テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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癒着が拭えない疑惑の関係

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビズリー「それでは準備は宜しいでしょうか?」

 

 

ウインドラ「あぁ、

 すぐに出発できる。」

 

 

タレス「こちらは問題ありません。」

 

 

ミシガン「いつでも行けるよ!」

 

 

カーヤ「………」

 

 

 

 

ビズリー「宜しいようですね。

 ではこちらへ。」

 

 

 ビズリーが先導してウインドラ達もそれについていく。とうとうヴェノムの主討伐が始まった。彼等にはこれからユミルの森でアンセスターセンチュリオンの配下のトレント達を引き付けてもらい手薄となった道をカオスが突き進みアンセスターセンチュリオンの元へと辿り着きそれを討つ。これでこの地方のヴェノムの主討伐は完了だ。

 

 

 

 

 

 

アローネ「………カオス。」

 

 

カオス「ん?」

 

 

 ウインドラ達がゆっくりと歩み出した後アローネがカオスに話し掛けてくる。何かあったのか………?

 

 

アローネ「………………」

 

 

カオス「どうかしたのアローネ?」

 

 

アローネ「………いえ、

 何でもありません………。」

 

 

 そういってアローネはウインドラ達の後を追った。

 

 

 

 

 

 

カオス「………?」

 

 

ダズ「それでは私達ももう少し時間が経過してから出発することにしましょうか。」 

 

 

カオス「そうですね。

 案内よろしくお願いします。」

 

 

ダズ「はい、

 途中までは私の方も同行いたしますがそこから先は………。」

 

 

カオス「えぇ、

 そこからは俺が一人でアンセスターセンチュリオンのところまで向かいますからダズさんは急いで避難してください。

 俺達が貴方にかけた術はあくまでもヴェノムウイルスに感染しなくなるだけで俺達みたいにヴェノムを倒せるようになるわけではないので。」

 

 

ダズ「…本当に不思議な感じですね。

 あの術だけで私にそのような抗体が付与されるのは………。」

 

 

カオス「俺もよくは分かってないんですけど精霊マクスウェルの力がそう働くみたいでして………。」

 

 

ダズ「それほどまでに強力な力を………。

 …カオス様はその………とても器の優れたシャーマンなのですね。」

 

 

カオス「はい?」

 

 

ダズ「巫女様から伺っておられるとは思いますが精霊に憑依されるというのはとても人体に負担がかかることなのですよ?

 それを貴方は………確か十五年程前からなのですよね?」

 

 

カオス「はい、

 俺の中にマクスウェルが入ってきたのはその辺りです。」

 

 

 アローネ達が進みだしてからダズと二人残る形となってダズがおずおずと精霊のことについて訊いてきた。カオスも待っている間は暇になるのでそれに答えていく。

 

 

ダズ「…本当に不思議に思います………。

 バルツィエというのは先天的に()()()()()()()()()()()を持っているのでしょうか………?

 私達アインワルドも長年を費やして歴代の巫女様達の器の強度を補強してきたつもりでしたがバルツィエの血はそれを遥かに凌ぐものがあるのですね。」

 

 

カオス「みたいですね。

 って言っても俺は辺境の村の出身で特にバルツィエが何かしてたか知らないんですけど。」

 

 

ダズ「前々からレサリナスのバルツィエは何か特別な力を使って自分達を遺伝子的に強化する方法を編み出したと噂されていました。

 その影響を貴方も受け継いでおられるのですね。」

 

 

カオス「俺自身はそんなこと自覚できないですけどね。

 でもある人からバルツィエが昔の文明が栄えていた時代の技術が記載された書物を借りてそれを使ってそういう研究していたことは聞いてますよ。」

 

 

ダズ「ある人とは?」

 

 

カオス「…すみません、

 それはちょっと………。」

 

 

ダズ「…そうですか………。」

 

 

 ここでうっかりカタスティアの名前でも出そうものなら追々カタスティアに迷惑がかかるだろう。彼女はマテオの繁栄を願ってバルツィエに技術を献上しただけなのだ。彼女を知る者としては彼女には何の罪も無いことは理解している。悪いのはカタスティアから借り受けた力を悪用して人々を圧迫する現バルツィエだ。カタスティアから書物を借り受けた当時のバルツィエは純粋にレサリナスを守りたかっただけらしいのだがそれな月日を重ねる内にどこかで屈曲して………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………屈曲したのは確かバルツィエが何代目かの党首で権力を求めるようになったからだったはずだ。どうして権力を求めるようになったのかは分からないがバルツィエ達は徐々に人格が歪みだしてそうした経緯に至ったと聞いている。その人格が歪む切っ掛けはツグルフルフという障気が満ちた地に咲くと言われる花を材料にして作ったワクチンが原因だったみたいだがバルツィエは三百年前にレサリナスを拠点にしてそこから南に進出しマテオを統一した。その時期には既にバルツィエが歪みだしていたようだ。

 

 

 ………とすると大体バルツィエが壊れだしたのが()()()()()………。その時期から既にバルツィエはワクチンを開発し始めていたのか………?ワクチンはヴェノムウイルスを効かなくする効果があるがヴェノムが出現したのは()()()()()………。バルツィエはヴェノム出現より先にワクチンを製造していたことになる。

 

 

 

 

 

 

カオス「(ダインはバルツィエはヴェノムやヴェノムの主とは関係無いって言ってたけどどう考えてもバルツィエが関係してるとしか思えないんだよなぁ………。

 昨日クララさんとの話の中ではウインドラ達もバルツィエは一枚岩ではないって言ってたからダイン以外の誰かが本当の大魔導師軍団で他にも百年前にヴェノムウイルスを世界に撒いた人がいるんじゃないか………?)」

 

 

 

 

 

 

ダズ「………!

 カオス様もうそろそろ私達も出発いたしましょう。」

 

 

カオス「!

 分かりました。」

 

 

 ダズに促されカオスは疑念を振り払い今は作戦に集中することにした。

 

 

カオス「(………いくら一人で考えても結論なんてでないか………。

 この旅が始まって世界のことがかなり分かってきたけど未だにどうなっているのかよく分からないこともまだまだ沢山ある………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いつかその世界の真実に辿り着くことができるのかな………。)」

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