テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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知られてしまう力の秘密

秘境の村ミスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「(何がどうなってるんだ………?

 カオスが魔力欠損症………。

 魔術どころか魔技一つ使っただけで死にかける不治の病………。

 それを十年前に患っていたカオスがどうしてレサリナスやダレイオスであんな………。

 

 

 ………何か切っ掛けがあった筈だ………。

 魔力欠損症が治った切っ掛けが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………どう考えても()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アローネ=リム・クラウディア………。

 カーラーン教会………そしてあいつの………。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村長「?

 どうされましたか?

 ()()殿()?」

 

 

フェデール「………いや、何でもありませんよ。」

 

 

村長「…しかしアルバの元家がマテオ王国の騎士の家系だったとは………。」

 

 

フェデール「…アルバートからはそういった話はお聞きしませんでした?」

 

 

村長「アルバは………あまり自分の過去の話はしなかったもので………。

 村で保護した時も騎士は辞めたの一点張りで………。」

 

 

フェデール「………」

 

 

村長「アルバが私達と一緒にミストに住むようになってからはアルバはミストの住人として色々と貢献に努めいつしか彼も村の女性と恋に落ち家庭を持つようになって娘を儲けて………。」

 

 

フェデール「その娘さんが()()()()のお母様ですね?

 事故でお亡くなりになっていなければ是非お顔をご拝見したかったのですが………。」

 

 

村長「まぁ………結構綺麗な御嬢さんでしたよ………。」

 

 

フェデール「しかし事故となると………。

 ヴェノムとかですか?」

 

 

村長「いえこの村がヴェノムに襲われたのは十年前が初のことで彼女が亡くなったのは十五年前ですよ。」

 

 

フェデール「ではモンスターに襲われたとかですか?」

 

 

村長「いいえそれも違います。

 彼女と彼女の夫は………、

 

 

 ()()()()()()()()()()()のです。」

 

 

フェデール「殺生………石?

 何ですかそれは?」

 

 

村長「読んで字のごとく触れたら触れた者を殺してしまう恐怖の岩です。」

 

 

フェデール「触れたら触れた者が死ぬ………?

 それはどういう原理で死ぬのですか?」

 

 

村長「触れると触れた者のマナを根刮ぎ消滅させるんです。」

 

 

フェデール「マナを根刮ぎ………?

 ………その話が事実なら確かに危険な岩ですね………。

 生き物にとってマナは水や空気よりも大切なものですから………。

 ………それに触ってしまってアルバートの娘さんと旦那さんが………。」

 

 

村長「はい………。

 惜しい二人を亡くしたと思いますよ。

 あの二人はこれからだったと言うのに………。」

 

 

フェデール「………何故二人はその殺生石に触ってしまったのですか?」

 

 

 

村長「カオスですよ。」

 

 

フェデール「カオス………君?」

 

 

村長「幼いカオスを連れてアルバと二人が私の家に来ていた時のことでした。

 アルバと二人は私の家で少しばかり話をしていたのですがふと目を離した瞬間にカオスが家の裏手にある殺生石に近付いていくのが見えて慌てて二人はカオスを止めようと走ったのですが本当にギリギリの距離で………結局三人とも………。」

 

 

フェデール「どうしてそんな危険な岩が家の裏手にあるんですか?」

 

 

村長「この村は元々ここに来る道中で訪れたとは思いますが別の場所から移ってきたんですよ。

 前の村がモンスターの襲撃にあうようになってしまって………。

 あの辺りでモンスターが大量発生していたようです。

 先代はどうにかモンスターに脅かされないような場所に村を移動できないかと模索していたらここを見つけたんですよ。

 あの殺生石は触ると危ないですがモンスター達もそれを本能的に察しているようでモンスターすらも近寄らないのです。

 ですからこれ幸いにと殺生石を中心にして村を作ることにしました。」

 

 

フェデール「(効能的には封魔石のようだな………。

 あれはただの障気を溜め込んだだけの岩なんだが………。)それで村長である貴方がその殺生石を管理することになったのですね?

 そんな危険な岩を他の村人達に触れさせないようにするために………。

 それでもそんな事件が起こってしまって三人が………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………ん?

 三人が触って………?」

 

 

村長「はい………、

 その事故で三人とも殺生石に触れてしまったのです。」

 

 

フェデール「…貴方の仰る通りならば三人というのはカオス君も含まれていますよね?

 でもカオス君は今も生きてますけど………。」

 

 

村長「三人は数日昏睡状態が続きました。

 残念ながらカオス以外の二人は………。

 カオスもその内二人の後を追ってしまうかと諦めかけていたのですがカオスは奇跡的に意識を取り戻しました。」

 

 

フェデール「!」

 

 

村長「何故カオスだけが助かったのかはその時は分かりませんでした。

 ですが唯一殺生石の絶対的な運命に抗って見せたカオスはその後村でも()()()()として見られるようになって有名になりました。

 ………ですが殺生石は弊害的にカオスの命を奪う代わりにカオスのマナを封じてしまいました。」

 

 

フェデール「それが昨日本の少しお訊きした魔力欠損症ですね?」

 

 

村長「症例的にはそれが一番近い症状だったようでアルバがそう診断しました。

 カオスには一切のマナが無くなっていると。」

 

 

フェデール「………レサリナスでもそういった人がいるのでそう診断するのも頷けますね。

 …でもその話し方からして実際のところは違ったんですか?」

 

 

村長「はい………、

 私達はカオスが殺生石に力を奪われた………そう思い込んでいましたが真実は違ったんです………。

 ………カオスは殺生石にマナを奪われたのではなく………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺生石の力そのものを自らの体に取り込んで殺生石を逆に殺してしまったんです」

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