テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
ユミルの森 残り期日七十三日
ウインドラ「確認しておくがこの先にいる奴は本当に害は無さそうなんだな?」
カーヤ「うん………。」
アローネ「バルツィエでもミーア族でもないのですよね?」
カーヤ「うん………。」
カオス「………人なんだよね………?」
カーヤ「………」
ミシガン「カーヤちゃん………?」
カーヤ「………人かどうかは自信ない………。
でもモンスターじゃない………はず………。」
カオス「一体どんなのが倒れてるんだ………。」
タレス「(………人でもないモンスターでもない………、
そして昔からダレイオスにいた………?
………もしかして………。)」
ウインドラ「!
見えてきたぞ。
あれのことじゃないか?」
カオス達はカーヤが見付けた人物の見える距離にまで近付いてきた。その人物の様子は、
ミシガン「?
なんか小さくない?
子供?」
アローネ「アインワルド族ではない他の部族の子供がこのような場所に………?」
ウインドラ「…いや待て………、
全身が………
あれは人じゃない。」
カオス「だったらモンスター………?」
アローネ「…それによく見ますと頭部から耳のような物が生えています。
………ラビットではないでしょうか?」
ミシガン「ラビットってことはモンスターじゃなくてまだ動物の域だよね?
この森に住んでる子かな………?」
???「う”あ”あ”………。」
カオス「なっ、なんか唸ってるけど………。」
アローネ「苦しそうですね。
何かあったのでしょうか?」
ウインドラ「何かあったから倒れていたんだろう。
………あれは………どうすればいいんだ?
無視して先に進むのもありだと思うが………。」
ミシガン「あんなの見たら流石に放っておけないでしょ。
でも近づくのもなんか怖いし「メ?」!」
カオス達が未知の生物を前にしてどうするか悩んでいるとメーメーが謎の生物に歩み寄って、
メーメー「ガブッ!」
思いっきり耳と思われる部分をかじった。
カーヤ「メーメーさん、
そんなの食べちゃ「痛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!?」!!?」
カオス・アローネ・ミシガン・ウインドラ・カーヤ「「「「「(しゃ、喋った!?)」」」」」
???「何するでやんすかお前ェェッ!!
まだ生きてるでやんすよ!?
俺っちはまだまだバリバリエサになるには早いでやんすよ!
俺っちを食いたけりゃ俺っちをぶっ倒して………!
あっ………調子のってすいやせん食われるのは勘弁なんでどうかこの場は見逃してほしいでやんす。
俺っちなんか食べても腹壊すだけでやんすよ?
俺っち不味い兎でやんすから。
自分まだやり残したことが多すぎて………故郷には嫁や子供もいるんす。
俺っちが死んだら家族達が悲しむでやんすよ?
あいつら俺っちの帰りを待っててそれに俺っち故郷に結婚を約束した相手がいるでやんす。
あいつと結婚するまでは俺っち死ねないでやんす………。
え?見逃してくれない?
………くっこんな危ない森になんかいられるか俺っちは帰らせてもらう!!」
カオス「………何だあれ………。」
見た目が人ではない何者かが人語を話すことにも驚いたがその後に続いた勢いの激しい命乞いになんとも張っていた気が抜けていくのを感じる。
メーメー「メェッ!」
???「うわっと!?
だから俺っちは食べられないでやんすって!!
ってかアンタ山羊じゃないでやんすか!?
山羊が兎を食おうとするなんてなんて乱世でやんすか!!
なんすか!?
そんなに俺っち美味そうに見えるでやんすか!?
そうまでして俺っちを食いたいでやんすか!?
俺っちの兎生はここで終わっちまうでやんすかぁぁぁ!!?
………かくなる上は………、」
謎の自称兎は懐をあさりだした。自称兎がそこから取り出したのは………、
???「ヒッヒッヒ!
これが何に見えるでやんすか?
こいつは………、
“ポイズンダガー”、猛毒を持つ蛇バジリスクの毒液を塗りたくった武器でやんす。」
カオスアローネタレスミシガンウインドラカーヤ「「「「「「!!!?」」」」」」
メーメーと自称兎のやり取りを静観していたら何やら聞いているだけでとても危険な物が出てきてしまった。そんなもので傷つけられでもしたらいくら元ヴェノムのメーメーでも………、
これ以上静観し続けるとメーメーが殺されてしまうと思いカオス達は自称兎を止めようと一斉に動き出すが間に合わずに………、
ザスッ………!
カオス「………………へ?」
???「ハァッーハッハァ!!!
どうでやんすか!!
このポイズンダガーの切れ味は!!
一斬りで竜をも殺すとされるバジリスクの毒はこれだけでも大抵の生き物は息絶えるでやんすよ!!
そんな毒のダガーで
俺っちを食えば即座にアンタの体にもこのバジリスクの毒が回ることになるでやんすよ!!
残念でやんしたね!?
俺っちを食うことはもうアンタにはできないでやんす!!」
メーメー「ギ?」
ウインドラ「…何を考えてるんだあいつは………。」
タレス「食べられたくないからって自分に毒を仕込みましたね………。」
ミシガン「どんだけ食べられたくないのよ………。
ってか武器って言ってるのに自分斬りつけてるし………。」
アローネ「………大丈夫なのでしょうか………?
あの兎さんの言葉通りならとても危ない毒らしいですが………。」
カオス「大丈夫なんじゃないかな?自分で切ったくらいだし「ぐわああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」」
???「くっ苦しい!!?
バジリスクの毒が……!!
毒が体に回るぅぅぅぅぅ!!
助けてェェェェェェッ!!!」
カーヤ「………大丈夫じゃないって。」
カオス「後先考えずに自分に使っちゃったのかよ………。
山羊相手に焦りすぎだろ。」
ミシガン「………あれ………どうする………?」
アローネ「…怪しい方ではありますが言葉も通じるようですし一応助けて差し上げましょうか。」
ウインドラ「そうだな。
あんなのでも見捨ててしまえば後味が悪い。
パナシーアボトルなら予備が余ってたはずだ。
それを使ってやろうか。」
タレス「………どうしてこんなところにあれがいるんでしょうか………。
あれはダレイオスから引き上げたはずじゃ………?」