テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
リスベルン山 ??? 残り期日七十五日
カーヤ「………え?」
ラーゲッツ「………ククク!
なんつー懐かしいもん持ってんだよ!
卑しい民は人が捨てたゴミすらも再利用すんだな!
貧乏人はこれだからみっともなくて嫌だねぇ!
よく見りゃお前随分と汚ねぇ服着てんなぁ?
俺の捨てたもん拾っちまうぐれぇこのフリンク共の奴等は廃れちまったのか?」
ラーゲッツがカーヤを視界に捉えるなり中傷しだす。それに対しカーヤは、
カーヤ「…こっ、これおじさんのバッグ………?
………そっ、そんなわけない!
これはフラットさん達からカーヤのために本当のパパが残していってくれたものだって………。」
ラーゲッツ「はぁ?フラット?
誰のことだか知らねぇがお前そいつに騙されてねぇか?
そいつぁウイングバッグだぜ?
俺達マテオの国のバルツィエしか開発に成功してない超高性能収納鞄だ。
お前の親父ってことはフリンクの奴なんだろうがフリンクの奴等がそれを持ってるわけねぇだろうがよ。
そいつは間違いなく俺が昔ここら辺に置いてったウイングバッグだ。
そん中に入ってた
昔この辺りに来る途中でも俺のマナを吸い付くして何度も墜落して俺を苛立たせやがったから廃棄したんだ。」
カーヤ「……!!」
ラーゲッツ「そいつが俺の物だった証拠はまだあるぜ?
それを持ってるってことは中にレアバードが入ってたの知ってるだろ?
絶対にその旧式のやつは生半可な火じゃ燃えたりしねぇはずだ。
なにせ旧式と言えど
そいつに乗りながら俺が火を放つためにそう作り込んであったんだ。
………まぁ、まだテスト段階のやつだったがな。」
カーヤ「………」
カオス「(………そうか、
だからカーヤはあぁいう戦い方ができたのか………。
全身とレアバードを炎で包みながら火の鳥のように見せて………フリューゲルを守ってきた………。)」
ラーゲッツ「ほら?
どうした?
やってみろよ?
さっさとそん中にある旧型が俺の言う通りになるかどうか確かめてみろよ?
それで事情は分からねぇがお前がそのフラットとか言うのに騙されてた証明になるだろうぜ?
………それとも実は既に旧型が燃えねぇことは周知済みか?
あぁ?」
カーヤ「………パパ………。」
ラーゲッツ「………あ?」
ポロポロ………
ラーゲッツ「なっ、何訳の分からねぇこと言って急に泣いてやがんだよ………!?
………ハハハ!
そうか!
ようやくその足りねぇ頭で自分がフラットとかいう他の奴に騙されてたことを知ってショックで「違うの!」!?」
カーヤ「やっと………!!
やっとパパに出会えた……!!
おじさんがカーヤの本当のパパ……!!
最初に会った時からこの一ヶ月間ずっとおじさんのことをどこか他人のように思えなくて
マナの感じがカーヤに似ていたからなんか殺しちゃいけないと思って殺さなかったけど………殺さなくてよかった………!!!」
感極まってカーヤはラーゲッツの側まで近付く、がラーゲッツが触れる寸前で押し止まる。
カーヤ「あぁ……!!
やっと会えたカーヤのパパ……!!
………だけどパパに触ったらパパが死んじゃう………!?
せっかく会えたのに!!
………でも!!
嬉しい!!」
ラーゲッツ「………おい、
このガキはさっきから一人で何盛り上がってんだ?
俺のことパパ、パパッつってるが俺にガキなんざ記憶に「本当に分からないのか?」」
カオス「………お前が十六年前ここで何をしたのか覚えてないのか?
お前は十六年前このフリンク領に来て何をしたか………。
わざわざこんな遠くまでウイングバッグを捨てにきた訳じゃなかっただろ。
お前は昔ここで………、
何をしでかしたのか思い出せよ。」
ラーゲッツ「十六年前に俺がここで………?
………そんなもん俺はフェデールに指示されてダレイオスに出現した大魔導師軍団とやらがどんな力を放ったのか偵察しに来て………帰りに………、
………!!?」
ウインドラ「思い出したようだな。
だったらカーヤが何故お前のことをパパと呼ぶのか理解しただろう。」
ラーゲッツ「………あの時の上玉が………俺のガキを………?
それでこいつが俺のことを………。
………でこいつは何でさっきから俺のことを殺さなくてよかっただとかほざいてんだ?
このガキと会ったのは
アローネ「いえ………、
貴方がカーヤとお会いしたのは貴方がこのフリンク領を再び訪れてからすぐのことです。
貴方が来訪してからカーヤはずっと貴方のことを実の父だと知らずに追い返していたのですよ。」
ラーゲッツ「………………、
………何だと………?」
カーヤ「パパ!!
ごめんね!!
カーヤがパパって知らずにずっとパパのこと追い払ってたみたい……!!
パパがパパだって分かってたらカーヤも絶対にそんなこと「おい!」」
ラーゲッツ「………俺を追い返していたってのはどういうことだ………?
俺をここで追い返していたのはあの糞焼き鳥野郎の筈だが………?
あの化け物のモンスターに俺は何度も何度もぶっ飛ばされてやっと奴が根城にしているこの山を突き止めたんだが………?」
タレス「…アンタをずっと追い払っていたのはそこのカーヤですよ。
アンタのことを実の父親だと知らないで何度も何度もアンタがフリューゲルを襲いに来るから仕方なくアンタを払い除けていた………。」
ミシガン「アンタは一ヶ月も自分の娘にいいようにあしらわれてたんだね。
まぁアンタの悪行を考えればカーヤへのいい償いになったんじゃない?」
ラーゲッツ「………お前が俺のことをずっと邪魔してやがったのか………?
お前があの焼き鳥野郎なのかよ………?」
カーヤ「!!
うっ、うん!!
フラットさん達に言われてカーヤ戦うときはずっとパパの形見の乗り物を使ってあの姿になってたの!!
見ててね!?
今カーヤがカーヤだって証明するから!」
カーヤはラーゲッツに自らがフェニックスであることを示すためにウイングバッグからレアバードを展開する。そしてレアバードで上空に飛び上がり、
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!
自らの体に火を纏わせフェニックス形態へと移行する。
ラーゲッツ「………」
プシュンッ!!
ラーゲッツに自分がフェニックスだったことを見せたカーヤは直ぐにフェニックス形態を解きまた地上に戻ってくる。
カーヤ「………どうパパ?
信じてもらえた?
カーヤがパパの娘だってことこれで「ふざけんなあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」!!?」
ラーゲッツ「テメェがあの糞焼き鳥野郎だっただと…!!?
ってことはあれか!!?
俺は自分の娘にずっと通せん歩されてたってことか!!?
んだよそれ!
マジでふざけんな!!
何が俺の娘だ!!
俺の邪魔する奴なんざ俺の娘だって認めるか!!
くそがあああッ!!」
ラーゲッツが逆上する。カーヤがフェニックスだったことを知り本気で怒っているようだ。
カーヤ「パっ、パパ……!?」
ラーゲッツ「うるせぇ!!
テメェが俺のことを気安くパパなんてほざくんじゃねぇよ!!
親の邪魔する奴なんざ娘でも何でもねぇ!!
テメェは俺の邪魔をした!!
俺の敵だ!!
敵だったんなら俺がこの手でテメェを「そこまでだ!」…!?」
ザスッ!!
ラーゲッツ「うぐぁ………!?」
ウインドラ「………やはり貴様はあの時死んでいた方が正解だったようだな………。
貴様のような害虫がこれ以上カーヤの気持ちを傷つけるんじゃない………。」
ラーゲッツ「ゲプッ…!!」
ウインドラが激昂したラーゲッツに槍を突き刺し引き抜く。ラーゲッツはそのまま後ろに倒れた。
ドサッ………。
ウインドラ「………今度こそ心臓を貫いた。
そしてお前の仲間が助けに来ないことはこの一ヶ月でお前しか目撃されていないことから把握済みだ。
お前はここで死んでおけ。」
ラーゲッツ「がぁ…………ぅあ………?」
ギギィ………、
パキンッ!!