テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター 夜 残り期日七十三日
タレス「………どうしてそうなるんですか………。
一緒にいる理由なんかいくらでも………。」
カオス「アローネはさ………。
ウルゴスの人達を見つけてあげたいって気持ちもあるんだろうけど一番アローネが見つけ出したいのはお義兄さんのサタンさん………、
………家族なんだよ………。」
タレス「それは………アローネさんの話ではそうだとは思いますけど………。」
カオス「今俺達がやっている旅って最終的にマテオとダレイオスの戦争が終わったら皆どうなると思う………?
………多分世界が平和になったら俺達の旅が終わってタレスやミシガン、ウインドラ、カーヤ達はそれぞれ自分達の故郷や家に帰っていく………。
アローネは………王様になるんならどこか………セレンシーアインとかに住むことになるのかな?
それかカーラーン教会でカタスさんと………。
………でも俺にはどこにも居場所がない………。
俺には帰る家も家族もいない………。
………………だったら………ここで「カオスさん!」」
タレス「何をそんな卑屈なことを言ってるんですか!?
家族なんて………!
居場所がないなんて言わないでくださいよ!?
カオスさんにはボク達がいるじゃないですか!?
ボク達の誰かがカオスさんと一緒ならそこがカオスさんの居場所になるじゃないですか!」
カオス「タレス………。」
タレス「………戦争が終わったらボクはもう一度アイネフーレを復活させて見せます。
もしかしたらまだマテオのどこかで他にもアイネフーレの同胞達が奴隷として生きていることも考えられます。
ボクはその同胞達をもう一度アイネフーレ領に連れ戻してアイネフーレを立て直します。
そしたらカオスさんはアイネフーレ領に住んでください!
ここじゃなくてボクのいるアイネフーレ領に!!」
カオス「俺がタレスと一緒にアイネフーレ領に………?」
タレス「カオスさんは家か家族が欲しいんですか!?
だったらそんなものはボク達アイネフーレ族が用意しますよ!
カオスさんならボクの同胞達も受け入れてくれるはずです!」
カオス「………いいの?
俺………バルツィエなんだよ………?
タレスはいいとしても他のアイネフーレの人達は………。
それにその頃には俺は精霊を手放してただ剣だけしか取り柄のない男になると思うんだけど………。」
タレス「構いませんよ!
そんなことはマテオとダレイオスの戦争を終結させた立役者でアイネフーレの同胞達をダレイオスに帰還させてくれる
カオス「英雄かぁ………。
この俺がそんなものになるのか………。」
タレス「…?
将来的にはそういう話になると思いますよ?」
カオス「………俺はさタレス………、
英雄だなんてそんな目で見られるのは嫌だなぁ………。」
タレス「………」
カオス「俺は大切な人達が傷付くのを見たくない………。
だからこうしてマテオとダレイオスの戦争をなんとかしようと行動しているけどそれが解決できたら後は普通の………、
普通の人として生きていきたい………。
………ずっと………殺生石に触ってからずっとできなかった
タレス「そこまで普通の生活に拘りますか………?
カオスさんなら普通と言わずもっと豊かな暮らしも期待できそうですが………。」
カオス「…俺にとってはまず人並みの生活をするところから始めたいんだ。
普通の人に戻って普通に生活を送ってそれから普通にどこかの誰かと結婚なんかもしたりしてそれから普通に生きていきたい………。
特別なことなんて何も要らない。
俺は………、
普通の生活さえできればそれだけで幸せだから………。」
タレス「……固執しますね………、
“普通”に………。」
カオス「………もう時間も遅いし今日はもう寝るよ。
タレスも早くに寝なよ?」
ザッザッザッ………
タレス「(………そうか………。
カオスさんは今まで
カオスさんが生まれてから今まで周りの人達と仲がよくなかったって言うし精霊が宿っていたにせよ宿っていなかったにせよカオスさんはアルバート=ディラン………ミストからすれば他所から来た人の孫でそういった生まれだけでも子供の内は差別の対象になる………。
どうあってもカオスさんはミストでは
そういう人達からすれば力をつけて成り上がるよりも平凡穏やかに過ごせる環境の方が羨ましいのかな………。)
………なんて欲のない人なんでしょうねあの人は………。
あれほどの力があって富や権力ではなく平穏な生活と家庭が欲しいだなんて………。
ボクがもし同じ状況だったらその時は………、
敵対する勢力を片っ端から潰していっていたでしょうに………。
それをよしとしない人だってことは理解していますがもう少し………、
………もうちょっとだけ………、
自分に自信を持ってももいいんじゃないですか………?
マテオのバルツィエ達なんて余分に傲っているんですからカオスさんが多少我が儘になるくらい皆許してくれるでしょうよ………。」