テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

523 / 972
カーヤに会いに行こう

ユミルの森 残り期日八十日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「『ライトニング!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピシャァァァァァァッ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ・タレス・ミシガン「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………来なくなっちゃったね………。」

 

 

ウインドラ「やはり三日前の定期報告の際にカーヤに俺達を無視するよう指示を受けたんだろうな。

 俺達にカーヤを連れていかれるとフリンク族にとって心象が悪いらしいからな。」

 

 

 フリンク族にフリューゲルを追い出されこうしてアインワルド族との境でカーヤを呼び出すようになって四日。カーヤを呼び出せたのは始めの一度だけでそれ以降はいくら雷を打ち上げても一行にカーヤが飛んでくる気配は無い。カーヤには誰が雷を打ち上げているのかは区別が付くのだろう。フリンク族の者はそういった魔術の使用者の区別ができるようだ。

 

 

 ………そんな区別が付くのならカーヤが万一にもこの領地の外で危険な行動をとることはないはずだ。カーヤはヴェノムの主ではあるみたいだが知性も理性もある。ウイルスはまだ体の中にあるようだがそれを打ち消す手段はカオス達にはある。

 

 

 カーヤさえ………カーヤさえそれに納得してカオス達の元に来てくれれば今のカーヤの現状から救い出すことはできると言うのに………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………俺達がしようとしてることってカーヤにとっては余計なことでしかないのかな………。」

 

 

アローネ「彼女にとって余計なことだとは私は思えません………。

 あのような扱いを受けて苦しくない人などこの世にはおりません。」

 

 

ウインドラ「お前もあの涙を見ただろう?

 カーヤはあんな目にあうことを望んではいないはずだ。

 カーヤだって人として過ごせていた時期があったんだ。

 それならあの頃のような人として過ごせる時間を取り戻したいと思うだろう。」

 

 

タレス「ですがカーヤがここでその時間を取り戻すことはあり得ません。

 過去の一件でもうフリンク族達はカーヤに対する感情がマイナスに振りきっています。

 カーヤを人に戻したところでこのフリンク領で生きていくことはできない………。」

 

 

ミシガン「だったらカーヤをここから脱出させてあげたいけどカーヤが私達の話を聞くどころか会ってすらもらえないしどうしたら………。」

 

 

カオス「………」

 

 

ウインドラ「どうする?

 あのフリンク族達の様子だと最終的には俺達の計画には参加してくれるようだがカーヤに関することだけは俺達には関わるなといってくるだろう。

 このままここでいつまでも来る気配のないカーヤが来るのを待つか………、

 

 

 ………予定を進めてアインワルドの食人植物アンセスターセンチュリオンとやらの討伐に向かうか。

 こちらはどう聞いてもカーヤのような実は人だった、なとということはないだろう。

 こちらを先に片付けることもできるが………。」

 

 

ミシガン「カーヤを見捨てるの!?」

 

 

ウインドラ「見捨てるのではない。

 現段階ではこれ以上ここで進展を望めないんだ。

 俺達が何のためにこのダレイオスを回っているか忘れたわけじゃないだろう?

 俺達は世界の崩壊を防ぐために精霊王マクスウェルからヴェノム根絶を言い渡された。

 ヴェノムは放っておけばこのデリス=カーラーンに生物が生まれ続ける限りヴェノムもその数を増やしていく。

 だがヴェノムに感染してなお精神が人のままであり続けるカーヤならこの地でヴェノムが生産されていくことはないだろう。

 

 

 それだったら今もここから先のアインワルドの領で猛威を奮うヴェノムの主を討伐しに向かうのが建設的ではないか?

 こちらのアンセスターセンチュリオンはそれの犠牲になった人々がこうしている間にも増え続けているだろう。

 この地であまり時間をかけすぎていてはそれこそアインワルドがアイネフーレ、カルト、ブロウンの二の舞、三の舞、“四の舞”に続いてしまう。

 俺達はあくまでも軍事力を高めるために部族協力を仰いでいるんだ。

 そういった目的でこの地に来たが最初にナトル族長達がミーアの遣いから話が通っていたようにここでの目的は俺達が来る前に達成されていた。

 

 

 ………カーヤは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 他の二体のヴェノムの主を倒してからでも遅くはないだろう。

 今回のこの件は非常に問題が難しすぎる。

 俺達が最優先にしなければならないのは世界の崩壊を防ぐことと後の二つの部族を存続させることだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「駄目です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「アローネ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「カーヤをこのままの状態で捨て置くことはできません!

 例え他の部族がヴェノムに苦しんでいようとも……

 カーヤは………!

 カーヤは六年もたった一人でこの地で苦しみ続けてきたのです!!

 これ以上カーヤが苦しむ期間を長引かせるようなことはあってはなりません!!」

 

 

ウインドラ「しかしどうするというのだ?

 俺達はこの地ではフリューゲルの近隣の行動を制限されている。

 おまけにカーヤは俺達の呼び掛けに応じない。

 八方塞がりだと思うが………?」

 

 

アローネ「………でしたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私達がカーヤに会いに行けばいいのです!!」

 

 

タレス「会いに行くにしてもどこへ………?」

 

 

アローネ「決まっています!

 

 

 もう一度“リスベルン山”へと向かうのです!

 そこで今度こそカーヤを説得して見せます!!」

 

 

ウインドラ「………もし無駄だったらどうする?

 時間には余裕があるが今日まででも大分時間を食った………。

 今までの流れから言って今回のこの件はパターンからして長期に渡る説得になる可能性がある。

 もしそれで無駄足を踏むようなことになれば世界の崩壊に相当近付くことになるんだぞ。」

 

 

ミシガン「った言ってもまだ後八十日はあるけど「八十日しかないんだ。」」

 

 

ウインドラ「………八十日………、

 これが期限だと言うのなら俺達はギリギリで取り組むべきではない。

 余裕を持つのならこのタイミングではなくヴェノムの主全討伐を済ませて一ヶ月はほしいところだ。

 ギリギリになってまだヴェノムの主のような問題が出てきても困る。」

 

 

カオス「じゃあ実質後カーヤにかけていい時間は………」

 

 

 

 

 

 

タレス「()()………。」

 

 

アローネ「残りヴェノムの主にかけていい時間を順当に一ヶ月と考えればそうなりますね………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ではその十日でカーヤを説得してこのフリンク領を後にすればよいだけの話です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「………十日でカーヤ………そしてラーゲッツの問題も残っているが………。

 ………あの飛び回る二人を俺達で捉えることができるのか………?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。