テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
リスベルン山 麓 残り期日七十四日
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カーヤ「カオス………、アローネ、タレス、ミシガン、ウインドラ………。」
カーヤが一人ずつ指を指してメンバーの名前を確認していく。
カオス「そう、
それが俺達の名前だよ。」
アローネ「すみませんね。
考えてみれば私達はナトル族長やフラットさんに貴女の情報を先にお聞きしていたせいで自己紹介が遅れてしまって………。」
カーヤ「うぅん………、
別にいい………。」
ウインドラ「これで俺達はこれから仲間だな。」
カーヤ「…仲間………?」
ミシガン「そう。
私達は仲間だよ。」
カーヤ「………」
タレス「どうしたんですか?
そんなにおかしなことは言ってないと思いますけど………。」
カーヤ「………仲間って………何?」
カオス「それは………。」
アローネ「あぁ………要するにお友達と言うことでしょうか………。」
カーヤ「友達………?」
ウインドラ「まさか友達も分からないのか………?
………そうか………、
そういえばそんな環境にずっといたんだもんな。
友達という存在すら君には………。」
カーヤ「うぅん………、
友達なら分かるよ?
分かるけど………。」
カオス「分かるけど?」
カーヤ「………カーヤには友達は………、
メーメーさんしかいなかったから………。」
ミシガン「メーメーさん………?」
「メェェェッ!」
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「「!」」」」」
マウンテンホーンズ「メェェェッ!」
カーヤがメーメーさんと口にするとそれに呼応するようにしてカイメラが現れた。フリンク領に来てからはよくカーヤの周りにいることが多いカイメラだが………、
カオス「カイメラ………?」
カーヤ「カイメラ………?
違うよ?
この子はメーメーさんって言うの。」
アローネ「あぁ、確かカイメラ………メーメーさんとカーヤさんは昔から面識があったのですよね。」
ウインドラ「それにしてもカイメラが………、
メーメーさんか………。
どこかで聞いたことがあるようなネーマングセンスだな。」チラッ
ミシガン「え!?
その子メーメーさんって名前付けてるの!?」
カーヤ「…!?」
ミシガン「私もね!
私が生まれ育った村でチャイルドボアのブーブーさんをお世話してたんだけどね!
なんか親近感湧いちゃうなぁ!
私以外にもその子の鳴き声で名前付けてる人がいるなんて!」
カーヤがカイメラに付けていた名前に反応してミシガンがカーヤに急接近する。
カーヤ「え………あ………ちょっ………。」
ミシガン「最初はさぁ?
もっと普通の名前とか付けてあげたかったんだけどね?
どうもしっくり来る名前が思い付かなくてねぇ。
どう呼んだらいいのかなぁって思ったんだよ。
犬とか猫とかだったら定番の名前とかあるけど流石にチャイルドボアって誰も飼ったりしないからどんな名前付けてあげようかなぁ~ってずっと悩んでたの。
それでも中々出てこなくて仕方なくブーブーさんに聞いてみようと思ったんだよ。
そしたらブーブーさんブーブーしか返事してくれないしそれじゃ分からないでしょって突っ込んでみたけどそれでもブーブーさんブーブーしか言わないからもうそんなにブーブー言うならアンタの名前ブーブーにするよ!?って言ってみたらブーブーさんがブーブーって嬉しそうにすり寄ってきたからそれで私はブーブーさんって名前をつけることにしたの!」
タレス「いや逆にチャイルドボアがそれで自分でいい名前を答えたら怖くないですか?」
至極真っ当な突っ込みをタレスがミシガンに入れる。動物、モンスターは人と違って多様に喋ることはできないので鳴き声で名前を決めるのは安直だとカオス、アローネ、ウインドラもそれに同意する。
カーヤ「あっ、あの………。」
ミシガン「ねぇねぇ!
カーヤ………ちゃんも私と同じ理由でこの子のことメーメーさんって呼んでるの?
メーメー鳴くから?
やっぱりそうなんだよね?
ハァ~!
こんな自分と同じように名前をつける人と会ったのは初めてだよ!
私達なんだか仲良くなれそうじゃない?
ねぇねぇねぇ!」
カーヤ「うっ、うぅぅ………。」
ミシガンの圧に押されてカーヤがたじろぐ。
カオス「ちょっ、ちょっとミシガン。
そんなに興奮しないでよ。
カーヤに引かれちゃうよ?」
ミシガン「何よカオス!
今いいところなんだから邪魔しないでよ!」
カオス「いいところって………。」
アローネ「ミシガン、
カオスの言う通りですよ?
ほぼ初対面同士で日も浅いのですからそんなに焦らずとも………。」
ミシガン「むぅ………、
アローネさんがそういうなら………。」
アローネに指摘されて勢いを落とすミシガン。アローネの言うことには素直に聞き入れるようだが、
カオス「(何で俺とアローネでこんなに対応が違うのかな………?
アローネとミシガンが初めて会った時はアローネにもアイアンクロー食らわせてたのに………。
どこでこの差がついたんだ………。)」
カーヤ「べっ、別に気にしてない………よ?
カーヤは………、
………少しだけメーメーさんの話を理解してくれる人がいるのは………嬉しい。」
カオス「……!」
カオスとアローネに注意されて低速気味になったミシガンにフォローをいれるカーヤ。
ミシガン「でしょ?
こういう話ってやっぱり同じ
カーヤ「もっ、もっとミシガン…………さんの話をカーヤ聞きたい………。」
ミシガン「そうだね~!
じゃあうちのブーブーさんについてなんだけど………………」
カオス「………」
思っていたよりもカーヤは皆と打ち解けるのは難しくなさそうだ。ミシガンとカーヤを見ているとそこまでカーヤは人に対して抵抗があるわけでないらしい。今までフリンク族の人達から浴びせられてきた数々の暴言や暴力はあっただろうが今はそんなことよりも自分の理解者が現れたことに対して歓喜しているように見える。
これなら………、
カオス「(………あれだけの目にあわされてきても俺のように人嫌いになったりはしなかったんだな………。
………むしろこれは………、
………人との関わり合いに