた。

 ロベリアさんこそがカーヤが人として生きられる道を歩む道を進んでいられた………。

 

 

 そのロベリアさんがカーヤの感染したヴェノムによってこの世を去ってしまった………。

 フリンク族の方達の中にはもうカーヤが例えヴェノムに感染してようがいまいが関係ないのです。

 彼等の憎しみはもうそこまで増大しているのですから………。」

 

 

ミシガン「そんな………、

 ………でもこんな話聞いてカーヤを倒すなんて………。」

 

 

タレス「どっちみちフラットさん達の様子を見ていて分かると思いますがもし仮にカーヤの体内のヴェノムウイルスを除去したとしましょう………。

 そしたらカーヤはヴェノムウイルスを無くしたただのハーフエルフになってしまいます。

 そうなってしまえばフラットさん達は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 確実にカーヤを殺すと思いますよ?

 カーヤは絶対服従らしいので今はまだフラットさん達にはカーヤをどうにかすることはできませんがカーヤの命に自分達が届くと分かればその時は即カーヤに死を命じるでしょう。

 カーヤがウイルスに感染した際にもカーヤをどうにかして殺そうとしていたみたいですし。」

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤの環境は世界を見て回っても例の無いほどに悪環境だ。誰もカーヤの生存を望んでいない。それどころかカーヤを殺す方法さえ模索していた程だ。そこにきてカオス達がこの地を訪れたのは彼等からしてみたら幸運の奇跡だ。カオス達からしては残酷なことを依頼されてしまったわけだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………カーヤのヴェノムウイルスを取り払ってもカーヤが………、

 あのフリューゲルで生活することは無理なんだよね………?

 あのフリューゲルの人達はカーヤのことを疎ましく思ってるんだし………。」

 

 

ウインドラ「……そうだな。

 カーヤの件は単純にヴェノムだけのことじゃない。

 彼女の出生と彼女が原因で失ってしまったロベリアという母親のことも関連している。

 ………カーヤは少なくともあの街で平穏に暮らす日々を送る未来は今度とも永遠に訪れることはないだろうな………。」

 

 

アローネ「彼等がもしカーヤを受け入れるのだとしたら………、

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()………。

 ですが一度失われた命を甦らせることは誰にもできません………。

 私の知る限りではウルゴスにもダンダルクにもそんな技術はありませんでしたから………。」

 

 

タレス「一度壊れた物を元通りに復元するのは難しい話ですよ。

 人は憎しみを一度でも誰かに向けてしまったらそれが間違ってると気付けるのはほんの一握りの人だけですから。」

 

 

ミシガン「わだかまりって中々解けるものじゃないもんねぇ………。

 ミストとカオスですら十年経っても変わらないのにカーヤはそれを十六年前の生まれた瞬間からだなんて………。」

 

 

ウインドラ「……早い話がカーヤの居場所はもうフリューゲルには無いんだ………。

 住民の全員から疎ましく思われているのならカーヤが救われる道は何も………。」

 

 

カオス「………だったら………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤをこのフリンク領から連れ出すことって出来ないかな………?」

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