テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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分岐点の瞬間

フリンク族の里フリューゲル 六年前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「……それなら何でお前はカーヤを鍛えているんだ?

 復讐を止めにしたのならあんなことは別にさせなくても………。」

 

 

ロベリア「復讐は止めにしたとは言ったけどフリューゲルを守ってもらおうって話は止めにしたつもりはないよ。

 カーヤはここで生まれたからにはここで生活していかなきゃいけない………。

 けど里の他の人達はカーヤのもう半分の血を受け入れてはくれない………。

 どうしたらいいのか迷ったんだけどやっぱり皆に認めさせるにはカーヤに強くなってもらうしかないって思ったの。」

 

 

ナトル「…そうしてカーヤを鍛えてフリューゲルに貢献させて皆に認めさせる……。

 そのために鍛えていたのか………?」

 

 

ロベリア「そうそう、

 それと私のような目にいつかあうとも限らないしね。

 女の子に生まれたからにはそういうこともあるだろうし………。

 色々と考えて結局カーヤが生まれる前の方向に進もうって思って………。

 ………お父さんには勘違いさせちゃってたみたいだね……。

 ごめんね。」

 

 

ナトル「別にそのことは気にしていないが………。」

 

 

ロベリア「お父さんもカーヤに優しかったから私の考えていたこと分かってたのかと思ってたけど………さっきの話をしてきたってことはカーヤが生まれて十年ずっと誤解させたままだったんだね。」

 

 

ナトル「……そうだな。

 鈍かったな私は………。

 お前がカーヤそんな風に考えを改めていたとは知らずに……。」

 

 

ロベリア「ううん、

 私が悪いんだよ。

 お父さんが私に気を使ってることは知ってたのに私の考えをお父さんにちゃんと伝えてなかった………。

 混乱するのも無理はないよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タタタッ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「………私の見ていなかったところでお前は強くなっていたんだな………。

 カーヤが生まれるまではラーゲッツに復讐することだけを考えて生きていたように見えたがどうやら私の目は濁っていたようだ。」

 

 

ロベリア「強くなったかどうかは自分じゃ分からないけど………、

 ………もし本当に強くなったんだとしたらそれはカーヤのおかげだよ。

 カーヤが生まれてきてくれたおかげで私はこういうことも考えられるようになった。

 弱いままの私じゃ誰かに代わりに復讐してもらうことしか考えられなかったから………。

 復讐なんて誰の得にもならない自己満足なのにね。」

 

 

ナトル「…私達も強くならなければな。

 弱いと自ら嘆いて歩むことをしなかったフリンク族全体の落ち度だ。

 私達もお前のように前を見て進まなければな。」

 

 

ロベリア「だったら皆で強くならないとね。

 一方的に逃げ隠れしていた昔じゃない………。

 今は国ができて争いが消極化して住むところを確保できたんだから今度はここを守れるくらいに皆で力を合わせて………。」

 

 

ナトル「あぁ………、

 そうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()鹿()()()()()()()()()()()()()………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル・ロベリア「「!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「ハァ………ハァ………!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「………どうしたフラット?

 そんな慌てて駆け込んできて………。」

 

 

フラット「………ハァ………、

 カーヤが………復讐………?」

 

 

ロベリア「!

 ちっ、違……!?

 カーヤはただの「そんなことよりも!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「報せが来ました!!

 つい先程ダレイオス東側アイネフーレ管轄区域で………!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バルツィエが本格的に襲撃してきたようです!!

 遂に………マテオが船倉に乗り出してきました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「……何だと………!?」

 

 

ロベリア「バルツィエが………また………!?」

 

 

フラット「はい!!

 ですからお義父………族長!!

 急ぎ皆に避難勧告を!!

 ここに留まっていたら十年前と同じことが起こってしまう危険があります!!

 

 

 直ぐに西のリスベルン山の森の中へ皆を退避させましょう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「分かった!

 直ぐに皆に号令をかけよう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この瞬間私は十年前の悲劇が頭に過り何がなんでもバルツィエから隠れてやり過ごすことしか考えが及ばなかった………。後のことを体験してみれば私が犯した失態はここでバルツィエに驚いて慌てて逃げ出してヴェノムの巣に飛び込んでしまったことではなく………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()フラットに聞かれていたことだった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リスベルン山 六年前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「なんとか皆無事に避難できたようだな。」

 

 

フラット「そうですね………。

 ………これからどうしましょうか?」

 

 

ナトル「それは様子を見ないと判断できない。

 まだここまでバルツィエが到達しているかどうかも分からないのだしな。」

 

 

フラット「…一応用心はしておいた方がいいですよ。

 バルツィエならあの………族長がお預かりしているラーゲッツが捨てていった空飛ぶ乗り物を所有しているようですから東側から離れているとはいえ直ぐにでもバルツィエならやって来れます。」

 

 

ナトル「……確かにな。」

 

 

 十年前のゲダイアン消失事件ではゲダイアン消失後直ぐにラーゲッツがフリューゲルへとやって来た。空を飛ぶ相手というのは非常に厄介な相手だ。地上でしか戦えないフリンク族には精々風を操ってバルツィエが乗る乗り物を揺らす程度のことしかできない。

 

 

 そんなこともバルツィエが自ら地上に降り立ったら意味をなさない反撃だ。地上での戦いになったら先ずフリンク族には勝ち目がない。バルツィエに限らずどんな相手にもフリンク族は必敗を重ねてきた。だからこうして敵の目を眩ます意味で木々の多いリスベルン山へと足を運んだのだが………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「………族長。」

 

 

ナトル「(………やけに森の奥が騒がしいな。

 西側はブルカーンの治める土地だが………。

 ………何か嫌な気配を感じるな。

 バルツィエが西側から来るとは思えないが………。)」

 

 

フラット「族長!!」

 

 

ナトル「………!

 なっ、何だフラット。

 今考え事をしていたんだが。」

 

 

フラット「申し訳ありません………。

 ですが一つお話したいことがありまして………。」

 

 

ナトル「………バルツィエの動向なら私にも分からないと「カーヤのことです。」!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「……先程族長の家で話していた話を私にもお聞かせ下さいませんか?

 カーヤと復讐について………。

 族長達がカーヤを育てている理由を私も詳しく知っておきたいのです。」

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