テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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強くなると言うことは

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「え………?」

 

 

カオス「カーヤも………共鳴ができるの………?」

 

 

 

 

 

 

カーヤ「うん………今のと同じことができればいいんでしょ…?

 じゃあこれ………。」

 

 

 カーヤはカオスがしたように手のひらに乗った炎を差し出してくる。

 

 

カオス「……よ、よし………じゃあ………。」

 

 

 カオスがカーヤの炎に触れようと手を伸ばす。もし本当にカーヤが共鳴が使えるのであればカオスが炎に触れても何も起こらない。反対に共鳴ができないのであれば炎がカオスに触れた瞬間にカオスの持つ力によって炎が霧散する。結果は………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボボボッ………!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………!

 きっ、消えない………炎が………!」

 

 

アローネ「本当にカーヤさんが共鳴を発動させているのですか!?」

 

 

タレス「カーヤさんも共鳴が使えたんですね………。」

 

 

 カーヤがカオスと同じく共鳴が使えることに驚くメンバー達。

 

 

ウインドラ「まさか本当に使えるとはな、

 驚いたぞ。

 しかし一体いつそれを修得したんだ………?

 その技術はマテオのバルツィエ達が使っているものだ。

 カーヤにはカオスのように誰かに師事を仰ぐような相手はいなかっただろう………?」

 

 

 ウインドラがカーヤの共鳴がどの時期に修得したものなのかを訊いた。カオスはダインから教わるまでは共鳴という技術があったことなど知らなかった。なので皆はカーヤが誰かから教わったものだと思ったのだが、

 

 

 

 

 

カーヤ「…?

 誰からも教わってないけど………。」

 

 

カオス「誰からも………?」

 

 

カーヤ「うん………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは………なんか()()にできるようになった………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カーヤの共鳴は独学のようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシガン「カーヤちゃん………一人でそれができるようになったの………?

 それって実はそんなに難しいスキルじゃないの………?」

 

 

タレス「…いえ、

 その共鳴が実は容易にできるものだったら今頃はバルツィエ以外にも体得している人が沢山いるはずですよ。

 ………やっぱりそれは飛葉翻歩みたいにバルツィエ専用のスキルなのでは?」

 

 

アローネ「必ずしもそうとは言えませんよ。

 飛葉翻歩はオサムロウさんも修得しておりました。

 バルツィエが使える技術は厳しい修業をこなせば修得することは可能なのでしょう。」

 

 

ウインドラ「!

 ブラム隊長もバルツィエの師事を経て魔神剣を使えるようになっていたな。

 アローネが言うようにバルツィエが使用する技やスキルは努力次第でどうにか体得できるということか………。」

 

 

 カーヤが見せた共鳴によってバルツィエのスキルが頑張れば常人にも使いこなせる可能性が浮上した。バルツィエのスキルは中々バルツィエ以外が使用しているところは見られないが零ではない。基本的なものならオサムロウやブラムといった例が確かに存在している。そしてこの共鳴はダインが言うには魔術を使用する上での基本的な技術だとも発言していた。

 

 

 それならカオスとカーヤだけでなくここにいるアローネ、タレス、ミシガン、ウインドラも共鳴を………、

 

 

 

 

 

ビズリー「あ、あの………?」

 

 

カオス「………!

 どうしました?」

 

 

ビズリー「何やら真面目な話の最中になんですが………。」

 

 

ダズ「貴殿方大魔導師軍団の方々の中にバルツィエの血筋の者は()()()()だけと御伺いしていたのですが………もしやそちらのお嬢様もバルツィエの者なのですか?」

 

 

 カオス達の様子を見ていたビズリーとダズがそう訊いてきた。ミーア族達がダレイオスの各部族に情報を共有するために先にアルターへと話を通しに来ていたようだがミーア族の遣いの者達はカーヤの存在を知らないためアインワルドにカーヤのことが浸透していなかった。クララも一人仲間が増えた程度で受け止めていたため詳しくは伝えていなかったが、

 

 

カオス「安心してください。

 カーヤは俺達の仲間ですから。」

 

 

アローネ「込み入った事情があって共に旅することになりましたが彼女はマテオのバルツィエのような気性が荒いということはありませんのでお気になさらず。」

 

 

ビズリー「は、はぁ………、

 貴殿方と御一緒におられるということはそうなのでしょうが………。」

 

 

ダズ「バルツィエの血筋が二人も私達ダレイオス陣営におられるのですね。

 それはなんとも心強いことです。」

 

 

 ビズリーとダズに正直に話をすると二人はすんなりとそれを受け止めた。余計な衝突が生じなくて幸いである。

 

 

ビズリー「…今貴殿方がご使用になられた共鳴という技は大変便利な技ですね。

 そのように対象を絞って術を当てることができる………。

 ………昔バルツィエと戦ってた際にもそのような術を見たことがある気がします。

 複数のバルツィエと対峙していた時にバルツィエ同士の魔術が互いに干渉することなく放たれているのを………。

 あれがその共鳴だったのですね。」

 

 

ダズ「…中々興味深いスキルですね。

 それが使えれば今後私達の兵の方でも戦術が大きく変わっていくと思われます。

 もし時間に余裕が御座いましたらそちらのスキルの原理だけでもご教授いただけませんか?」

 

 

 技の利便性が彼等の中で好印象だったらしく共鳴を修学したいと願い出るダズ。

 

 

カオス「いいですよ?

 どうせダレイオスの人達はこれから一緒に戦う仲間になるんですし()()()()()()()()()()()()()()()()()んでしたらこの作戦が終わった後にでも。」

 

 

ビズリー・ダズ「「感謝いたします!!」」

 

 

 カオスは二人に技を講師することを引き受けた。将来的には味方の戦力が強化されるのは願ってもないことだ。強くなればその分味方の選択の引き出しが多くなることもある。その時のことも考えてカオスはダレイオスの民達が強くなろうという意思を尊重した………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カオスはこの時よく考えるべきだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼等ダレイオスの民が強くなればそれだけマテオとの戦いにも優位になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それだけならダレイオスの民が強くなることは喜ばしいことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その()()()()()()()()今の彼等には想像することがこの時できてさえいれば………。

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