テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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巫女と精霊ラタトスク

アインワルド族の村アルター クララ邸 残り期日七十三日 夜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「それではそちらの方へお越しかけください。」

 

 

 クララの邸宅へと案内されたカオス達は室内にある椅子に促されそれに腰掛ける。室内にあった椅子は丁度人数分用意されており誰かが腰を浮かせるようなことにはならなかった。これからこのアインワルド族を襲うヴェノムの主アンセスターセンチュリオンについての詳細を訊くことになるがそれよりもカオス達はこのアルターについて気になっていることを質問する。

 

 

カオス「あのクララさん、

 一ついいですか?」

 

 

クララ「何でしょう?」

 

 

カオス「どうして俺達が今日ここに来るのが分かったんですか?」

 

 

クララ「…と言いますと?」

 

 

カオス「俺達がユミルの森に入ってきたのは今日の朝でした。

 それなのにクララさんは俺達が半日でユミルの森を抜けてアルターまで来たことが分かっていた感じがして………。」

 

 

アローネ「そうですね。

 先程私もそのように聞こえました。

 まるで私達が来ることをどこかで知っていたかのように………。」

 

 

 この部屋に用意された人数分の椅子とクララ自らがカオス達を出迎えたこととここまでスムーズに案内されたことからその考えが間違いではないことを確信してクララに問う。クララは、

 

 

クララ「確かにその通りですね。

 私は()()()()がこちらへとやって来ることは事前に察知しておりました。

 貴殿方がフリンク領からユミルの森に入ってきた辺りで人数も確認し貴殿方の到着する前に村の者達にここの用意を手筈しました。」

 

 

ミシガン「カオス様?」

 

 

カオス「あれ俺まだ自分の名前は言って………?」 

 

 

クララ「原理は違いますが私にはフリンク族のように遠方にいる者の気配を感じとる力が備わっているのです。

 貴方様のことはずっと前から気配を感じ取っていたのですよ。

 セレンシーアインで貴方様が世界中に届く魔術を使ったときから………、

 ………いえ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 貴方様が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「…!?」ゾクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クララが発した言葉に一瞬言い様のない寒気を感じるカオス。この人はカオスがミストを出たときからカオスのことを知っていたとでも言うのか。そんなことができるものなのか?

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「…つまりクララ殿は俺達の中からカオスの中に宿る巨大な力を感じとって俺達がどこにいるのかを知り今こうして対面して一番力の強いカオスをカオスと認識したということか。」

 

 

タレス「カオスさんの力は影響力が強いですからね。

 なんていったってヴェノムの主グリフォンがカオスさんのマナに引き寄せられて飛んでくるぐらいですし。」

 

 

カーヤ「カオスさんはフリンク領でもどこにいるのか直ぐに分かるぐらい存在感が強かった……。

 フリンク族じゃなくてもそれが分かるんだね。」

 

 

 クララの発言に特に疑問を抱かなかったウインドラ達はそれぞれが自分なりに解釈してクララの言葉を受けとる。

 

 

ミシガン「ところでさぁクララさん、

 巫女ってなんなの?」

 

 

 ミシガンがユミルの森でマクベルから聞かされた他の部族達の長達との名称の違いを指摘する。

 

 

マクベル「あ!

 それ聞いちゃうんでやんすか!

 駄目でやんすよ?

 それについては俺っち達うさにんも前に「巫女は………」答えちゃうんでやんすか!?」

 

 

 

 

 

クララ「巫女は他の部族からしてみれば族長となんら変わりはありませんよ。

 一族を纏める代表のことです。

 

 

 ………ですが貴殿方には何故私達アインワルドが巫女という名前を使って差別化しているのかお応えしても問題ないでしょうね。」

 

 

 クララがそう言って部屋の窓に近寄り、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「貴殿方も拝見していると思いますがこの村を囲むように配置してあるあの石像………。

 あれは全て私よりも前の先代達の巫女の像です。」

 

 

カオス「あの石像達が先代の巫女………。」

 

 

アローネ「ここではあの石像達のように一度巫女に就任した方の石像が作られるのですね。」

 

 

クララ「…少し違いますね。

 あの石像達は私達アインワルドが作った物ではないのですよ。」

 

 

タレス「?

 ではあの石像は誰が加工したんですか?」

 

 

クララ「誰でもありません。

 あの石像達に関しては誰も手を加えたりはしていません。」

 

 

ウインドラ「…よく分からんな。

 あんな精巧な力作が自然に出来上がったとでもいうのか?」

 

 

クララ「いえ、

 それも違います。」

 

 

マクベル「じゃああの石像達はなんなんでやんすか?」

 

 

クララ「あれらの石像達は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先代の巫女達御本人なのですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………………………は?」

 

 

アローネ「あれらの石像が………。」

 

 

タレス「先代の巫女達本人………?」

 

 

ミシガン「え?…………えぇッ!?」

 

 

ウインドラ「人が………石像になったのか………!?」

 

 

カーヤ「?」

 

 

マクベル「一体前例何がどうなってそんなことになってるでやんすか!?

 あの石像って先代達だったんでやんすか!!?」

 

 

 クララがいきなり石像について語り始めたと思ったらその石像が先代の巫女だと言い出す。カオス達が聞きたかったのは何故アインワルド族が長を巫女としているかだったのだがそれよりも遥かに無視できないことを口にするクララ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『巫女達が石像になったのはこの俺がアインワルドの巫女の家系の者達に憑依させてもらっている影響が反映してるんだよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ・カーヤ・マクベル「「「「「「「!!?」」」」」」」

 

 

 不意に室内からこの場の八人以外の者の声が響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「ご紹介します。

 彼の名前は“()()()()()”、

 ()()()()()()()()()()()()()で歴代巫女達の体に憑依してその力を私達巫女の一族に貸し与えて下さっている村の守り神です。

 巫女の家系は彼ラタトスクと()()するのが掟で彼と契約した巫女は大きな力を得るのと引き換えに彼の力を使いきったときその体が()()()()()()()()()のです。

 私達アインワルドが族長ではなく巫女を名乗っているのは族長が一族の繁栄を築いていくのに対して私達は一族ではなくこのアルターにある()()()()()()()()を何よりも最優先に考えるからです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「精霊………?

 世界樹カーラーン………?

 ラタトスク………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「………カオス様………、

 私は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()宿()()()()()()()()()()()。」

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