テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 六年前
ナトル「………!?
あれは………!」
フラット「ロベリア!!
………まったく………心配かけさせて………!
途中でいなくなったことに気付いた時は冷や汗をかいたぞ!」
ロベリアとカーヤがフリューゲルの避難民達からはぐれた後避難民達は全員ユミルの森まで到着していた。到着してから全員がいるか確認するとロベリアとカーヤの二人だけが用があると言って団体から離れたのを先程最後尾の男から聞いたところだった。
そして今カーヤの操縦するレアバードで飛んでくるロベリアとカーヤを発見したのだが、
ナトル「………?
何故ロベリアはあのようにぶら下がっているんだ………?」
フラット「なんでもいいでしょう!
とにかくロベリアが無事だったんですから!」
ナトル「………それもそうだな。
カーヤもいることだしな。
迎えに行くとするか。」
フィイイイイイィィィィィィィィンッ!!
カーヤ「!
ママ!
おじいちゃん達が見えたよ!」
ロベリア「!本当!?」
カーヤ「うん!
おじいちゃん達もカーヤ達に気付いてるよ!
こっちに走ってきてる!」
ロベリア「………そう………。
………じゃあカーヤ………、
カーヤ「ここで………?
もう少し先まで飛んだ方がいいんじゃないの?」
ロベリア「いいの………ここで………。
これ以上進むとヴェノム達を余計に引き寄せちゃうから………。」
カーヤ「………分かった。」
ロベリアがナトル達と合流する数百メートル手前でレアバードを降下させるように言ってきた。カーヤも数分前に出会したヴェノム達から大分距離を引き離せたと思いそれに従うが………、
フィィィィィ………!
ロベリアがレアバードの真下に掴まっているため地面から人一人分空いた空中でホバリングしてロベリアを大地に降り立たせようとするカーヤ。ロベリアもカーヤの意図を理解して地面にゆっくり足を着ける。その後カーヤもレアバードをウイングバッグに収納して着地するのだったが、
カーヤ「…?
ママ………?
皆のところに行かないの………?」
ロベリア「………」
カーヤ「ママ………?」
どうもロベリアの様子がおかしい。ロベリアは合流してから何か思い詰めたような顔をしているし汗もものすごい量を………、
………ものすごい量というような汗のかきかたではなかった。まるで水でも被ってきたかのように衣服が濡れている。それでいてロベリアの近くが異様に温度が高いような気がするが………、
フラット「ロベリアァァァァァァァ!!!」
カーヤ「あ………おじいちゃんとフラットさんが来たよ………?
ママおじいちゃんのところに行「カーヤ」」
ロベリア「………これから言うことをよく聞いてね?
………ママ………、
カーヤと一緒にいられなくなっちゃった………。」
カーヤ「………え?
………それ………どういう意味なの………?」
ロベリア「………」
カーヤ「………と、とにかくおじいちゃん達のところに行こうよ!
ママが何言ってるのか分からないけどカーヤはママとずっと一緒だよ………?」
ロベリア「………ごめんね………。」
カーヤ「………も、もう!
早くママもあっちに行「触っちゃ駄目!!」!!?」ビクッ!
ロベリア「…もうカーヤはママに触っちゃ駄目………。
ママに触るとカーヤにも病気が移っちゃうから………。」
カーヤ「移る………?病気………?
………ママ病気になっちゃったの………?
だったら尚更おじいちゃん達に言って病気を治さないと………。」
ロベリア「…うぅうん………。
ママがかかった病気はね?
………もう治らない病気なの………もう手遅れなんだよ………。」
カーヤ「……いつ病気になったの?
今までママが病気だなんて一言も聞いてないよ?」
ロベリア「ママが病気になっちゃったのはついさっきのことだよ。
カーヤと離れてからママは病気になったの………。」
カーヤ「………?
ついさっき病気になったのなら早めに薬を作って飲めば治るんじゃないの?」
ロベリア「だから治らない病気なんだよ………。
もうヴェノムに感染した人の症例に当てはまることが複数ママの体に出始めてる………。
………だからカーヤとは………、
一緒にいられないの………。」
カーヤ「………カーヤ、ママが何言ってるのか全然「ロベリア!!」」
フラット「ロベリア!!
心配したんだぞ!
姿が見えなかったから僕はてっきりヴェノムに「フラット。」」
ロベリア「その通りなんだよ………。
………私は………、
ヴェノムに感染しちゃったんだ………。」
フラット「………………………何だって………?」
ナトル「………ロベリア………、
お前今何と………?」
ロベリア「………私ヴェノムに感染したの………。
だから皆とは一緒に行けない………。」
ナトル「………………!?
………お、お前………!
ヴェノムに触ってしまったのか!!?」
ロベリア「……うん……。」
フラット「そんな………!?
どっ、どうしてそんなことに………!?」
ロベリア「あぁー………なんかね?
そこら辺にいた他の村の人達がヴェノムに追い掛けられててそれを助けようとして………、
………ドジ踏んじゃった………。」
ナトル「他の村の人達……!?
お前はその人達を庇ってヴェノムに………!?」
ロベリア「そう………。
いやぁからまいったなぁ………ハハハ。」
フラット「笑い事じゃないだろう!!?
本当にヴェノムに感染してるのか!?
何かの間違いなんじゃないのか!!?
それか僕達をからかってるんじゃ………!?」
ロベリア「……残念だけど感染してるのは確かだと思う。
感染した人特有の症状が私の体に起こってるから………。
………今スッゴく体が熱いんだ………。
そしてさっき腕を骨折して足を捻挫してたから治療術で応急手当はしたんだけど
………私の治療術の腕前を知ってるでしょ?
それがこんな短期間で治ったんだよ?
………これでハッキリした………、
私は間違いなくヴェノムウイルスに感染してる。
もう私はどのみち長くないよ………。」