テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

516 / 972
助け出した後の話

フリンク族の都市フリューゲル 残り期日八十四日

 

 

 

アローネ「何にしてもまたカーヤにお会いして私達と共にこの地を去れるか本人に直接お聞きするしかないようですね。」

 

 

タレス「会うって………どうやってですか?」

 

 

ウインドラ「………この間と同じ方法を使うしか手は無いだろう。

 相手は空を飛ぶんだ。

 ほんのちょっと大きな魔術の気配を察知してすっ飛んでくると思うぞ。」

 

 

カオス「あぁ………また魔術を使って呼び出すのか。

 ………また来てくれるかな………?」

 

 

アローネ「…来るでしょうね………。

 彼女はナトル族長とフラットさんの言いつけに忠実のようですしこの近隣で暴れまわるモンスターやヴェノムを追い払うようですし私達がまたこの近くで魔術を行使すればフリンク領で悪さをする悪党だと思い舞い飛んでくるでしょう。」

 

 

ミシガン「悪党っぽいのはどう聞いてもここの人達だと思うけどね………。

 ………ねぇ、先にラーゲッツをどうにかすることはできないの?

 生きてるのも驚きだけどまたカーヤもラーゲッツを倒せてないんでしょ?

 カーヤを連れ出す説得するにしても途中で邪魔されそうじゃない?

 二日前は来なかったけど次私達がカーヤを呼び出したときその場にラーゲッツも現れたら説得どころじゃないよ?」

 

 

ウインドラ「ラーゲッツは………、

 今回に関してはカーヤが俺達に付いてきてくれるかどうか確かめてからじゃないと倒してはいかん。

 もしラーゲッツを倒してしまいそれをナトル族長達が知れば族長達は必ず俺達に堂々とカーヤを殺せと言ってくるはずだ。

 ラーゲッツ討伐はカーヤ説得が成功し族長達の目の届かないところで秘密裏に行う。

 カーヤにもそのことを話してからだ。」

 

 

ミシガン「……色々と難しい話だね。

 カイメラの時とは大違いな難しさだよ。」

 

 

タレス「単純にカーヤもラーゲッツも倒すって話なら問題なかったんですけどね。

 事情を聞けば自ら触りにいかなければ危険は無いヴェノムのフェニックス。

 カーヤを人に戻してあげられる道があるならそうした方が誰も不幸にはなりません。」

 

 

ウインドラ「ここの連中はカーヤが生きていることが不幸だと言うがな。」

 

 

アローネ「そんなことは間違っています。

 生きていればこの世にいてほしくない相手などわんさか湧いてくるのは仕形がありません。

 ですがカーヤ自身には特に非を感じられる点はありません。

 それをあの子の血筋だけで殺したいなどと………。」

 

 

 

 

 

 

カオス「………もしかしたらここの人達も俺に対して表に出さないだけでそう思ってるのかな………?」

 

 

タレス「カオスさん………。」

 

 

カオス「ここのフリンク族の人達はラーゲッツの………バルツィエの騎士に酷い目に会わされてそう思うようになってしまった………。

 バルツィエの血筋が他の部族に比べても人一倍憎しみが強い………。

 

 

 ………それなら俺がいるからここの人達は変によそよそしいんじゃ………。」

 

 

タレス「よそよそしいのは大概の部族はそうなんですけどね………。」

 

 

アローネ「…カオスのためにもこの地は早くに去るべきですね………。

 発展して賑やかな街とはいえこのような空気を纏う空間にはカオスにも私達にも気分が優れるようなものではありません。」

 

 

ミシガン「来た時はレサリナスみたいな明るい街だとは思ったんだけどね。

 レサリナスは………まだバルツィエと街の人達が一方的な迫害を受けてる感じじゃなかった。

 けどこの街は………。」

 

 

ウインドラ「完全に弱い立場のカーヤを虐げあまつさえそれを止める者もいずにそのことを合法化している。

 カーヤになら悪く言っても何をしてもいいとさえ考えている。

 ………心底呆れ果てる住人どもだ。

 こんな奴等を救わなければならないとは………。」

 

 

タレス「……でもカーヤを都合よく連れ出せたとしてその後はどうなるんでしょう?」

 

 

カオス「その後?」

 

 

タレス「…ボク達は一応ヴェノムの主を討伐しにこの地にやって来たわけじゃないですか。

 そしてヴェノムの主討伐を対価に部族達を纏めあげて対マテオの戦線に加わってもらう。

 ………最終的にボク達がそれを成し遂げた先にはカーヤはボク達と共にいます。

 

 

 ………部族の会議の席にはカーヤは参列することになりませんか?

 ボク達の仲間として。」

 

 

ウインドラ「それは………考えてなかったなぁ………。」

 

 

ミシガン「理想的にはカーヤを生きたままここから連れ出したいけどそれだとここの人達は納得させずに出ちゃうってことだよね。

 それで納得しないままカーヤにまた会うことになったら………。」

 

 

カオス「上手くカーヤだけそういった席から外してもらうことにすればいいんじゃないかな?

 無理に出ても悪い結果しか待ってない会議にカーヤを出すこともないでしょ。」

 

 

タレス「カーヤが出ないにしてもカーヤのことを追求されればそれまでですよ。

 会議の席でまだ未討伐のヴェノムの主を放置してどうするんだと突っ込まれたらそれまでです。」

 

 

ウインドラ「その頃にはカーヤは既にヴェノムの主ではなく俺達の仲間の一員だ。

 誰になんと言われようと突っぱねればいい。」

 

 

アローネ「そうですよ、

 その時には私達はダレイオスをヴェノムの主から救った功績があるはずですしそれに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダレイオスの王の立場に付ければ後は私がカーヤを守ります。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。