テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター クララ邸 残り期日七十二日
ウインドラ「絶対的な帝国か………。
バルツィエが考えそうなことだな。」
タレス「今だって十分マテオだけでも好き放題していると言うのにそれをダレイオスにまで拡げてそれで支配したら世界中の人達に反抗できないように精霊の力で押さえ付けようというんですね。」
アローネの言葉に納得したように初めからバルツィエに悪印象を抱いていた二人が頷く。
ミシガン「…だけどそれならバルツィエの霊人は何で仲間のバルツィエ達に自分が精霊の力を持ってるって伝えないの?
バルツィエ達も自分達の味方に霊人がいたらその人がダレイオスに攻め込めばバルツィエの野望なんていつでも達成できそうだったのに………。」
アローネ「それは………、
………味方にも話せない事情があるのでしょうね………。
それを知られてしまうとご自身にとって都合が悪いことが起こってしまうとか………。」
カオス「都合が悪いこと………?
精霊の力を知られて都合が悪いことなんて………。」
ラタトスク『結構あるだろうぜ?
考えてもみな。
頭数を揃えた中で
………答えは容易に想像がつくだろ?
その能力が高い奴一人に全ての仕事が押し付けられるんだよ。
そいつが一人いれば事足りるんなら他の連中は何もしなくていい。
そいつだけで全てが賄えるなら面倒な仕事は全部そいつにやらされる。
そいつが一人でダレイオスに渡れば他の連中は家で暇潰しでもしてたら勝手にダレイオスは制圧される訳だ。』
カオス「!」
ラタトスク『そして実はな………。
まだもう一つ霊人が力を秘密にする理由が存在する………。
霊人は六大精霊の力を得た人だ。
六大精霊の力ともなればそうそう敗れることはないがそれは前提として
霊人は攻撃の破壊性能こそ霊人以下の生き物達から大きく差をつけるものがあるが決して死なくなったということはない。
生命力に関しては元となった人物に自然治癒力を高める魔術リジェネレイトをかけ続けているようなもんで集中的に攻撃を受け続ければ普通に倒せる。
こう言えばそんなにデリメットは無いように思えるだろうが人と言う生き物は限り無く欲にまみれた種だ。
もし霊人になれるとしたら人は皆霊人になる道を選ぶだろう。
それが例え
ウインドラ「!!
そんなことは………!」
アローネ「私達は仲間を裏切ったりしてそのような力を得ることはしません!」
ラタトスク『そうだな、
そう言う奴もいるだろうよ。
けどな、
俺が言うような奴もこの世界には沢山いるんだよ。
長い間この世界を観察してきて
タレス「バルツィエが同じバルツィエを殺して力を奪うって言うんですか………!?
いくらなんでもそんなことは………!」
ラタトスク『いいやバルツィエはそういう奴等だぞ。
奴等は暴力で他者から物を奪うということに慣れている。
それが物でも人の命でもそうだ。
奴等は欲しいものは何でも力付くで手に入れてきた。
そういう奴等が同じ血が流れる家族だからといって奪わないという保証はどこにも無いんだぞ?
現に奴等は
カオス「………」
アローネ「…確かに彼等ならそういったことも行いそうではありますが………。」
ラタトスク『その女の推測通りバルツィエに霊人がいるってんならバルツィエの連中はどうにかしてその霊人を殺す方法を探すだろう。
だがそいつに向かっていったところで逆に返り討ちにあう可能性が非常に高い。
だったらどうするか?
そんな危険なことは自分達じゃなく自分達の敵にやらせるのが妥当じゃないか?
だからバルツィエは先見隊なんて名目で霊人とおぼしき奴等を集めてダレイオスに攻め込ませてるんじゃないか?
これなら自分達はその霊人の攻撃の対象になることなくかつ霊人が死ぬ機会が増やせる。
バルツィエの連中は大抵二人一組で行動していることが多いのもそのもう片っ方が霊人が死ぬ瞬間を虎視眈々と狙っているからだと思う。』
タレス「では………バルツィエの目的はダレイオス征服以外にも自分達の中にいる霊人が死亡してその力を奪取することも含まれているんですね。
寧ろそちらの方が主のような………。」
ウインドラ「ふざけた話だな。
要はデリス=カーラーンはバルツィエの
そんなことは周りを巻き込まず自分達でやっていればいいものを………。」
ミシガン「だよね………。
そんなことに世界を巻き込まないでほしいよ………。」
カオス「(………家族の中で殺し合い………。
バルツィエがそんなことを………?
………………どうして家族でそんな………、
そんな馬鹿なことができるんだ………。
家族はお互いに支え会うものじゃ………。)」
ラタトスク『つってもこの話はそこの女の推測を参考にして俺が考えただけのものだがな。
本当のところはどうなのかは俺も分からない。
………そんなことよりも、
お前達がここに来た目的食人植物アンセスターセンチュリオンの話をそろそろ始めるとしようか………。』