テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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リスベルン山 数分後 残り期日七十五日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「……ハッ!!?」

 

 

ナトル「やっと気がついたかフラット。

 カーヤがこの山のモンスターを粗方追い払っているとはいえこんなところで寝るのは不用心だぞ。」

 

 

フラット「族長!?

 カーヤはどこに……!?」

 

 

ナトル「……カーヤか………。

 カーヤは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼等と共に行ったよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「……なんですって………?」

 

 

ナトル「カーヤのヴェノムウイルスは彼等の持つ異能の力で危険を取り払ってもらった。

 カーヤはもうどこに出しても誰の迷惑もかけないだろう。」

 

 

フラット「…ブルカーンからの防衛はどうするんですか?

 カーヤがいなければフリンクはブルカーンからの攻撃に耐えられないですよ。」

 

 

ナトル「そうだな。

 私達もこれからは自分達の身の振り方でも話し合うとしようか。」

 

 

フラット「そんなの……!

 ………圧倒的な力でブルカーンに蹂躙されるだけでしょうが!」

 

 

ナトル「それもそうかもしれないな。

 しかしそうなってしまうのも私達に力が無いのが原因であってカーヤの責任はないのだ。

 カーヤのことはもう放っておいてあげよう。」

 

 

フラット「!

 族長!!

 やはり貴方はカーヤのことを実の孫として見ていたんですね!

 あんなバルツィエの血が混じった混血に何を情を移してるんですか!?

 カーヤはラーゲッツの娘なんですよ!?」

 

 

ナトル「そんな些細なことは………、

 ………今更お前に言っても仕方ないことなんだがなぁ………。」

 

 

フラット「何を「ロベリアが」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナトル「ロベリアがカーヤを自分の娘として認めていた。

 だったら私はロベリアの意見を尊重するよ。

 私もカーヤを私の孫として見ることにする。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「………へ?」

 

 

 

 

 

 

ナトル「フラット………、

 君には長い間誤解させていたな。

 すまなかった。

 六年前に君に話したロベリアがカーヤを産んで育てていたことなんだがな。

 あの話はまだ途中だったんだ。」

 

 

フラット「途………中………?」

 

 

ナトル「そう、

 あの話にはまだ続きがあった。

 カーヤをラーゲッツにぶつけるという話も最初はロベリアもそうするつもりだったんだ………。」

 

 

フラット「………?」

 

 

ナトル「………だが実際にカーヤと接している内にロベリアの中の心の傷は癒されてロベリアは復讐を忘れてしまった………。

 ロベリアはカーヤを立派に育てていくことに夢中になっていた。

 他の誰でもないラーゲッツの娘がロベリアの心を癒したんだ。

 ロベリアが癒されたのならそれで私は十分だ。」

 

 

フラット「!

 ロベリアは復讐を諦めていたんですか!?

 あんなことをされたというのに!?」

 

 

ナトル「諦めたのではない。

 ロベリアにとって他にもっと大切なことが見つかっただけだ。

 復讐というのは被害者と加害者が発生するがそれは言ってしまえば強者と弱者の問題だ。

 弱者が強者に力が及ばないのであれば他の誰かに代わりに仇をとってもらう。

 ………そんな都合の良いことを人に任せるべきではなかったんだ。

 ラーゲッツももう倒されたというし私達もそろそろ前を見て進むべき時が来たのだ。」

 

 

フラット「まだ終わりじゃない!!

 ラーゲッツの娘がまだ生きているのなら奴の血筋を根絶やしにしなければ…!!」

 

 

ナトル「フラット………、

 これは戦争だったんだ。

 戦争で私達は敗けた。

 破れて蹂躙されただけの話なんだ。

 それならもう私達は大きく変わるこの世界の流れに身を任せるとしよう。

 恨みで世界は廻らない。」

 

 

フラット「族長!?

 ………どうしてそんなことをこんな時に言うんですか………!?

 私はまだ族長が何を言ってるのか………。」

 

 

ナトル「今はまだそれでいい。

 これから少しずつ私が間違いを修正していく。

 

 

 

 

 

 

 そうしてフリンクを元のあるべき形に戻していく。

 私達の深い深い根に絡まった状態を一つ一つほどいていくんだ………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「………」

 

 

 頭の整理が着かないフラットはナトルを先に帰らせて一人その場に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「………何が修正していくだ………。

 今のフリンクの何が間違っていると言うんだ!

 私達は何も間違ってなんかいないだろう!!」

 

 

 ナトルに言われたことが収束つかず一人ナトルの言ったことを否定するフラット。

 

 

フラット「………ロベリアがカーヤを認めていた………?

 あんなことをされて恨みの気持ちが薄れたというのかロベリア………?

 ………何故だ………?

 何故あんなことをされてラーゲッツにやり返そうと思わなかったんだロベリア………?

 君はカーヤと生活している間に気でも触れてしまったのか………?」

 

 

 愛していた人の考えが理解できずにフラットはロベリアがおかしくなったのだと思い始める。

 

 

フラット「………………そうか、

 ………やっぱりラーゲッツとラーゲッツのあの娘が君をおかしくしてしまっていたんだな………。

 あんなことをされておきながら赦せる筈がないんだ。

 カーヤが君をおかしくしてしまっていた………。

 そういうことなんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっぱりバルツィエの血筋がァァァァッ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フラットは自分の考えが間違っていないことを自分に言い聞かせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「やはりラーゲッツの血筋はこの世にあってはならないんだ!!

 あいつが生きていたらまた余計な不幸を被る者が出てくる!

 ヴェノムウイルスを取り払った!?

 ハンッ!

 あいつのウイルスがそんな簡単に消える訳がないだろう!

 あいつはダレイオスのヴェノムの主を生み出した元凶なんだ!!

 あいつがまだ危険な奴だってことに変わりはない!!

 何故それをあの人達は分からないんだ!!

 早くあいつは殺した方が………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤに対しての憎しみを膨れさせていると近くに地面が湿気った場所を見つけた。

 

 

 そこには先程カオス達が埋めたラーゲッツの死体が埋まっている。

 

 

 それを思い出したフラットは………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「………そういえばラーゲッツを殺したとか言ってたな。

 ラーゲッツがそんな呆気なく殺されるとは思わないがあの騎士風の大魔導師とかがマテオで一度倒したとも言ってたし五人とも凄まじい魔力を持っていたようだしな………。

 五人がかりならラーゲッツも流石に殺られてしまったか………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暫くフラットは考えこむような素振りをして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「…フリューゲルにラーゲッツが死んだ証拠でも持ち帰ってみるか。

 奴の首でも切って持ち帰ればいい証となるだろう。」

 

 

 フラットはラーゲッツの死体を掘り起こすことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッザッ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「さて………ラーゲッツがどんな顔して死んでいるか拝ませてもらおうか………。」

 

 

 土を掘り返しながらラーゲッツの死に顔に期待をするフラット。

 

 

 ある程度掘ったところで手が見えてきた。

 

 

 

フラット「おっ!

 本当にあったな………!

 こっからは土を退けるよりかも手を引っ張りあげた方が早いかな?」

 

 

 埋められたラーゲッツの手が露出したことによりフラットはその手をとって引き摺りあげようとして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット「さぁ!

 さっさと出てきてお前の苦痛に歪んだその顔を……!?」ガシッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラーゲッツの手をとった瞬間ラーゲッツの手がフラットの手を握り返してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーゲッツ「………よう。

 よく俺を掘り返してくれたな。

 礼を言うぜ。」

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