テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
カオス「カーヤ………?
何を言ってるんだ………?」
カーヤ「………」
アローネ「貴女は何も悪くはありません。
貴女が彼等の思惑通りになる必要はないのですよ?」
ウインドラ「いなくなる………。
それは自ら死ぬことを選んだということか?
早計になりすぎるな。
こいつらは君に罪を被せたいだけだ。
君は見回れただけ。
そう焦った結論に至るんじゃない。」
ミシガン「こんなこと言う人達の側に居続けることなんてないよ。
私達と一緒にここから遠くに「やっと自分の存在の罪の大きさに気付いたようだなカーヤ!!」」
フラット「お前は生きていてはいけないんだ!
お前のせいでアイネフーレ、カルト、ブロウンが全滅してしまったらしい!
そんな中でお前がのうのうと生きていること事態が間違いなんだ!!
さぁ!
分かったら早く彼等に殺され「少し黙っててくれよ。」うわたっ…!?」
タレスがフラットにまた鎌を突き付けて黙らせる。先程タレスに肩を切りつけられたことによりそれだけでフラットは竦み上がってしまった。タレスのような小さな子供に怯えるフラットの姿はとても滑稽に見えた。
ナトル「…死を受け入れたかカーヤ。
だがお前が死ぬのは今ではない。
お前が死ぬのはラーゲッツを殺してから他の部族達との会合の席で皆の目の前で「パパならもう死んじゃったよ。」………!………何?」
カーヤ「ラーゲッツ………、
………パパならさっき死んじゃった………。
このお兄さん達がさっき殺してそこに埋めたの………。」
フラット「何ですって………!?
それは本当なのですか!!?」
ラーゲッツの死亡発言にたった今黙っているように言われたフラットが身を乗り出してカオス達に聞いてくる。彼等にとってラーゲッツの死はそれほど重要なことなのだろう。
ウインドラ「………あぁ、確かだ。
ラーゲッツは俺達で捕らえて俺が心臓を突き刺して殺した。
死んだことも確認済みだ。
今は………その辺りに死体を埋めたんだ。
確かめるなら後からにしろ。」
フラット「………ラーゲッツが死んだ………。」
ナトル「………ラーゲッツが………、
………死んだ………?」
フラット「……………………………………………………
………ハハッ…………!
アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
急に高笑いを始めるフラット。ラーゲッツが死んだ事実が笑いを堪えきれないほど嬉しかったようだ。
ナトル「フラット………?」
フラット「ハハハハ!!
それならもう何も気にすることはありませんね!!
ラーゲッツが死んだとあってはもう
族長!!
これで心置きなくカーヤを殺すことができますよ!!」
ナトル「ま、待て……、
カーヤを殺すのであれば他の部族達に公表した後に他の部族達の目の前で「何を悠長なことを仰ってるんですか!!」」
フラット「今私達の目の前に絶好の機会が巡ってきてところじゃないですか!!?
そんな会合の場でカーヤがその場にいる保証はないんですよ!?
逃げられたらそこでお仕舞いじゃないですか!!?」
ナトル「だが………!?」
ミシガン「私達をほっぽといて勝手にカーヤを殺すか殺さないかの話をするなんて………。」
カオス「俺達にはそんな期はないのにね………。」
タレス「カーヤがいる前でよくもまぁあんな話ができたものですね。
フリンク族がここまで無神経な人達だったとは思いませんでしたよ。」
ウインドラ「……しかし何やらナトル族長とフラットの間で意見が別れだしたぞ………?
今殺すべきか後で殺すべきか………、
どっちも最低な話だが………。」
アローネ「ナトル族長は今はカーヤを処分するべきではないとのお考えのようですね………。
………と言うよりは………、
本気でカーヤを処分する気があるのでしょうか………?」
フラット「族長!!
………いえ!お義父さん!!
私はロベリアが亡くなった時カーヤを絶対に殺処分すべきだと申しました!!
それができなかったから
他の者達もそうするしかないとそこでは納得しました!
しかし今はカーヤをいよいよ殺処分することができる方々が御越しくださったのです!!
この機を引き伸ばせばもうカーヤを処断できる機会はやってこないかもしれない!!
ならいっそのこと今ここで決断を下すときなのです!!
ナトル「一致はしていないだろう!?
後民達はまだカーヤを殺処分することには納得はしていない。
まだブルカーンとヴェノムの脅威がある内にはこの決断を下すには早すぎる!!」
フラット「この際後からやってきた他の村の者達の意見など無視してもいいはずだ!!
カーヤの件は彼等がフリューゲルにやって来る前から問題視されていた!!
カーヤは生まれてきてはならなかったんだ!!
カーヤの存在は罪深すぎる!!
早期的にカーヤを始末しなければフリンク族のためにならない!!
族長である貴殿がその決断を下せなくてどうするんですか!!?」
ナトル「…!!」
フラット「お義父さんに決断が下せないのなら私がカーヤを殺処分する方向に向かわせますよ。
………さぁ皆さん!
その罪深い小娘に裁きを!!」
アローネ「従うとお思いですか?
私達はカーヤを連れてこの地を去り「待って!!」」
カーヤ「………お兄さん達はカーヤを外の世界に連れていってくれるんだよね………?
………だったらカーヤお兄さん達に付いていくよ。」
フラット「何ッ!!?
カーヤお前ェッ!!」
アローネ「漸く心を決め手下さいましたね。
貴女のことは私達でどこか落ち着ける場所までお連れします。」
ウインドラ「安心して付いてきてくれ。
悪いようにはしないさ。
………その身に巣食うウイルスもここから出たら俺達でなんとかしてやる。」
カーヤ「………うぅうん。
カーヤの中の病気が消せるなら………、
今ここで消して?」
タレス「それはできますけどここで消してしまうとカーヤは今までのように不死身じゃいられなくなりますよ?」
カーヤ「それでも今消してほしい………。
お兄さん達とここから出ていくにしてもそのどこかでまた誰かにカーヤの病気が移っちゃうといけないから……。」
カオス「…そういうことなら構わないけど………。」
フラット「!!
このまま見す見す逃がしてたまるか!!
カーヤが人に戻るのなら私が直々にこの手で「はいはい口を出さないで~!」……!」
カーヤがヴェノムウイルスを除去してほしい旨をカオス達に伝えるとフラットが割って入ってこようとしてきたのでそれをミシガンが牽制する。ミシガンに続いてタレスとウインドラもフラットをカーヤに近付けまいと道を塞ぐ。
フラット「くぅぅ……!!」
ウインドラ「すまないが邪魔はさせない。
俺達も急ぎの旅の途中なのでな。
ここでのいざこざはこれっきりにして俺達はカーヤを連れて先に向かう。」
タレス「アンタ達のお願い通りにするのは癪ですけどアンタ達も一応は大事な戦力なのでこのままブルカーンの領地へと行きます。」
アローネ「カーヤが人にさえ戻ればもうヴェノムの主が再び現れることはないのです。
ならばカーヤを殺す必要もどこにもない。
貴殿方にカーヤは殺させません。」
カオス「……じゃあやるけど本当にいいの?」
カーヤ「うんやって………。」
アローネ達がフラットを止めてくれているおかげでカオスはカーヤにレイズデットの術を施工する準備ができた。カーヤもそれに同意した。
カオス「…これで君は普通のエルフに戻れる………。
ハーフエルフだとかバルツィエだとかは俺達には関係ない。俺もバルツィエだからカーヤと同じだ。これからは俺達と一緒に君が本当にしあわせになれる場所へと向かおう。」
カーヤ「………………
うん………。」
カオス「………………………………………………………
『彼の者を死の淵より呼び戻せ………、
レイズデット。』」
パァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
カオスのレイズデットがカーヤを包み込みカーヤの体から黒い靄のようなものが飛び出してくる。その靄はカーヤから離れると空気に溶けるように消えていった………。
これでカーヤは今後ヴェノムで苦しむことはないが………
カーヤ「………!
……これでカーヤの病気は無くなって普通の人と同じになったの?」
カオス「あぁそのはずだけど………?」
カーヤ「………」
ジャリッ
カーヤは地面に落ちている石粒を拾いそれを握りしめた。
カーヤ「………!?
血………!?」
カオス「そりゃあそんな石なんか強く握ったりなんかしたら手も切るだろう……。」
カーヤ「……カーヤ病気になってからそんなふうにならなかった………。
カーヤが石を握ったらカーヤの汗で石が溶けて………。」
カオス「あぁ………ヴェノムに感染すると体液が酸性を帯びるって言うからなぁ………。
じゃあカーヤは六年ぶりに今怪我をしたのかな?」
カーヤ「………カーヤから普通の血が流れた………。
………カーヤは………
………………カーヤは………、
ゾワリッ………!
カオス「!!?」
カオスは一瞬不吉な未来を予感した。カーヤはフリンク族の領地を離れる決意をした。それはつまりフリンク族とは決別すると言うことだ。フリンク族と決別………フリンク族との関係を断つのであればカーヤはもうフリンク族に遠慮はない。ヴェノムウイルスが消えたことによりカーヤはどこででも生きていける体を手にした。それならばカーヤは今まで耐えてきたフリンク族達からの仕打ちに対して相当なヘイトが貯まっていることだろう。
………次にカーヤがどう動くかは………、
バシュッ!!
チャキッ!!
カオス「……なっ……!?」
カーヤは飛葉翻歩でカオスを横切り瞬間的にカオスが腰に下げていた鞘から剣を引き抜いた。
そして………、
カオス「待つんだカーヤ!!
今フラットさん達を…………!!!!
………え?」
ブスリッ!!!!
カーヤ「!!………ありが…………とう………………。」
………カーヤはカオスから奪い取った剣で………、
自らの腹部を貫いた………………。