テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カーヤ再び

リスベルン山 ??? 残り期日七十五日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「カーヤ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………」

 

 

 カーヤと会って話をするために間接的な繋がりを持つ目的でカイメラを探していたら先にカーヤと遭遇してしまったカオス。

 

 

 カーヤとは会う予定ではいたがこのタイミングで出会ったとしてもまたこれまでのようにカーヤには逃げられてしまうだろう。カオスは内心でそう思った、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メェェ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マウンテンホーンズ「フスフスッ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「カイメラ………!?」

 

 

 カーヤと対峙してる最中カーヤの後ろからカイメラが現れた。カイメラはカーヤに隠れるようにしてカオスの方を覗き込んでいる。カーヤもカーヤでカオスからカイメラを遠ざけるように立っていた。カオスが推測した通り二人には何か特別な繋がりがあると見て間違いなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………お兄さん達………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何をしてるの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤから発せられた質問にはゾッとするような冷たいものが含まれていた。まるで目の前の敵に訊問をするかのような声音であった。

 

 

カオス「何って…………俺達はカーヤに会いたくてカーヤを探して「嘘!」」

 

 

カーヤ「お兄さん達がカーヤに会いに来ることはおじ…!

 ………族長から聞いてた……!

 ここ数日で何度もカーヤに会おうと魔術を使ってたことも……!

 

 

 でもなら何で今お兄さん達はこの子を追い掛けてたの!?

 お兄さん達が()()()()()()に何の用があって追い掛けてたの!!?」

 

 

 段々とカーヤの声に怒気が膨れ上がっていくのが分かった。大事な友達にちょっかいをかけられるのを見過ごせない、そんな感情がカーヤの言葉から伝わってくる。

 

 

カオス「ちっ、違うよ!?

 俺達は別にカーヤにもカイメッ……そのメーメーさんにも悪いことをしようってわけじゃ「もうカーヤ達のことは放っておいて!!」「メッ…?」…あっ!」

 

 

 カーヤはカイメラを抱えてその場から走り去ろうとする。それを見て直ぐ様引き止めようとするが、

 

 

 

 

ザザザッ………!!

 

 

 

 

カオス「(………!

 早い……!?

 カイメラを抱えて走ってるのに俺が追い付けない……!?)」

 

 

 カオスは自分の足の早さには自信があった。十年間モンスターを追いかけ回した日々とニコライトやユーラス達バルツィエから盗んだ技術、飛葉翻歩を駆使してこれまで様々な相手をその足の俊足さで翻弄してきたが流石に空を飛行するような相手には通用せず自分が追い付けない相手がいることは理解していた。それでもそれはその相手が鳥であったりレアバードであったりと自分より早く進むことはできてもその移動方法が純粋な足の早さではなかったためカオスはまともな走行速度では誰にも負けないという自信を持っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …そんな自分の追跡から距離をどんどん引き離し遠ざかっていくカーヤに驚愕する。カーヤはレアバードを使わずともカオスより足が早かった。カーヤもカオスと同じく飛葉翻歩を使い木々の間を縫ってカオスから距離を稼いでいく。足の早さだけではなく見通しの悪い森の中を駆ける技術もカーヤの方がカオスより上なのだ。その上カイメラという重い生き物を抱えたまま走っているというのにそれを感じさせないような身軽な動きでカーヤは木々を横切っては跳び跳ねやがて追走劇は地上を走るカオスと木々の枝から枝へと飛び移って逃亡する構図となった。

 

 

 

カオス「(…!!

 ……今までウインドラに力で負けたりオサムロウさんに剣術で上をいかれたりしたけど総合的な身体能力で誰かに負けたことなんてなかった……!!

 カーヤは………俺よりも力が強くて足も早い………!!

 それにこの間の戦いでカーヤが凄く戦いなれていることも分かった………!!

 もしカイメラを抱えてなかったら俺なんかとっくに煙に巻かれて………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …ずっと一人でこんな広いフリンク領を守ってきたんだもんな………。

 ミストみたいなあんな小さな村だけしか守れなかった俺なんかよりもずっと苦しい想いをしてきたからこんな………誰よりも上をいく能力が身に付いたのか………。)」

 

 

 かろうじてカオスはカーヤが木々を飛び移る際の枝のしなる音を頼りに追跡を続ける。カーヤもカオスを巻こうと不規則に移動を繰り返してるせいか逃走を開始した地点からはそこまで離れてはおらず二人の追走はまだまだ続きそうだった………、

 

 

 

 

 

 

 ………のだが変化はすぐに来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(………!

 スピードが落ちた……?)」

 

 

 追跡を始めてから開いていた二人の距離がここにきて急に縮まりだした。

 

 

 

 

 

 

カーヤ「……ッ!

 ………ハァ……ハァ……!」

 

 

 

 

カオス「!」

 

 

 よく耳を澄ませて音を拾えばカーヤの呼吸が乱れているのが分かった。

 

 

 いくら能力が高かろうとも少女の体で重りを運びながら無理な運動を続ければその分の負担も大きくなる。カーヤの限界が迫っているのだろう。それもそのはずだ。早々自身の体重に近い重量を運んだまま誰かから逃れるケースなど稀なことだろう。カーヤを追うのが常人であったのならそれも叶う話だが今カーヤを追っているのはカーヤに及ばないまでもその速度に限り無く迫りうる早さを持つカオスだ。スピードで追い付けなくとも持久力で粘り続ければ先に根を上げるのはカーヤの方だ。この調子で追いかけ続ければカーヤはいつか足を止め………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………ッ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジイィィィィィッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………なっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …足を止めてレアバードでカオスから逃げ切る作戦に移項するだろう………。

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