テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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ミストに伝わるバルツィエの脅威

秘境の村ミスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「それで村は救われたんですね。

 殺生石の力は機能を失ってしまったようですがそれでも全滅を免れたのはカオス君のようにこの村が奇跡の村だったのでしょう。」

 

 

村長「いえいえ私達は何もしてませんよ。

 村を救ったのはカオスですから。」

 

 

フェデール「そうかもしれませんがそれでもヴェノムから生き延びるということは外の世界じゃ難しいことなんですよ?」

 

 

村長「私達は………アルバがいてくれたから迅速に対応できただけです。

 彼がいなかったら被害は半数じゃすまなかったと思いますから………。」

 

 

フェデール「フフ……、

 アルバの親族としては彼がそこまでこの村に貢献できたのは鼻が高いですね。」

 

 

村長「………アルバは本当にマテオではただのしたっぱだったんですか?

 彼ほどの力の持ち主がただのしたっぱに納まるようには思えなかったのですが………。」

 

 

フェデール「アルバートがそう言ってたんですか?」

 

 

村長「………はい。」

 

 

フェデール「………」

 

 

村長「自分は平民の出で辺境に飛ばされて絶望したからこのまま騎士なんか辞めてやる、と仰ってました………。

 私達も騎士でないのならと村に住むことを許可しましたがある時この村を警備している警備隊の者達が少し遠くの方でモンスターの群れに遭遇してしまい彼は一人でその警備隊達の元へと駆けつけてそのモンスターの群れを退治してしまったらしいです。

 その者達の感想は彼は普通じゃない、モンスターよりも恐ろしい何かだったと………。

 そんな彼がレサリナスではしたっぱだったというのはどうにも信じられなくて………。」

 

 

フェデール「………でしょうね。」

 

 

村長「どうか教えてくださいませんか?

 私は長年彼と一緒にいて彼のことを何も知らなかった。

 彼は死に際に彼の名前がアルバート=ディラン・バルツィエだということを聞いて彼には私達に何か多くのことを秘密にしていたことを知りました。

 こんな辺境の地にいる私でも存じております。

 ミドルネームは大抵貴族の位に属する者の特長だということも。

 

 

 彼は………、

 貴殿方はレサリナスでも相応の地位にある家なのではないですか?」

 

 

フェデール「………その質問にはお答えするのも簡単ですがそれではこちらからも貴方にお尋ねしたいことがあるんですよ。」

 

 

村長「………何か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「貴殿方ミストの住人が私に黙っていることは何ですか?」

 

 

 

 

 

 

村長「!」

 

 

フェデール「先に拝見させてもらったアルバートの家………。

 十年前にヴェノムに襲われた名残でしょうがそれにしてはやけに人為的なくたびれ方をしていた。

 あれは()()()()()()()()でしょう?」

 

 

村長「そっ、それは………。」

 

 

フェデール「アルバートには感謝していたようですがそれを差し引いてもカオス君へのヘイトは非常に高かったと見えますね。

 事件後はカオス君もここにはいなかったみたいですし住民名簿を見てもカオス=バルツィエの名前はどこにもない………。

 大方前に放置したというここの前の村に一人で住んでいたのでしょう。

 実はそこもここを訪れる前に休息のために行ってみたんですよ。

 そしたら人がいない割りには妙に小綺麗に整えられていてこれは少し前まで誰かが住んでいたという証し………。」

 

 

村長「あっ、貴方はカオスを国家反逆罪で身元調査にお越しになったのではないのですか!?

 それにしては何か私達がカオスに対して差別的に扱っていたことを批難するような物言いですが……!」

 

 

フェデール「…普通身内から犯罪者が出てそれを身内が調べにやって来ると思います?

 下手したらその身内が罪人の罪を軽減するような工作をするかもしれませんよ?」

 

 

村長「………?

 貴方はアルバとカオスの家の方ではないのですか………?

 …では貴方は一体どこの………?」

 

 

フェデール「えぇ、

 二人と同じ家系の者ですよ?

 私の名は()()()()()()()()()()()()()()()といいます。」

 

 

村長「???」

 

 

フェデール「…貴方には少しややこしかったようですね。

 先ず前提の名目が間違っているのですよ。

 私はカオス=バルツィエの国家反逆罪の捜査に来訪したのではありません。

 私がここに来たのは彼のことを単純に知りたかっただけなのです。

 彼がどのようにここで育ったのかを。」

 

 

村長「………」

 

 

フェデール「…しかしあれですね。

 思っていたよりも彼は………、

 ………悲惨な生活を送っていたようですね………。

 幼少期の魔力欠損症から始まり彼はとても辛い目にあわされていたのではないですか?

 後の殺生石の力を不可抗力で奪ってしまったことに関しても彼がその後この村にいられなくなったことは想像に固くない。

 その上あんな廃墟でたった一人でいたとは………。

 よくもまぁあんな廃墟に人を押しやれたものですねここの人達は。」

 

 

村長「カッ、カオスとは距離をおくべきだと思ったのです!

 事件当時は皆がカオスを責めて私はカオスの安全を確保すべくカオスを「追放したんですよね?」」

 

 

フェデール「善人ぶったことをいったところでカオス君を責めた連中と変わりませんよ。

 貴方もカオス君からしたら自分を追放した大人達の一人だ。」

 

 

村長「………!」

 

 

フェデール「……自覚があったみたいですね。

 自分なりにそんな背景なんじゃないかって思ったんですけど当たりだったみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………我が血族に対してなんということを………。

 …これは何かしら裁きを下すべきでしょうか………。」

 

 

 

 

 

 

村長「さっ!裁き!?」

 

 

フェデール「レサリナスではバルツィエに不貞を働く輩には全員に相応の裁きを下す決まりがあります。

 ここの住人達にはカオス君を蔑ろにしたため万死に値する罰を与える権利が私にはあります。」

 

 

村長「なんですって……!?

 お、王国の………騎士の家系だからと言って何故そんなものが発生するのですか!?

 そんなものは横暴だ!!

 第一カオスはこの村の出身なんですよ!?」

 

 

フェデール「この村の出身だろうがなんだろうが貴殿方とカオスでは身分に天地程の差があるんですよ。

 なにせバルツィエの直径ですからね。」

 

 

村長「………バルツィエとは何者なんですか………?

 貴殿方は………なんなんだ………?」

 

 

 

フェデール「何者か………ですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おいっ、出てこい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村長「駐在の騎士………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「この方にこの国でのバルツィエがどういったものなのか詳しく事細かに教えて差し上げろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かりました!

 バルツィエとはこのマテオ王国建国から国を支え守っててきた三大貴族の一家で現在では他の二つの家を大きく引き離し最高貴族の位にあります!

 

 

 そしてマテオ国現国王陛下は元バルツィエ当主アレックス=クルガ・バルツィエであります!!

 

 

 

 即ちこの国でのバルツィエは………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 国王に次ぐ権力を有している巨大な家です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村長「!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェデール「お分かりいただけましたか?

 私達の家はこの国でも最高の地位にあるのです。

 その気になればこの国でできないことなど何もない。

 自由気ままに気に入らない村なんかを攻め落としたりもできる。

 そこには法律も何もない。

 私達のただの………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺意だけが罷り通る世界がある………。」

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