テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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次に来たときこそは…

リスベルン山 ??? 残り期日七十五日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「皆さん。」

 

 

 カーヤに語りかけていたナトルがカオス達を振り返り声をかけてきた。

 

 

アローネ「何でしょうか?」

 

 

 それに応答したのはアローネであった。

 

 

ナトル「…一つお願いがあるのですが………。」

 

 

カオス「お願い………?」

 

 

 一連の流れを見ていたカオス達はここにきてナトルがカーヤを連れていくことに反対して引き止めに来るのではないかと警戒した。カーヤに味方が一人でもいたことは幸いだとは思うがそれでも彼は六年間カーヤを守りきれなかったという経歴がある。今更彼がカーヤを他のフリンク族達から庇いきれるのかどうかは結末が見えている。彼ではとても無理だ。ここにカーヤが残ることになってはカーヤはこの先不幸な目にあう未来しかない。最悪不死身でなくなったカーヤは殺されてしまう。そうなってしまうくらいならカーヤをフリンク領から連れ出すのが誰も犠牲にならない道と言えるだろう。………最後にどうするか決めるのはカーヤ次第なのだが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …と、ナトルとここで口論になってしまうことを覚悟したカオス達であったがそんなことにならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「…大魔導師軍団の皆さんの旅に私の孫カーヤを連れていってあげていただけませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「………はい?」

 

 

カーヤ「おじいちゃん………?」

 

 

 意外にもナトルの方からカーヤを外に連れ出すようカオス達にお願いしてきた。先程まではこれからはカーヤを彼が面倒見ていうような流れであったのだが………、

 

 

 

ウインドラ「………それは構わないが………。」

 

 

ミシガン「私達もそうする予定だったしね。」

 

 

タレス「でもどうしていきなりそんなことを?

 ………やっぱりカーヤとは一緒にいられないからですか?」

 

 

 

 

 

 

ナトル「私としてはウイルスの心配が無くなったカーヤをフリューゲルに連れ帰ってまた昔のように生活を送れたらなとは思いますが愚か者の私でも今のフリューゲルにカーヤを連れ戻してもカーヤを不幸な目にあわせるだけにしかならないことは理解しています。

 今のフリューゲルには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()………。

 ………そもそもカーヤを一度追放してしまったあの街がカーヤに相応しい街だとは私も思えません。

 

 

 ですので皆さんにカーヤをこのカーヤを苦しめた牢獄の世界から脱出させてあげてほしいんです。」

 

 

 ナトルはカオス達に頭を下げてそう頼み込んでくる。その様子には一切のフリンク族の族長としての勤めに惑わされた感じは無く一人の………カーヤの親族としての彼女の未来を想っての願いなのだとカオス達は見えた。

 

 

アローネ「…ナトル族長………、

 今の貴方からはフリンク族族長という義務に縛られてそう申しているのではないことは分かります………。

 ………ですのでこれは貴方がカーヤの正式な保護者としてお聞きするのですが………、

 

 

 …本当にカーヤをお連れしても宜しいのですか?

 私達は貴方やカーヤとはまだお会いしてから一ヶ月にも満たない期間でしかカーヤと接していないのですよ?

 それこそ単純な時間だけで言えば一日にも届かない程度の………。

 そんな私達にカーヤを任せても宜しいのですか?」

 

 

 カーヤとナトルが決裂したままであったのならこんなことを聞かずにカーヤの返答だけでカーヤを連れていくかどうかを決めていた。しかし今はカーヤとナトルの関係性が回復した以上彼女を黙って連れ出すわけにもいかずアローネはナトルにそう問いかけた。それに対してナトルは、

 

 

 

 

 

 

ナトル「貴殿方にならカーヤをお任せしてしまってもよいと思ったのです。

 貴殿方はカーヤのことを知った瞬間からカーヤの味方になって動いてくれていた………。

 短いかどうかなんて関係ありませんよ。

 貴殿方なら信頼してカーヤを預けられる。

 

 

 …それに比べて私はカーヤがヴェノムにかかってから六年もの間カーヤを孤独にさせてしまっていた………。

 私は六年もの間カーヤに何もしてあげられなかった………。

 ヴェノムウイルスという脅威を恐れてカーヤを遠ざけることしかできなかった………。

 私にはカーヤを守れる力なんてないんです。

 カーヤを守ってあげられたのは貴殿方だけ………。

 だから私は貴殿方にならカーヤを託してもよいと思いました。」

 

 

ウインドラ「かなり俺達のことを評価しているようだが外の世界が必ずしもカーヤにとっていい世界かどうかは俺達にも保証はできないぞ?

 もしかしたらより過酷な世界にカーヤを連れていくことになるかもしれない。

 それでもいいのか?」

 

 

ナトル「例えそうだったとしてもここに居続けるよりかはマシでしょう。

 カーヤには貴殿方がついてて下さる。

 それだけでも私は十分にカーヤが幸せな未来を歩んでいけると信じてますよ。」

 

 

ウインドラ「………フッ………、

 ならその期待に応えられるだけの働きはさせてもらうつもりだ。」

 

 

ナトル「どうかカーヤを宜しくお願いします。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「おじいちゃん………。」

 

 

ナトル「カーヤ………、

 良い人達がお前を迎えに来てくださったな………。

 これからはこの方達と共に行きなさい。」

 

 

カーヤ「……でも……。」

 

 

ナトル「…ここに残ってもこのフリンク領ではまだお前を受け入れられるような状勢にはない。

 今のままではまたお前が辛い目にあうだけだ。

 ………私はもうお前がフリューゲルの皆に傷つけられる姿は見たくない。」

 

 

カーヤ「………」

 

 

ナトル「………私達は六年前にお前が戻ってきてから十分すぎるほどお前の世話になった。

 …なら今度はフリンク族族長として私が代表してお前に恩返しがしたい。

 ………恩返しと言ってもこれが恩返しにならないと思うが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………もしまたお前がフリューゲルに来るようなことがあればその時までに私はお前がここへと不自由無く入れるように皆のお前へのイメージを取り払って見せる。

 必ずそれを成し遂げて見せよう。

 それがお前への私からの本の少しばかりの償いの足しにさせてくれ。」

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