テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~ 作:モニカルビリッジ
アインワルド族の住む村アルター 残り期日七十二日
クララ「アンセスターセンチュリオンの情報は以上です。
奴が最後に目撃されたのは森の西の奥の方でその近くまでは村の者に案内させますね。」
ウインドラ「では依頼を開始しようと思うが不都合はないな?」
クララ「はい、
こちらはいつでも結構です。」パンッ!パンッ!
ウインドラの開始するという発言の後にクララが二回手を叩く。すると、
「「失礼します!」」
二人の男達が室内へと入ってきた。この二人が案内人のようだ。
クララ「この二人がカオス様とウインドラ様達の班を案内します。」
「ビズリーと申します!」
「私はダズでございます!」
クララに紹介された男達は屈強そうな見た目をしているが真面目そうで他所から来たカオス達に対しても大切な客人といったふうに礼儀が正しい。
クララ「では早速ではありますがお願いします。
………どうか私達の森を………、
アインワルドをお救いください。」
深々とクララが頭を下げてカオス達に頼んでくる。このようにカオス達のことを信用してヴェノムの主討伐をお願いされたのは初めてだった。ここに来るまではどの部族も半信半疑であったり無理だと否定したりヴェノムの主などいないのだと嘘をつかれたりしたがそれもダレイオスを半分以上ヴェノム達の手から解放したとなるとカオス達の噂が出鱈目ではないことが伝わっていっているのだろう。
カオス達は自分達のしてきたことが実を結んできたことを実感した。
カオス「…任せてください。
必ず俺達でアンセスターセンチュリオンを討伐してみせます。」
そしてカオス達はアンセスターセンチュリオンを討伐すべくユミルの森へと向かった。
ラタトスク『(………なんか連中さっき変なこと言ってなかったかクララ。)』
クララ「(?
何か気になることでもありましたか?)」
ラタトスク『(連中の中の………あの女がダレイオスを率いるとかなんとか………。)』
クララ「(!
………確かにそのようなことを仰ってましたね………。
あれは何だったのでしょうか………?)」
ラタトスク『(分からん………。
ミーア族の奴等のは話ではアイツらがここに来ることは知っていたがダレイオスを率いる………?
………それってつまり
クララ「(それは………どうなのでしょう………?
ミーア族の遣いの者からの話をお聞きする限りでは最終的にダレイオスを一纏めにして主導するのは………
カオス様になると思いますが………。)」
ユミルの森
ダズ「では私が先導します。
私についてきていただけますか?」
ウインドラ「了解した。
それでは案内を頼む。」
ダズ「畏まりました。」
カオス達のヴェノムの主アンセスターセンチュリオン討伐が始まる。案内人の二人には既に洗礼の儀を受けさせこれで万が一案内人の二人がヴェノムに殺られることはなくなった。話もスムーズに進みこれからいざ森へとくり出さんとしていた。クララを筆頭にカオス達の情報が浸透していたこともあってか案内人も準備がよく先程のクララとの会議から三十分と経たずに出発ができそうだった。
カーヤ「森に入ってトレントを引き付けておくだけでいいの………?
倒したりは………?」
タレス「倒してしまってもいいですけどここじゃ火と雷以外の術しか使っちゃいけないようですよ。
森の中で火事が起こるとユミルの森が全焼の恐れがあるので。」
カーヤ「…うん分かった………。」
会議に参加しなかったカーヤが軽く注意事項をタレスから教わっていた。それが終わり次第先に出発する五人はすぐにでもユミルの森へと入っていくことだろう。
ミシガン「まぁもしも火事になんかなったりしたら私が火を消すからいいけどね。
燃え広がらなければいいんでしょ?」
ウインドラ「かといって辺りを水浸しにされても困るがな。
俺なんかは今極度に水の力に脆い。
カオスのようにバルツィエの共鳴でもあれば今回のことは問題視するようなものでもないんだが。」
タレス「あれができるようになればこの先もぐっと戦闘が楽にはなると思いますがあんな器用なことはとてもじゃないですけど今のボク達では無理ですね。
できるようになったらもう今後地形を気にして戦闘が制限されるようなこともないんでしょうけど。」
カイメラ討伐の時にカオスが修得した技術“共鳴”は魔術で発生したエネルギーを対象と対象以外の物に自在にぶつけたり透過させたりできる。カイメラ戦でもその技術が大いに活躍し無事カイメラを倒すことができたがカオスとアローネ以外のメンバーはカイメラとの戦いの最中で十分すぎる力を手に入れた。なので共鳴についてはあまりふれてこなかった。ふれたとしてもカオスが修得した方法がバルツィエのダインからの指導を受けてのものだったのとカオス自身がバルツィエの血筋だったこともあって他のメンバーは自分達にそれができるとは思っていなかった。
カーヤ「共鳴………?」
カイメラとの戦いの後に仲間に加わったカーヤは共鳴という言葉に反応する。カーヤにはまだカオスの共鳴を見せたことがなかった。だからウインドラ達がいう共鳴が何のことだか分からなかった。
カオス「!
あぁ、
そういえばカーヤにはまだ見せてなかったね。
共鳴っていうのは………
こんなふうに………。」
カオスは自らの手にマナを集中させて、
ポオオオッ!
カーヤ「!」
カオスが手に集めたマナの中から水の玉が現れる。
カオス「触ってみてくれる?」
カーヤ「?」
カオスはカーヤに作り出した水の玉に触れるよう言う。カーヤはその指示に従って手を水につき入れるが、
カーヤ「………」
カオス「ね?
触れないでしょ?
今俺がそうコントロールしてるんだよ。
これが共鳴で」「これが共鳴って言うの?」ボォッ!!
カーヤが水の玉につき入れた手とは反対の手にカオスがしたようにマナを集中させて今度は火の玉が作り出される。
アローネ「!!?
カーヤさん!
ここでは火の術は………!?」
ビズリー「おっ、お止めください!!
火が燃え移ればユミルの森が……!?」
カーヤが出した火に仰天してアローネとビズリーが止めさせようとする。しかし、
カーヤ「触ってみて………?」
カオス「え………?」
カーヤ「……その共鳴とかいうの………、
カーヤも出来るよ………?」