テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター 夜 残り期日七十三日
カオス「………」
タレス「どうしたんですかカオスさん。
こんな夜更けに一人で空なんか見上げて。」
カオス「…………!
………なんだタレスか………。」
タレス「また一人で考え事ですか?
今度は何を考えているんですか?」
カオス「………別に大したことは考えてないよ………。
………ただ。」
タレス「ただ?」
カオス「………この村って家が木の上にある以外はミストに似てるなぁ………って思ってさ。
ちょっと村をじっくり見てみたくなったんだよ。」
タレス「ここがカオスさんのいた村に?」
カオス「………うん、
村が森に囲まれてて………のどかだし………なんか落ち着くよねここって。」
タレス「…まぁ人は多いようですが自然の中で生活をするのは本来エルフの生き方としては正しい生き方だと思いますけどね。
このデリス=カーラーンも人口がずっと昔よりも増えて一時期
それでも人が多いことに変わりはありませんから人が多いとその分知恵や知識も向上して生活に必要な道具や環境もそれに合わせて発展していって………。
そんな現代社会でもここは昔からの生活の在り方を変えずに続いてきてそう思えるのかもしれませんね。」
カオス「………俺、
なんかここ好きだなぁ………。」
タレス「ここがですか?」
カオス「うん、
ここがミストと差がないのがってのもあるだろうけどなんかここ………嫌いになれない………それどころか
タレス「………カオスさん、
………まさかさっきの話を鵜呑みにしてるんですか?」
カオス「………」
タレス「…言っておきますけどさっきのあれはカオスさん自身ではなくカオスさんの
カオスさんを必要としているのではなくカオスさんと巫女のクララさんとの間に仮に生まれるであろう子供がもしかしたらこれまでの巫女の………、
………石化の運命がぐんと引き伸ばせるかもしれないという確実な根拠もないただの望みの薄い希望です。
もしそれでこれまでと変わらない子供が生まれたりしたらカオスさんのことをきっとここの人達は………。」
カオス「それは………そうなんだけどさ………。
………俺もクララさんとの結婚なんて全然考えてないよ。
今日初めてあった人となんてそんなの急には無理だよ………。」
タレス「では一体何をそこまで?」
カオス「………ここにいる人達は………、
俺がミストから旅してきてずっと出逢いたかった人達なんだよ。」
タレス「ここにいるアインワルド族が………?
カオスさんはアインワルドのことを知っていたんですか?」
カオス「いや………、
俺はダレイオスのことを何も知らなかったんだよ?
勿論ここの人達もね。」
タレス「では………?」
カオス「俺がアローネと一緒にミストを出ていく決意をしたのはね………。
俺の中にいる精霊マクスウェルをどうにかして俺からミストに返してミストと………、
決別したかったからなんだ。」
タレス「………」
カオス「タレスには前にも話したよね。
俺が旅をしていたのはそういう理由。
俺の中にミストの精霊が宿り続けていると俺の心は絶対にミストから離れられない。
ミストの呪縛から解放されないんだ。
ミストの人達は精霊のことを何も知らないし俺もあそこに居続けてたらその先精霊をどうしたら俺の中から解き放てるか分からなかった………。
俺は自分一人じゃ結局何もできないから………。
………でもようやく見つけた気がする。」
タレス「………何をですか?」
カオス「俺の中から精霊を解放する方法だよ。
ここの人達、巫女はそれをずっと行ってきた。
それさえ分かれば俺は………ミストに精霊を返すことができる。」
タレス「それが分かったとしても今は精霊が課した世界の破壊を止めることが最優先ですよ。
それをどうにかしてからでないと誰かにその精霊を渡すのはあまりにも無責任じゃ………。」
カオス「勿論分かってるよ。
この精霊をミストに返すのは全てが終わってからだ。
ダレイオスを復興させて精霊にヴェノムの危険が無くなったことを分からせてから………マテオと………、
バルツィエとの決着をつけてから………。」
タレス「………それで?」
カオス「………もし全てが終わって俺の役目が終わったらミストの誰かにこの精霊を託して………。」
タレス「待ってください。
誰かに渡すって言ってもその人がここの巫女達みたいに石化してしまう症状が出てしまったらどうするんですか?
それではミストの人達もそんな返され方したら困るでしょう。」
カオス「……そうだね………。
でもそれなら人じゃなくてもいいはずだよ。
短な物とか動物とか他にも色々………人に直接返さなくてもいいんだよ。」
タレス「それはそうですけど………。」
カオス「………とにかくここでなら俺からこの力を引き剥がす方法が見つかるかもしれない………。
それさえできればあとは………、
………ここに住むのもいいかもしれない。」
タレス「!?
カオスさんはあの話に乗るつもりなんですか!?
アローネさんはどうなるんですか!?」
カオス「当然アローネの手伝いはするつもりだよ。
………でももしアローネの手伝いに
タレス「その後………?」
カオス「このままいけばマテオとダレイオスはいよいよ決着がつくだろ?
そしたら世界は平和になる。
平和になったら………アローネが新しくできるダレイオスの国の王様になってそれからアローネの目的であったウルゴスの人達を探す目的が一気にやり易くなると思うんだ。」
タレス「それは………そう簡単な話じゃ………。」
カオス「簡単じゃないことは分かってる。
けど世界から争いが消えたら今よりも状況は大分マシになるだろ?
そしたらもうそこからはアローネとカーラーン教会の人達とそれからアローネに少なからず協力してくれる人達が現れる………。
そして少しずつウルゴスの人達が見付かっていってそうなったら………、
俺はアローネと一緒にいる理由が無くなるんだ………。」