テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター クララ邸 夜 残り期日七十三日
ラタトスク『お前らは眠っている時に“
カオス「夢?」
タレス「それはまぁ見るときもあれば見ないときもありますが………。」
ラタトスク『夢を見ている時お前らは夢の中でどんなことが出来る?』
ミシガン「どんなこと………?」
ウインドラ「…そんなものはその時折によるんじゃないか?
夢の中での出来事など記憶の整理というのが一般での常識とされているんだ。
夢の中でのことは本人が夢だと自覚しない限りはどんなことが夢の中で起こっても不自然に思うことがない。
夢の中では非常識なことが起ころうとも寝ている本人がそれを受け入れてしまう。
それが夢だ。」
ラタトスク『そうだな。
その認識で間違いない。』
アローネ「それで夢の話が世界樹カーラーンと何の関係が………?」
クララ「とても深い関係があるのですよ。
夢の世界と世界樹カーラーンが持つ力………。
世界樹カーラーンを手にしたものがどのような力を得るのか………。」
ラタトスク『………世界樹カーラーンは歴とした精霊の一つだ。
世界樹カーラーンが精霊なら当然司る力がある。
世界樹カーラーンが司りし力は………、
この
カオス「デリス=カーラーンの………全て………?」
アローネ「それは………どういう意味ですか?」
ラタトスク『言葉通りの意味だよ。
世界樹カーラーンが操るのは
ありとあらゆる物質の秩序が世界樹カーラーンの思いのままだ。
世界樹カーラーンの力があればどんな望みも叶えることが出来る。
この星の中にある全ての物は世界樹カーラーンが一から作ったものだ。
だったら世界樹カーラーンの力を持ってすればこのデリス=カーラーンにある全ての物質は自由自在だ。
………世界樹カーラーンを手にするということは、
このデリス=カーラーンの世界を自らの夢の中の世界のように作り替えることが出来るようになるんだ。』
カオス・アローネ・タレス・ミシガン・ウインドラ・マクベル「「「「「「………!?」」」」」」
クララ「三万年前の私達の先祖達はその神のごとき力を手に入れようと争いました。
物質を操る力はそれすなわち自身に対する危険を全て取り払い、また自身の肉体さえも不朽の肉体へと変化させることが出来る………。」
ラタトスク『そんなのが誕生してしまえばデリス=カーラーンは永久にそいつの手に握られたままになる。
精霊として
カオス「!」
ラタトスク『………そういう訳だから俺はこの世界樹カーラーンを守り続けているんだ。
この世界樹カーラーンを自らの欲を満たすために奪いに来る奴を追い払っているんだが………、
この話を聞いてお前達はどう思う………?』
アローネ「世界樹カーラーンにそのような力があったのですね………。
その力を手にすれば世界は………。」
ラタトスク『………カーラーンが欲しくなったんじゃないか?』
アローネ「………………いえ、
私には………必要のない力ですね。」
ラタトスク『んお?
この話を聞いてもカーラーンが欲しくならないのか?
これがあればデリス=カーラーンの中では不可能は無いんだぜ?』
アローネ「それは大変魅力的な話なのでしょうが私はそのようなことは望みません。
私が望むものは人の社会の平和だけです。」
クララ「…カーラーンの力があればそのようなことは容易く叶いますよ?
それでも世界樹カーラーンを欲しはしないと?」
アローネ「…確かに不可能はないという響きに心を動かされないこともありませんが私の敬愛する方は努力で様々な不可能の壁を越えていきました。
………人は努力を惜しまなければ大抵の物事を乗り越えることは出来るのです。」
カオス「………そうだね。
……俺もアローネの意見に賛成かな。」
ラタトスク『……お前達もこの女と同じなのか?』
ウインドラ「無論だ。
俺達は別に世界など欲してはいない。」
タレス「ボクはバルツィエと戦うことさえできればそれでいいですしそれは現在進行形で叶っていますから。」
ミシガン「私も特に欲しいものとかは無いかなぁ?
私はカオスやウインドラ達がいればそれでいいし。」
カーヤ「カーヤも………仲良くしてくれる人がいるだけで他には何もいらない………。」
マクベル「俺っち達兎はそんなチートみたいな力よりも亀達に負けない仕事ができれば満足でやんす。」
クララ「………ラタトスク、
どうですか?
彼等の心は………?」
ラタトスク『………………なんとも信じがたいことだがこいつら………、
本気でそう思っているようだ。
こいつらに世界をどうこうしようなんていう野心は微塵も無いらしい。
………ハハハッ!
こいつらに話をしたのは正しかったようだ。
こいつらなら信用できる。
こいつらになら安心して、
アンセスターセンチュリオン討伐を依頼できそうだぜクララ。』