テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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カオスメインでの戦い

アインワルド族の住む村アルター クララ邸 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「…………フム………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クララ殿、

 アンセスターセンチュリオンのことについてお訊きするがクララ殿から見てアンセスターセンチュリオンはどう感じているのか聞きたい。

 奴は()()なのか?」

 

 

 アローネの引かぬ姿勢を前にしてウインドラが視線をクララに切り替えて質問をした。その質問は意図が読めなければ返ってくる答えはそのまま強敵だ、となるだろう。理解の早いクララはすぐにウインドラの質問の意味を察して、

 

 

クララ「アンセスターセンチュリオンは私達にとっては強敵ですけれど貴殿方にとっての()()()()()()()()()()()()()をお訊きしたいのですよね?

 貴殿方大魔導師軍団はこれまで七体のヴェノムの主達を討伐してきた………。

 その貴殿方の相手としてアンセスターセンチュリオンが脅威に値するかどうかを。

 ダレイオスの部族達が離散する前のヴェノムの主の情報から判断してアンセスターセンチュリオンはアイネフーレやスラートを苦しめたブルータルのような突貫力はありませんしクリティアの地のジャバウォック程の怪力も持ち合わせてはいないように思えます。

 速度に関して言えばグリフォンやフェニックスに及ぶことはないでしょうし恐らくヴェノムの主達の中で最も鈍足で攻撃を回避することは難しくはないでしょう。

 今回のアンセスターセンチュリオンは貴殿方にとってはそこまで手こずる相手ではないかもしれません。」

 

 

ミシガン「え?

 他のヴェノムの主達よりも強い能力とかないの?

 それならなんか楽そうなんだけど………。」

 

 

 力やスピードで他の主に劣るらしいアンセスターセンチュリオン。そこまで話を聞いてカオス達は今回の主討伐の成功率はそこまで悪くは無さそうだと思ったところで、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラタトスク『甘いんだよその考えが。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 唐突にクララの中のラタトスクが口を挟んできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラタトスク『今回お前達が相手するアンセスターセンチュリオンは今までの主達と同じ様なやり方で倒せると思うな。

 奴は()()だ。

 植物ってのは世界中の生物をかき集めて比較するとその生命力の高さは動物系の生物なんかの数十倍から数百倍にもなる。

 草食だろうが肉食だろうが動物は体を真っ二つにされれば即死は免れられない。

 お前達エルフだって真っ二つどころか手足が切り落とされたり小さな針が体を貫通するだけで出血して死ぬ奴だっているだろ?

 奴等植物系のモンスターにはそれがない。

 種によっては根っ子さえ残ってれば()()()()が持っていかれてもまた茎を伸ばすものもいるんだ。

 生命力のランキングでは植物ってのは首位を独占してるんだよ。

 そんでもってそんな相手にお前達は魔術の制限をかけられながら戦うんだ。

 ヴェノムウイルスによってただでさえ生命力が高いトレントが更にまた生命力を上がった状態でもある。

 これまで通り上手く行くと油断してると痛い目みるぞ。』

 

 

 クララの情報で気が緩みかけた一行をラタトスクが一喝する。これまでカオス達が戦ってきた相手はどの相手も圧倒的な火力や物理攻撃で攻めれば短時間の内に倒せるような戦闘ばかりだった。

 

 

 それが今度はできない。地道に斬りつけていったり相性の悪い属性の魔術で撃退しなければならなず長期戦になるのは確定だ。時間が長引けば何が起こるか分からないのが戦いの掟。始めは作戦を立てられても後半に延びるにつれてごり押しになってくるのは仕方ない。その後半に至るまでにどれだけ戦況をこちらに傾けられるかが肝心だが、

 

 

 

 

 

 

ラタトスク『後お前、

 お前の魔術は規模がでかすぎる。

 北のウィンドブリズからここまでその力の大きさが感じられるくらいだからな。

 あまりお前の魔術は多用するな。』

 

 

カオス「は………?」

 

 

ラタトスク『ここには世界樹カーラーンがあるんだ。

 お前の魔術が世界樹に影響を受けるようなことにでもなれば世界は終わりだ。

 魔術を使うにしてもその時は世界樹カーラーンを背にしてアンセスターセンチュリオンにかましてやれ。

 それ以外のトレント達は全部無視でいい。』

 

 

 また追加でカオスに制限がかけられた。トレントに遭遇したら剣で撃退するか逃亡の二択。早急にアンセスターセンチュリオンの元へと辿りつかなければじり貧になることは間違いない。

 

 

 その条件を聞いて、

 

 

 

 

 

 

ウインドラ「…やはりアローネがカオスに同行するのは非効率的だな。

 カオスとアローネでは走行速度に差がありすぎる。

 カオス一人に任せておくのが依頼を達成しやすくなるだろう。」

 

 

アローネ「!?

 しかし……!?」

 

 

ウインドラ「アローネ、

 これは()()()()()()んだ。

 ここでアンセスターセンチュリオンを討たねば後々のアインワルド族達の生活にも関わってくる。

 わざわざ効率の悪いやり方を選ぶことは俺は賛成できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスのためにもお前は俺達と一緒に陽動に回ってくれ。

 いいな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「くっ………!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………分かりました………。

 私もサポートに入ります………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(アローネ………。)」

 

 

 納得がいかない、そんな顔をするアローネ。それでも最後は渋々了承した。

 

 

カオス「(そんなに気を追い詰めなくてもいいと思うんどけどなぁ………。

 皆で主を倒して回ってるんだからアローネだってダレイオスの人達は認めてくれるだろうしそれに………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は駄目でもレッドドラゴンの討伐になったら俺がアローネが止めを刺せるように()()()調()()()()()いいよね………?)」

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