テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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 青年カオスはアローネ、タレスと共に旅をしている。

 ネイサム坑道で無断でヴェノムクエストに挑んだ一行はガーディアントに襲われるが謎の女性に助けられる。

 その後ゴーレムやエレメントの群に囲まれ女性が負傷してしまうが…。


ワクチン

ネイサム坑道最深部

 

 

 

「終わったようだな。」

 

「えぇ、でも貴女ヴェノムウィルスに……。」

 

「んなもんとっくに治ってるよ。

 ワクチン使ったって言ったろ?」

 

「じゃあさっき砕いていた粉末が…。」

 

「あぁ、あれがワクチンの使用方法だ。

 見るのは初めてだったか?

 そりゃ一般には高過ぎて出回ることも珍しいからなぁ。」

 

「どうしてそれを持って…?」

 

「いつまで頭休ませたんだ?

 さっきの話から察しろよ!

 アタシは封魔石の開発者チームだぞ!?

 ヴェノム避けくらいどうとでもなる。」

 

「では本当に貴女は…。」

 

「っても残り一つしかねぇけどな。」

 

「そんな大事なものをこんなところで…。」

 

「あぁ、アンタらがヴェノムを誘きだしたせいで使っちまったなぁ。」

 

「スミマセン……。」

 

「でももとはといえば勝手についてきた貴女が…。」

 

「細けぇこたぁどうだっていいんだよ!

 さっさとこんなところから出るぞ。

 また使うハメになったら困るからな。」

 

「分かりました。」

 

「そうと決まればカストルに戻るぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安らぎの街カストル 宿 夜

 

 

 

「んじゃあ、アタシはこの部屋だからな。

 お休み。」

 

「ちょっ、ちょっ、待ってください!

 まだ話は済んでないですよ!?」

 

「そうです!貴女の話を聞かせてもらえるって話だったではないですか!?」

 

「んだよせっかちな連中だなぁ。

 アタシはもう疲れた!

 話は明日してやるよ。

 アンタらもフラフラだろ?」

 

「それはそうですが……。」

 

「そういうこった。

 じゃあな。」ガチャッ

 

「待ってください!」

 

「何だよ!

 しつけぇなぁ!?

 まだ文句あんのか?」

 

「貴女の……お名前を聞いても!?」

 

「まだ覚えられないのかよ!?

 記憶力ねぇなぁ!

 何度言わせるんだよ!?」

 

「いえ………一度も聞かせて貰ってないのですが……。」

 

「………そうだっけか?」

 

「そうですよ!!

 それなのにこの謂われよう、非道いのではないですか貴女は!」

 

「そいつぁ悪かったなぁ。

 

 

 アタシはレイディーってんだよ。

 よろしくなお休み。」バタンッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に何なのですかあの態度は!?」

 

「アローネととことん合わないみたいだね。」

 

「あんな強烈なマイペースボクも苦手です。」

 

「………僕も話してて疲れるかなぁ。」

 

「明日になったら一言言ってあげます!」

 

「アローネさん是非お願いします。」

 

「タレスも言ってさしあげればいいのに!」

 

「ボクは………。」

 

「話すのも嫌なんだね。」

 

「早く明日になるのが待ち遠しいですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安らぎの街カストル 宿

 

 

 

「………いませんね。」

 

「どこに行ったんだろうね。」

 

 

 

「あの人はぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、いないならいないでしょうがないよ。」

 

「あんな人に会わないで済むだけ助かったと思って今日の予定を終わらせましょう。

 昨日の件を酒場のギルドに報告に行きますか。」

 

「ですが!………いいのですかそれでカオスは?」

 

「こういうこともあるって経験だよ。

 あんな人でも助けられた訳だし。

 それでおあいこってことで。」

 

「カオスがそういうのならいいですけど…。」

 

「今日のギルドに報告して確認してもらえれば今日の夜か明日には依頼完了には………なるのでしょうか?」

 

「事後報告になっちゃうけど………大丈夫だよね?」

 

「今それを言っても………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安らぎの街カストル 酒場

 

 

 

「遅ーぞ寝坊助共!

 昨晩はお楽しみしてましたってか!?」

 

「「「……」」」

 

「どうしてレイディーさんがここに………。」

 

「あぁん?

 昨日の件を先に報告してやったに決まってんじゃねぇか。

 もうギルドがネイサムに確認しにいったぞ?

 昼頃には戻るってよ。」

 

「何で貴女がそんなことを?」

 

「馬鹿ばっかりだなぁ。

 アンタらだけで報告したってギルドがはい分かりましたって言って通してくれる訳ねぇだろ?

 アタシが指輪とワクチン見せたら一発でOKだわ。

 信憑性抜群だな。

 日頃の行いがいいからだろうなぁ。」

 

「それは分かりましたが……。」

 

「分け前は半々でいいだろ?

 アタシが五、アンタらも五。

 な?」

 

「何がな?ですか!?

 四人いるのですから四分割でしょう!?」

 

「お楽しみで頭がまだお疲れのようだなぁ。

 アタシとアンタらのパーティで半分だろうが!」

 

「どうして貴女がそんなに多いのですか!?」

 

「アタシがいなかったら分け前どころかアンタら無駄骨だったんだぞ?

 手数料だと思えばこれくらい安いもんだろ。」

 

「そんなことを貴女に「言われなくても分かってるって?」決めつけられたくありません!」

 

「おや?外しちまったか。」

 

「人が話しているときに割り込まないで下さい!」

 

「あんまりカッカするもんじゃねぇよ?

 せっかくの美人が曇っちまう。」

 

「貴女のせいなんですけどね!?」

 

 

 

「アローネさんまたあの人のペースに乗せられてますね。」

 

「レイディーさんアローネみたいな人おちょくるの得意そうだね。」

 

 

 

「それで?

 封魔石の話が聞きたいんだろ?」

 

「そうです。あの石の建造について知っていること「一旦待ってもらえますか?」」

 

「タレス?」

 

「どうしたのですか?」

 

「おいこのガキ今話に割り込んだぞ?

 どやさなくていいのか?」

 

「貴女とタレスでは話の真面目さが違います!!」

 

「何だよアタシに対してやけに当たりが強いな。

 なんかしたか?」

 

「胸にあてて振り返ってはどうですか?」

 

「胸に?こうか?」

 

「キャァ!?

 私の胸を触ってどうするのですか!?

 ご自分のを触りなさい!!」

 

「昨晩揉まれた具合が気になってな。

 ほうほう……アンタ固いな。

 ちゃんとほぐしてやらねぇとつれぇぞ?」

 

「……!『我らに力の加護を!シャープネス!』」パァァ

 

「待って!?ここじゃ不味いってアローネ!?」

 

「いい加減貴女のその不真面目な態度には目を瞑ることが出来ません!

 ここで性根を正してさしあげます!」

 

「アローネ!抑えて目立ってる!目立ってるから!?」

 

「おいおい彼氏ぃ。

 ちゃんと夜は可愛がってあげたのか?

 独り善がりじゃ女もストレス溜まるんだぜ?」

 

「貴女はこれ以上煽るようなことは言わないで下さいよ!?」

 

「その口を先ずは開かなくしてあげますよ!!」

 

「やれやれだぜ、『我らに守りの加護を、バリアー。』」パァァ

 

「「!」」

 

「あいにく足止めや時間稼ぎは得意中の得意でな。

 身の危険を感じるんでこれを挟んで話させてもらうぜ。」

 

「足止めに時間稼ぎって対して意味変わらないんじゃ…。」

 

「これを解きなさい!

 貴女にはお説教しなければなりません!!」ダンッダンッ

 

「うわっ!?

 美人かと思ったらオークじゃねぇか!?

 盛りがついて手におえねぇ。」

 

「貴女は!?もう貴女は!!?」ダンッダンッ!

 

「貴女貴女って耳障りだな!

 レイディーと名乗った筈だが?」

 

「貴女なんかに指摘などされたくあ「あの~…」」

 

 

 

「お騒ぎになるようでしたら彼方の方でお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安らぎの街カストル 裏路地

 

 

 

「申し訳ありません。カオス、タレス私達のせいで…。」

 

「気にしないでいいよ。

 そのくらいどうってことないから。」

 

「出禁にならずに済んでよかったですね。」

 

「どっかの誰かさんのせいで追い出されちまったじゃねぇか!

 ったく発情期のメスはヒステリックでいけねぇ。」

 

「貴女がその原因の一因ですけどね!」

 

「一番騒ぎ立ててたのはアンタじゃねぇか。」

 

「アンタではありません!

 昨日お教えした通り私にはアローネと言う名前があります!」

 

「はいはい!アローネね分かった分かった。

 なんて種族のオーク?」

 

「何故そこを聞くのですか!?

 人に決まっているじゃないですか!?」

 

「人があんな鬼の形相でバリアーを破壊しようとするかよ。

 破られそうになって一瞬人生の終わりを覚悟したぜ。」

 

「破れる訳ないじゃないですか!?」

 

「いや~そんぐらい鬼気迫る勢いだったぞ?

 あの店員が止めてくれて助かったわ。」

 

「確かにさっきのアローネ今までで見たことないくらい怖かったね。」ボソッ

 

「あのまま続いていたら破壊出来ていたかもしれませんよ?」ボソッ

 

「カオス!!タレス!!」

 

「「はい何でしょう!!」」

 

「どうして貴方達まで私をとぼしているのですか!!!?」グググッ!

 

「あぁ!!本当にごめん!?」

 

「そんなつもりではなかったんですアローネさん!!」

 

「言い訳は結構!!」

 

「「あぁぁぁ!!」」

 

 

「静かにすることを知らねぇのか。」

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