テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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アンセスターセンチュリオンについて

アインワルド族の住む村アルター クララ邸 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クララ「我らが森ユミルの森に現れたアンセスターセンチュリオンは木々が世界中カーラーンから溢れ出る多量のマナを吸収して進化したトレント………、

 

 

 

 

 

 

 そのトレントが更にヴェノムによって凶悪化し巨大化したのがアンセスターセンチュリオンです。

 トレント達と同じく側に近寄る生物を捕らえてその養分を吸いとり捕食する………。

 彼等植物系のモンスターは非常に生命力が高くモンスターのように痛覚も無いので並大抵の攻撃では怯ませることもできず無心に獲物に突撃してきます。」

 

 

タレス「行動パターンはヴェノム感染前後と変わりませんね。

 なら対処法も同じでいいですよね?」

 

 

 クララが話したアンセスターセンチュリオンの特長を聞きタレスがそれについての考察を述べる。

 

 

タレス「植物系のモンスターであるなら手っ取り早く()()()のが一番ですよ。

 カオスさんかカーヤさんの人の魔術ファイヤーボールで消し炭にしてしまえば今回のヴェノムの主討伐は楽勝ですね。」

 

 

ミシガン「それなら今回は結構簡単そうだね。

 森でのトレントの動きも見てたけどトレント達そんなに動きは早くないからここでの仕事は早く終わりそうだよ。」

 

 

 植物に対して火、どこの世界でもこの意見は常識だろう。植物は生命力こそ強いが豊富な水分と油分が詰まっておりそれに発火させると火の手が即座に拡がっていく。そのことを知っていれば植物に対して火が有効だという思考に至ってしまうのは仕方ないことだが、

 

 

ラタトスク『おいおい止めろ止めろ。

 この地方はデリス=カーラーンでも一番緑が密集している地域なんだぞ。

 そんなところで火なんて燃やしてみろ。

 一瞬にしてこの地方全体が火の海になるぞ。

 

 

 それだけじゃない。

 森林は生命のいる星にとって精霊と同じくらい重要なバランサーになってるんだ。

 森林が無くなれば酸素を供給する存在がいなくなってデリス=カーラーンが温暖化する。

 温暖化すればデリス=カーラーンの世界全体の環境が変わって比較的気温の高い南側から空気の温度が上がり北の寒冷地帯も氷が溶けはじめて海面が上昇して津波やそれ以外の災害も増えてくる。

 こんなこという前に先ず生命が増え続けていく中で酸素が無くなったら困るのはお前達なんだぞ。』

 

 

 タレスとミシガンがほぼ反射的に植物に対して火と発言したところでクララの中の精霊ラタトスクの人格が出てきて二人の意見を即不採用とした。この地方では燃やす類いの戦術は使えないことをここで忠告する。

 

 

ウインドラ「火が使えないか………。

 ではそれ以外の魔術なら使えるんだな?」

 

 

クララ「いえ、

 火だけでなく電気も危険です。

 この地方では()()()の魔術は使用しないでください。」

 

 

ウインドラ「何………?」

 

 

ラタトスク『雷も火を発生させる力があるのは分かるだろ?

 ここでは火花一つ出すのも厳禁だ。

 使える魔術の種類は()()()()()()()の四つだけだ。』

 

 

カオス「水、風、地、氷………?

 でもその四つは………。」

 

 

アローネ「植物系のモンスターに対して水、風、地はあまりダメージを与えられませんね………。

 植物は地に根を張りそこから水分を吸収し光合成によって空気に含まれる酸素を排出しています。

 そのことからその三つに対する耐性が植物系のモンスターは他のモンスターに比べて高いです。

 

 

 …氷に関してはカオスがいますが………。」

 

 

 ここでカオス達六人の内()()がアンセスターセンチュリオンに対して攻撃の手が無いことが発覚する。ウインドラとカーヤは雷と火の技の使用を禁じられアローネ、タレス、ミシガンは魔術が使えたとしてもあまり期待できない。ウインドラとカーヤは正確には武器などでの直接攻撃は封じられてはいないがまだアローネ達の魔術の方が与えられるダメージは上だろう。

 

 

タレス「今回のヴェノムの主討伐はカオスさん一人しかまともに戦力にならないみたいですね………。

 ………これはどうしましょうか………。」

 

 

ミシガン「そ、そのアンセスターセンチュリオンさえ倒しちゃえばいいわけでしょ!?

 ならそのアンセスターセンチュリオンのところに一直線に突っ走ってさっさと倒しちゃえばいいんじゃない!?

 その他のモンスターとかは私達で引き付けておくからさ!」

 

 

ウインドラ「雑魚達の陽動か………。

 今回は活躍できそうにないからな。

 それが無難か………。

 

 

 

 

 

 

 …となると雑魚達を引き付けるためにここは別れて行動した方がいいな。」

 

 

アローネ「!」

 

 

タレス「カオスさんをアンセスターセンチュリオンの場所まで送り届けるためですね。」

 

 

カオス「皆と俺が別々に動くの?

 …俺はそれで構わないけど………。」

 

 

クララ「その作戦がもっとも効率が高いようですね。

 カオス様の魔力があればアンセスターセンチュリオンも敵ではないでしょう。

 カオス様以外の方はユミルの森の()()()()西()()()()()()アンセスターセンチュリオンまでの道の途中まで向かってもらいそこから徐々に二手に別れてトレント達を南北に誘導してください。

 道に迷わぬよう私達アインワルドからも二人案内人を出します。

 それでカオス様がアンセスターセンチュリオンの元へと「でしたら!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「…でしたら私はカオスと共にアンセスターセンチュリオンの元へと向かう班に入ります。

 カオス一人では流石に危険すぎます。

 カオスを一人になどできません。」

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