テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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愛娘

フリンク族の里フリューゲル 六年前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………止めた…………?

 何をだ………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「だから復讐だよ。

 私はもうカーヤに私の代わりにアイツに復讐させようなんて考えてないから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は暫くロベリアが何を言ったのか理解できなかった。復讐を止めにした………?カーヤが生まれた時から………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「………………………………ちょっ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょっと待て!!

 待て待て待て!!

 どういうことだロベリア!!

 復讐を止めにしたってお前………!?」

 

 

ロベリア「………ウッフフフ………!

 どういうことって………変なお父さんだね………。

 お父さんから今カーヤを復讐の道具として見ちゃダメだって話をしてきたのに。」

 

 

ナトル「!

 わっ、私は………カーヤはどうしても私達と同じ人にしか見えなくて………!

 だからお前に………!!?

 

 

 って違うそうじゃない!!

 

 

 ……お前は………カーヤをラーゲッツへの復讐に使うために生んで育ててたんじゃないのか!!?

 それがお前の心を今まで支えてきたんじゃないのか!!?

 違ったのか!!?」

 

 

 話をする前に私はロベリアが今も変わらずにカーヤをラーゲッツにぶつけるために育てているとばかり思っていた。ロベリアはカーヤを産む前までずっとどのようにカーヤを育てるか、どういうスタイルの兵に鍛え上げるかを練っていた。その目標に至るまでの教育課程を私に説明し今日までその考えに沿った生活習慣をカーヤに施してきた。

 

 

 カーヤが言葉を話せるようになってマナを扱えるようになったらロベリアは先ず魔術の基礎を教え、それから一日に何時間か付きっきりで魔術の精度を高める修業をさせていた。カーヤもバルツィエの血族だけあってこういったマナを扱うことに関しては直ぐに才能を開花させた。修業を始めて数ヵ月経つ頃には既にフリューゲルの誰も敵わないほどに魔力が底上げされていた。カーヤは本当にラーゲッツの子供であることを認識させられた。後日そのせいで他の者達から危険視されてしまうことになるのだが………。

 

 

 

 

 

 

 次に魔術での修業が一段落するとロベリアはカーヤに今度は体術を仕込むことにした。体術を仕込むと言っても私達フリンク族はあらゆることにおいて他の部族に能力で劣る。…しかしだからこそ私達は()()()()において他の部族に秀でている能力がある。

 

 

 それは()()()()()()

 

 

 他の者に能力で劣るということはその分危険な相手が多いということ。危険な相手が多いというのであればそれだけ生きにくい環境にあるということだ。ではその生きにくい環境下で力の無いフリンク族が生き残るにはどうしたらよいのか、古くから試行錯誤を重ね導き出された答えは単純明快なものだ。

 

 

 敵と戦わないこと、敵と相対さないこと、敵と遭遇しないこと、敵に遭遇したら逃げること、そして何よりも大事なのが()()()()()()()()()()

 

 

 私達フリンク族は今でこそ国が一つになっているが元々は自陣を敵の部族達に囲まれた四面楚歌な情勢にあった。よくそんな中で最弱を唱う我等が生き長らえてきたのかと言えばそもそもフリンク族はダレイオス国家が建国するまで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。フリンク族は長きに渡って他の部族の目を欺き続けた。それが成せたのはフリンク族が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を探る術を身に付けたからだ。生き物も自然も世界も全てにはマナが流れている。そのマナはそれぞれ大きく異なる気配を放ち自然は流れ行く天候によって移り変わるが生物が放つマナはそんな中で極端に異彩を飛ばす。フリンク族はそうしたマナの不自然な流れを察知し近くに敵が来ているかどうかを敵が気付く前に事前に知ることができた。それ故にフリンク族は勝負以前に勝敗を見切り敵から遠ざかることができた。勝てぬ勝負に挑んで個体数を減らせるほどの余裕はフリンク族にはないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうしたフリンク族の特長とバルツィエの魔力を掛け合わせて構想されたカーヤの戦い方は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であった。

 

 

 そのためにロベリアは普段から森の中で自然と一体になるような訓練をカーヤに課していた。虫や動物のように自然の一部となっていれば先ず敵から認識されない。昨今のエルフ達はやや昔と比べて自然から離れていっている。知性が身に付いてきたことにより生い茂る自然の中で生活するよりも開けた土地に居を構えた方が良いと言う考えが広まったからだ。視界遮られる自然の中よりも何も無い場所から籠城できる柵でも作って立て籠った戦いか他の方が理に叶っているからだろう。

 

 

 それならフリンク族はあえてそこを自然の中での優位を取りに行く戦法を選んだ。視界が効かないからこそフリンク族はマナで敵を察知できる。敵を察知したのなら敵の死角死角に回って難を逃れるためだ。………そこからカーヤをロベリアは………、

 

 

 だと言うのに………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「………言っても怒らない?」

 

 

ナトル「…あぁ怒らないよ。

 だから教えてくれ。

 何でカーヤが生まれた時に復讐することを止めにしたんだ?

 私はこれまでずっとお前がカーヤをそう見てきたのだとばかり………。」

 

 

ロベリア「お父さん、

 私のこと心配してくれてたんだね。

 有り難う………。」

 

 

ナトル「当たり前じゃないか!

 お前は私の「それと同じだよ。」………同じ?」「そう同じ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロベリア「お父さんが私を娘として見てくれているように私もカーヤを自分の娘にしか見れなかった………。

 カーヤが生まれた時にカーヤを見て私は………、

 

 

 自分がどれだけ意味の無いことをカーヤにさせようとしていたか気付いたんだよ………。

 こんな可愛い子に復讐なんて馬鹿げてる………。

 

 

 だから復讐のことを考えるのは止めにしたの………。」

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