テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
リスベルン山 中腹 残り期日八十六日
「メェェェェェッ。」
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「…!?」
マウンテンホーンズ「ムェッ?」
タレス「………カイメラ………。」
ミシガン「あれ?
アンタどこ行ってたの?」
アローネ「カーヤと戦う前までは近くにおりましたが………。」
ウインドラ「…戦闘の気配を察知して離れていたんだろう。
戦いが終わったからまたこうして出てきたんだろう。」
カオス「………まぁお前今は戦えないもんなぁ………。
戦えたとしても俺達と一緒にあんな大きな炎の鳥の姿を見たら驚いて遠くに逃げ「メェッ!」いだっ!?」ドスッ!
カオスがカイメラに近寄るとカイメラはまたもやカオスに突撃してカオスの腹部に頭突きをお見舞いした。
ウインドラ「おいおい……、
何やってるんだカオス。
前はそんなの食らってもどうってことなかったろ?」
カオス「いてて……そうなんだけど今回のは油断してたよ………。
さっきは突撃して来なかったからカイメラが
ミシガン「カオス平気?
油断しちゃ駄目だよ?
野生の動物やモンスターってそう直ぐには人に対して心を開いたりしないんだから、そういうのは
カイメラがこの姿に戻ってからカイメラとは私達ってまだ数日くらいしか経ってないからなついてくれるにはまだまだ時間が足りないよ。」
タレス「と言ってもカイメラになつかれてもその後が困りますけどね。
山羊を連れて旅をするのもどうかと思いますし。」
アローネ「…そうでしょうか?
特にカイメラがいたとしても困るようなことは無いとは思いますが………。」
ウインドラ「いやいやそれは結構大変なことになると思うぞ………?
連れ歩くにしてもこいつの世話だってしなければならなくなるしこいつがいると隠密な行動がとれなくなる。
こいつはやたらと鳴いて五月蝿いからな………。」
アローネ「………駄目………でしょうか………?」
ウインドラ「駄目と言うかだな………(汗)。」
タレス「カイメラよりも先にアローネさんがカイメラの虜になってしまったんですね………。」
ミシガン「噛み付いたりする動物やよりかは飼いやすいとは思うけどね。
私だってミストじゃボア飼ってたし。」
ウインドラ「……こいつが大人しく付いてくるのなら構わんだろうが突然行方知れずになったとしても捜したりするとは御免だぞ………。
それに付いてくるかどうかはカーヤと同じでカイメラ次第だ。
あれほどの戦いを繰り広げた俺達に心を開くとは到底思えんが………。」
アローネ「……開かせて見せます!
私が誠心誠意込めてカイメラの心を「ケッ!」」
スタスタスタ………、
カイメラはカオス達に背を向けて去っていく。
ウインドラ「………カイメラは俺達と来る気は無いようだな………。」
アローネ「残念です………。」
ミシガン「何でカイメラを連れていこうなんて思ったの?」
アローネ「いえ特に理由は……。」
タレス「理由もなくカイメラを同行させようとしたんですか?
アローネさんらしくありませんね。」
カオス「まぁ何かとカイメラとは縁があるみたいだしね。
人を傷付ける危険が無くなったらなんか可愛く見えてきたんじゃないかな?」
アローネ「………」
ウインドラ「そんな理由だったのか?
この間もカイメラに触りたがってたしな。
カイメラは触らせてはくれなかったようだが。」
ミシガン「そういうのって本当に時間かかるから直ぐには無理だよ。
赤ちゃんの時からの付き合いくらいじゃないと自然界の動物が触らせてくれることなんて滅多に無いもん。」
アローネ「分かってはいますけど……、
………どこかあのマイペースな仕種がとても………。」
タレス「完璧にカイメラにはまってしまいましたね………。」
カオス「(………………?
………カイメラがここに来たのってつい最近の話だよな………?
それなのにさっきカーヤは………、
カイメラと
これって変じゃないか?
カイメラもカーヤのことを警戒してなかったみたいだしそれどころか頭をすり寄せてる感じだった………。
ミシガンの話ではそう直ぐに野生の動物が人に心を開くことはあり得ない………。
それなのにカイメラは自分からカーヤに体を擦り付けてたしカーヤも何となくだけど慣れていた気がした………。
………カイメラがこのフリンク領に来てまだそう日は経ってないはず………。
それなのにどうやって………? )
………ねぇミシガン。」
ミシガン「ん?なぁに?」
カオス「野生の動物が人に心を開くのって十日とかそこらでできるもんなの?」
ミシガン「えぇ……?
それは………、
絶対にあり得ないよ。
断言してもいい。
あぁいった自然界の動物達にも私達人とは違う文化みたいな常識みたいなものがあるの。
私達にはそれを知ることはできないけど彼等は彼等で他の生物達に対してどういった対応をすべきなのか弁えてる。
野生の動物達にとって私達エルフは多分他のどんな生物達の中でも危ない存在に見られてるんじゃないかな。
私達エルフは数と知恵に関してこの星のどの生物の中でも優れた種族で大概のモンスターは縄張りに踏み行って来ない限りはエルフを襲うことはない。
だから頭のいい草食動物達はなるべくモンスターと人の境に住み着くことが多い、けどそれは自分が他の生物達に劣っていることを自覚しているから。
自覚しているからこそより安全な場所を探してそういう場所に身を置いているだけ。
………彼等は人に寄り添うことなんて微塵も考えてはいないよ。
ただ偶々そこにいついているだけ………。
カイメラみたいな草食動物からしてみたら私達は………、
力と知識の二つを持った自分達よりも強い肉食動物くらいにしか見てないんじゃないかな………。
完全に自分よりも上の存在に心を開くことってそう簡単なことじゃないんだよ………。」