テイルズオブフィナーレ ~未来を形作るRPG~   作:モニカルビリッジ

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見渡す限りのトレント達

ユミルの森 残り期日七十二日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「………」ザッザッザッ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダズと別れてからカオスは一人ユミルの森の奥へと歩を進めていっていた。ダズと別れてから一時間程歩くがあれからトレントとは一体とも遭遇しなかった。カオスが進む道々には不自然に地面の土が何かを引っ張り出したかのような土の盛り上がりが何ヵ所もあった。それはトレントが木への擬態を解いて動き出した跡であることをダズから先程教えられた。ダズと別れる際にダズに襲いかかったトレントもカオスが見つけた数々のその土の盛り返した痕跡と同じ様にその場にその跡を作ったので間違いないだろう。アローネ達がちゃんとトレント達を引き付けてくれているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「(皆は自分の仕事をこなしているみたいだな………。

 ………なら俺はしっかりとアンセンスターセンチュリオンを一人ででも倒さないと………。)」

 

 

 別行動をとっている仲間達が自分のためにヴェノムの主討伐の邪魔になるトレント達を引き受けてくれているそのことを思いカオスは進める足を早めた。自分はアンセンスターセンチュリオン一体を相手するのに対して仲間達は無数にいるトレント達の相手をしていることを考えれば早目に討伐を完了させなければ彼等は延々とトレントの相手をしなければならない。彼等は今回は()()()()()()()()()だ。アンセンスターセンチュリオンを倒すまでは仲間達はひたすらカオスにトレント達を近付けさせないようにしているだけなのでいつかは体力の限界が来るだろう。このユミルの森には現在どの程度の数のトレントが潜んでいるか分からない。ざっと見てきたトレント達が動き出した痕跡を見るだけでも木々の()()()()()はトレントだった。この森はとにかく木が多い。辺りを見回すと自分を取り囲む木は視界に捉えられるもので既に二十以上。カオスはそこにいるだけで四十以上の木々の中心にいる。これだけの木々があるのであれば当然まだこの中にも………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレント「ギギギギギ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カオス「!!

 まだ残ってるのがいたか………!

 

 

 でも君の相手なんてしてられないんだよね!!」

 

 

 動き出したトレントを無視してカオスは駆ける。その先にいるアンセンスターセンチュリオンの元へ一直線に。

 

 

 

トレント「「「グググゴァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」」」

 

 

 カオスが通り過ぎた木々の中から次々とトレントが動き出す。その数はカオスが見立てた通り約五分の一の数がトレントであった。

 

 

カオス「(しぶとい上に数が半端ないんじゃ一々相手してられないよ。

 俺はさっさとアンセンスターセンチュリオンのところに向かうからね!!)」

 

 

 カオスは更にスピードを上げてトレントの群れを一気に突き抜けていく。そこからカオスがアンセンスターセンチュリオンの元へと辿り着くのはそう長くはかからなかった………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「どうですか!?

 良さそうな場所は見つかりましたか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カーヤ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タレス「まだ見つからないようですね。

 トレント達を一掃できるポイントは。」

 

 

アローネ「そのようですね。」

 

 

 アローネ達はアンセンスターセンチュリオンへの道を遮るトレント達を引き付けるためカオスとは一旦離れて行動しているのだがトレント達のあまりの数の多さに手を焼いていた。どうにかしてトレントを排除すべく方法を探っているとアローネがやはり植物系のモンスターを倒すには火が最適だと言い出しトレント達をユミルの森を全焼しないような場所に誘き出してそこを一気に叩くという作戦を考案する。そのために今カーヤに空からその場所を探してもらっている最中なのだが、

 

 

ウインドラ「中々見つかりそうにないみたいだな。

 空から場所を探すのは正解だとは思うがそれにしても……。」

 

 

ビズリー「えぇ…、

 アローネ様の案は打ってつけの作戦ではありますがトレント達が()()()()のが問題ですね………。

 トレント達の移動の鈍さのせいでカーヤ様も良さそうなポイントを探し出せずにいるのでしょう………。」

 

 

ミシガン「足が遅い敵がこんなに面倒になるなんてことがあるなんて………。」

 

 

 トレント達は元が木なので獲物を捕らえるのは主に待ち伏せだ。一度動き出せば見失わない限りはどこまでも追ってくるがその数が多すぎるのと移動の速度が極端に遅いせいで立てた作戦を実行するまでこうして変わらず近場のトレント達の相手をせざるを得ない。接近されれば重い一撃を食らうが接近されなければ何てことはない………のだが気が付けば背後にトレントが出現することもしばしばある。追ってくるトレントの様子を見ながら前進すればそこにトレントが現れてそれらを回避しまたゆっくりと引き付けながら前進、そしてまたトレント、それの繰り返しだ。動きが緩慢であろうと危険なモンスターに違いはない。それらを振り切ることはできるであろうが今回は振り切ってはいけない。振り切ればアローネ達を見失ったトレント達がカオスの方へと流れていってしまうこともあり得る。カオスはアンセンスターセンチュリオンと一人で戦うのだ。これまでの経験上ヴェノムの主はどれも厄介な相手であった。カオスとアンセンスターセンチュリオンの戦いは長期戦になることは確実だろう。戦いが長引くのであれば当然魔術が飛び交う戦いとなる。そんなことになればこの森のトレント達はその場へと向かっていくことだろう。そうなるばカオスは一人でアンセンスターセンチュリオンとトレントの群れと戦わなくてはならなくなる。いくらカオスでも流石に戦術を制限されながらその二つを相手にするのは身が危ういだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローネ「早く……!早くトレント達を倒してカオスの元へと急がねば!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この時点でアローネ達はトレントを引き付けておくことからトレント達を倒しきることに作戦が切り替わっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここでアローネ達は後に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と後悔することになった………。

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