テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
明朝レイディーと二人で話しレイディーがアルバートの信者であったことをしる。
去り行くレイディーに己の未来を突き進むことを命じられたカオスは…
安らぎの街カストル 宿の外
「彼女がそんなことを………」
「レイディーさんもそんなに悪い人では無かったんじゃないかなぁ。」
「カオスは人が良すぎです!
悪い人でないならあんな言い方しなくてもいいではないのですか!?」
「それがレイディーさんの個性なんだよ。」
「あんな個性では孤立してしまいます!」
「レイディーさんもそこは分かってると思うよ。
だからあんな言い方しか出来ないんだろうね。」
「いつかまたお会いしたら今度こそ矯正させます!」
安らぎの街カストル 酒場
「ん?これは………?」
「これはこの街付近に潜伏していると思われる犯罪者の手配書ですよ。」
「手配書かぁ………俺達大丈夫かなぁ。」
「カオスさん達は特に何か悪いことはしてないので大丈夫ですよ。
リトビアで封魔石の前で騒ぎを起こしたくらいですからそれくらいなら手配書を作ることはありません。」
「………実はね。」
「私達指名手配されるかもしれないのです。」
「え!?」
「前に騎士団の人ともめちゃってね。
タレスと会う前に。」
「私が原因なのですが………。」
「騎士団と何があったんですか?」
「ちょっとアローネが連れ去られそうになってね。
それを俺がぶっ飛ばしちゃったんだ。」
「………やっぱりカオスさんですね。」
「何でだよ!」
「カオスさんらしいってことです。」
「………お、おう。」
「ちゃんとタレスも分かってますよ、カオスのことを。」
「照れるんで止めてくれる?」
「………この手配書見てみてよ。」
「誰かお知り合いでも?」
「二人とも知ってるのがいるみたいだよ。
最近更新したみたいだし。」
「私達も?」
「それって………。」
指名手配犯
盗賊団首領
百面相のサハーン
懸賞金五百万ガルド
「「「………」」」
「五百万………」
「ギルドクエストの百倍はありますね。」
「盗賊団の首領ということもあって知名度はそれなりに高い盗賊ですよ。
実力も頭脳もそこらの犯罪者とは格がが違いますし。」
「けどエルブンシンボルはもう取り上げたから弱体化したんじゃないかな。」
「そうですね。
そのうち捕まりますよきっと。」
「あの男が何を考えているか分からない以上警戒はしておきましょう。
潜伏や逃亡、そして変装はサハーンの得意分野ですからその辺に隠れているかもしれません。
お二人が見つかったら何をされるか………。」
「変装まで出来るのかあいつ!?」
「盗賊を始めてからかなりのキャリアがある人です。
影に身を隠すことに関しては一流とも呼ばれた男ですよ。」
「それじゃ何処に潜んでいるか分からないじゃないか。」
「サハーンらしき男を見掛けたら慎重に探りましょう。
変装するくらいですから自分からは正体を掴ませない筈です。」
「おや、助手さん達じゃないか!
さっそく来てくれたのかい?」
「はい?」
「学者様がヴェノム退治なら助手さん達がやってくれるって昨日言ってたからさ。
ここに来たってことはクエスト受けに来たんだろ?」
「レイディーさんが……?」
「騎士団に頼むとワクチン代出せとかいって高くつくからね。
助手さん達なら学者様がワクチン持たせてあるからワクチン代は気にしなくていいって言ってたから助かるよ。
普通のクエストよりかははずむからさっそく請けてくんないかい?
今回は西にある林道に現れて困ってんだよ。」
「………いいよね?二人とも。」
「私達にしか出来ないのならお請けいたしましょう。」
「ボクはカオスさん達がいいのなら。」
「よし決まりだ!
分かりました!
そのクエスト俺たちで引き受けます!」
「ホホッ!
そう言ってくれるのを待ってたんだ!
それじゃあ手続きしようか!」
「じゃあ気を付けて行っといで!」
「はい!」
「必ず退治してきます。」
「ボク達はその手のプロですから。」
「頼もしいねぇ!
頑張っとくれよ。
いつ頃終わりそうかい?」
「今日の夜には帰ってきますよ。」
「そんなに早いのかい?
プロは仕事が上手いんだろうねぇ。
林道の周辺には封魔石で囲ってそれ以上は繁殖しないようにしてあるから焦らず頼むよ。
ええっと………サタン君とタイタン君と………何て言ったかな?」
「私は………アルキメデスです。」
「そう!アルキメデスちゃん。
しっかりね!頼んだよ!」
「「「はい!」」」
「いい子達が街に来てくれたもんだね。
このままここにいてくれたら助かるのに。
そうもいかなそうだけどね。」
「どうしたんですか?」
「さっきの子達前に来た学者さんの助手さんみたいなんだよ。」
「あぁ、あのトーディア山に出たヴェノム退治に向かってくれた人ですよね?」
「そうそう!
何でもワクチンの研究で別行動してた助手の人と合流できたから次の街に向かったみたいだけどね。
助手さん達は研究成果を届けるために一旦王都に帰るらしいから駄賃稼ぎにヴェノム関連のクエスト請けさせといてくれって昨日言われてさ。」
「それは助かりますね!」
「だろう?
騎士団は税だけでもうざいのにヴェノムの依頼も値上げしてくるから嫌になるよまったく!」
「なんて人達だったんですか?」
「サタン君とタイタン君とアルキメデスちゃんだよ。」
「サタン?
それって………
土星の原初名ですか?」
「そう!
だから覚えやすくていい名だろ?」
「そうですねぇ。」
「こうやってあたし達が困ってるところに助けに来てくれるなんてまるで昔いたバルツィエの………
なんて人だっけ?」
「アルバート様ですか?」
「よく覚えてるねぇ。
そうその人みたいだよ。
顔もそっくりだったし。
今頃生きてたらあんな息子でもいたんじゃないかねぇ。」
「アルバート様はもういないんじゃあ…。」
「そうなんだけどねぇ、
あんたはまだ生まれてなかったから知らないだろうけどあの人は昔ここに駐在してたことがあったんだよ?」
「知ってますよ。
ここがアルバート様の街だったってお父さんやお母さんにも聞きました。
二人とも世代でしたし。」
「ふふふっ!
何だか昔が懐かしくなってきたよ。
アルバさんがここによく顔を出していた時のことを。」
「アルバさん?」
「あんたに言われて思い出したんだよ。
あの人ここではアルバって名前でギルドカード作ってたからさ。」
「カード作ってたんですか?
騎士団所属だったのに?」
「アルバさんは騎士団でクエスト請けると動きづらいからってよく後輩達と来てたんだよ。
弟のアレックスも連れてね。」
「陛下も?」
「今の陛下からは考えられないだろう?」
「陛下がそんなことをするなんてとても……。」
「昔はそうでもなかったんだよ。
どうして変わっちまったんだろうねぇ。」
「陛下ってどんな感じだったんですか?」
「アレックスは………なんというかお兄ちゃんっ子だったねぇ。
いつも文字通り振り回されてたけど最後はやっぱりお兄ちゃん大好きだったよ。」
「そんな一面があの陛下に?」
「今でこそ厳格な鬼陛下になっちまったがあの当時は可愛いげのある真面目な少年騎士だったね。
礼儀正しくて人に優しくて温厚で…。」
「そんな人があんな方針を…。」
「兄が亡くなってからいろいろあったんだろう。
バルツィエももともとあんなんだからさ。
また昔のように戻ってくれたら………いいんだけどねぇ。」