テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 残り期日七十三日
カオス「どう?
どっちに行けば分かった?」
カーヤ「………」
カオスがレアバードで飛行するカーヤに大声で呼び掛ける。カーヤは暫く空から周りを見渡して降りてきた。
スタッ…、
アローネ「それでどちらの方に出口がありましたか?」
カーヤ「…カーヤ達が入ってきた入り口は多分あっちの方にあった………。」
カーヤがそういってカオス達四人が先程指し示した方向と違う方向を指差す。
カオス「あー………見事に全員外れてたね。」
タレス「森の中では方向感覚が分からなくなりますからね。
同じ景色ばかり見ているとどうにも自分達がどこに向かっているのかさえも………。」
ウインドラ「では一旦ここから出て再度木に目印を付けながら進もうか。
等間隔にいくつかの木に目印をつけておけば次こそ迷うことなく元来た場所へと戻れるだろう。」
ミシガン「でもそれって結局アインワルド族のいる場所までの道のりが分からないままじゃないの?
出口探すよりも先ずこの森のどこにアインワルド族が住んでいる村があるのか探すべきだったんじゃない?」
ウインドラ「!
たっ、確かにその通りだな………。
空から自分達の位置を特定できるなら森を出るよりかはこのまま進んだ方がいいのか………。」
アローネ「でしたら今度は森の出口ではなくアインワルド族がいそうな場所を探す必要がありますね。
申し訳ないのですがカーヤさん、
もう一度空に上がってそこを探して見てもらえますか?」
カーヤ「…分かった………。」
カーヤは再びレアバードで上空へと飛翔する。
カオス「………カーヤがいて本当に助かったなぁ。
カーヤがいなかったら俺達この森から先に進むことが出来なかったんじゃないかなぁ………?」
ミシガン「空が飛べる人がいるのって便利だね。
高い所からなら広い場所まで見渡せそうだし。」
タレス「木に上ったとしても見渡せる限界がありますからね。
木よりも高所からの視界があればどんな場所でも出入り口に迷って困ることはありませんね。」
ウインドラ「レアバードか………。
バルツィエは随分と便利なものを作ったものだ。
あれが人数分あれば一々歩いて進むことは無いんだがなぁ………。」
アローネ「そうですね。
でも今はカーヤさんだけしかレアバードをお持ちには………。」
タレス「!
そういえばリスベルン山でラーゲッツの荷物からこれを持ち出してきたんでした。」
カオス「…?
何か持ってきて………、
………ってそれは………!」
ウインドラ「
いつの間に………。」
タレス「カオスさん達がラーゲッツを埋めている時にです。
何かに奴に立つと思って。」
アローネ「これがあればカーヤさんのように空を飛ぶことができますね。
ですが………。」
ミシガン「たった一つ増えただけじゃ六人全員は乗れないよねぇ………。」
ウインドラ「アローネがダインとウィンドブリズで二人乗りできていたことからレアバードに一つ二人乗せたとしても後もう一つは欲しいところだな。」
タレス「現状カーヤさんの分を含めてレアバードは二つ………。
人数的に四人は空を飛べますけど二人が地上に置き去りになりますね。」
カオス「だったらレアバードをどこかであともう一つだけ手に入れないといけないんだね。
先見隊の奴等が近くにいないかなぁ………?」
アローネ「こんなことのためにあの方達が近くにいるか期待するのはどうかと思いますが………。」
ウインドラ「だがこのレアバードさえあれば移動速度が格段に上がるんだ。
それにバルツィエの奴等もこれを使ってマテオからダレイオスに渡ってきているのであれば逆にダレイオスからマテオに渡ることもできる。
レアバードを入手するという案は採用してもいいと俺は思うぞ。」
ミシガン「そんな簡単にバルツィエから盗めるものかなぁ………?」
カオス「大丈夫だって。
ラーゲッツやユーラスもだったけどあいつらって、
そんなに強くないから。」
スタッ…
カオス達が話をしている間にカーヤが上空から戻ってくる。
カオス「おかえり、
アインワルド族の村がどっち方面か分かった?」
カーヤ「多分向こうの方にある。
向こうの方に何か
アローネ「それがアインワルド族でしょうね。
カーヤが仰るなら間違いないでしょう。」
カーヤ「…ただ………。」
ウインドラ「ん?
何か気掛かりでもあったのか?」
カーヤ「うん………、
この先の道の途中で………、
タレス「何かが倒れてる………?
モンスターですか?
それともアインワルドの誰かが………?」
カーヤ「アインワルド………の人じゃないと思う………。
向こうの大きな木のあるところから沢山の人達のマナを感じるけどその人達のマナと違うみたいだし………。」
ウインドラ「…それならバルツィエの先見隊か………?
またバルツィエの誰かが俺達を待ち伏せしているんじゃないか?」
カオス「もしそうだったら俺達にとっては有り難い話だね。
バルツィエからレアバードを貰えるチャンスだし。」
たった今バルツィエからレアバードを入手できないか話をしていたところにバルツィエの先見隊が森の中にいる可能性が出てきた。カオス達はいつでも武器を構えられる体勢をとるが、
ミシガン「?
でもカーヤちゃんが見付けたその人って
先見隊だったら何でそんなことになってるの?」
アローネ「…戦う前から先見隊が何者かの攻撃を受けてそれで負傷しているのではないですか?
例えばヴェノム………にやられるような方達ではないのでヴェノムの主とかに………。」
カオス「……カーヤ、
その倒れていた人ってどんな様子だった………?」
カーヤ「えっと………、
多分バルツィエの人じゃないよ?
パパ………あのラーゲッツって人達だったら普通の人よりも強いマナを感じるんだけどそんな感じはしなかったから………。」
タレス「それなら一体どんか人なんでしょうかね………。
アインワルド族でもなくバルツィエでもない誰か………。」
アローネ「………!
ミーア族の方々ではないでしょうか!?
フリューゲルにもミーア族の方々が私達よりも先に話を通していただいたようですし彼等ならこの森に来ていても不思議ではありません!」
カオス「そうか!
それだったら納得がいくね!
でも倒れてるってことは何かあったんだろう。
直ぐにその人のところに「あっ、あの………。」」
カーヤ「………勘なんだけどそのミーア族の人達でもないと思うよ?
っていうよりもあれは………。」
ウインドラ「何か思い当たる伏しでもあるのか………?」
カーヤ「………あれは
昔はダレイオスの色んなところにいたみたいだけど今はいなくて………。」
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ「「「「「???」」」」」
カーヤ「………、
とにかく行って見てみたら分かる………。
そんなに危ない人じゃなさそうだし戦いになることも無いよきっと………。
だけど倒れてるってことは何か困ってると思うから行ってあげた方がいいよ………。」
カオス「…まぁ、
通り道みたいだしカーヤのいう通り様子を見に行ってみようか………。」
カオス達はカーヤが見付けたというその謎の人物(?)の元へと向かうことにするのだった………。